ブラームス交響曲第4番 第一楽章 再現部付近

そういえばブラ4を演奏するのは4回目です。といっても、今までの3回は全部エキストラだったので、自オケで真剣に取り組むのはこれが初めてですかね。あ、そうそう、前やった時のプログラムで「悲劇的」「未完成」「ブラ4」と今回以上に濃いものもありましたね。みんな考えることは一緒なのかなあ。

さて、再現部付近のお話。弦楽器と管楽器が同じフレーズを掛け合いながら再現部に向かうところ。具体的には227小節目から。例によって、大ざっぱに小節ごとの和音を調べてみましょう。括弧内は小節番号で、行ごとにフレーズがあるって感じで。

D#7[227] Bbm7-5[228] Eb7[229] C7[230]
F7[231] Cm7-5[232] F7[233] D7[234]
G7[235] E7[236]
A7[237] F#7[238]
B7[239] FM7[240]
B7[241] F#7-5[242-245] D#dim7[246]

で、この最後の246小節目からちょっと長くなった第一主題がはじまって、再現部となるわけです。h → g → eと2分音譜ユニゾンでやってきた248小節目は冒頭とは雰囲気が違ってCgisをぶつけた感じ。次の252にはじまった255小節目もGdisをぶつけていて、なんだかものすごくこそばゆい感じ。だからこそ259のアウフタクトからがほっとする瞬間なんですよね。あーやっと帰ってきた、って。

もう一つ。242小節目からの4小節のばしはF#dim7なんですが、その244小節目にhのpizzが入ります。多分、この非和声音は246小節目からのhではじまる再現部を予感させる音になってるんじゃないでしょうかね。(246小節目冒頭のD#dim7との組み合わせでB9に見えなくもないですけれど)だからpizzは木管を誘うように、木管はpizzの響きの先に、と。


今さらいうことじゃないですが、和音探しは結構大変で、抜け落ちていることも多々ありますし、スコアをみるたびに解釈が違ったりもします。なんで、明らかにおかしかったりすることもあるでしょうし、そんな時は遠慮なく指摘してくださいませ。