旅行記14(2005.10.8 バルセロナ – ミュンヘン)

 14日目、曇り、で、霧。僕にとってのこの度の目的の1つ、ミュンヘンへ。そう、大好きなミュンヘンフィルを生で聴く大事な日。

 カタルーニャ広場からバスに乗って、バルセロナ空港へ。10:05の飛行機のはずが、掲示板のどこにもその便は存在せず、とりあえずチェックインしてみたら11:15になってました。なので、空港でゆっくり朝ご飯 & 買い物。

 ミュンヘンへは2時間半ほど。空港から、電車に乗って、ホテルに向かう。ホテルは街の中心部からちょっと離れたところでしたけれど、ホールもすぐそこ(徒歩5分圏内)で、便利便利。
 市街地までぶらぶら歩いて、15時頃にようやく昼ご飯。地元のビアホールみたいなところに入る。勝手がわからずに戸惑いつつも、席につき、ドイツ語メニューと格闘していたら、それに気付いたおばちゃんが英語メニューを持ってきてくれました。それぞれ1品ずつ頼んで、ビールは適当にリストの上から順番に頼んでいく。。。が、しかし、出てきた料理がものすごいことになってました。こっちの人はほんとにあれを一人で食うのか?
 僕が頼んだのは、単なるソーセージの盛り合わせ、だったんですよ。確かに、出てきたのもソーセージの盛り合わせでしたけれど、規模が違った。太くて長いソーセージが6本、丸ごとじゃがいもが4個。。。うーん、1週間分のソーセージとじゃがいもを1食で食べきる気分(写真では比較対象がないので、その大きさが伝わりにくいかもしれませんが、ほんと、しゃれにならん量でした。相方さんのオムレツみたいなのも同様)。。。そんなことをいっていてもはじまらないので、ビール片手に、とにかく食べ続けます。ビールでも飲んで、少しでも食欲を絞り出さないと、食べられない、という感じ。
 なんとか完食したものの、夕飯はいらんな、と。胃薬欲しかったですねえ。かなり胃にもたれていたし。でも、おいしかったですよ。そして安かった。





 一旦ホテルに戻って休憩し、いよいよミュンヘンフィルの本拠地、ガスタイクホールへ。ミュンヘンフィルといえば、大好きな指揮者、チェリビダッケが世界的なレベルに育て上げたオケ。だからオケ自体もすきなんですけれど、その本拠地での演奏会、ということで、ほんと、待ちに待った時間でした。
 事前にネットで予約していたチケットを無事に受け取り、席に着くと、一応予約時にも場所はわかっていたとはいえ、指揮者正面のすごくいい席。

  • シベリウス 「鳥」
  • ドヴォルジャーク チェロ協奏曲
  • (チェロソロアンコール)
  • エルガー 「エニグマ」変奏曲
  • (アンコール)
  • 指揮:Paavo J?rvi
  • チェロ独奏:Gautier Capucon

もう、ただ感動するのみ。
 ちょうど、この日がシーズン始まりの演奏会。ソリストは若手の人で、初日ということもあってか、たまに乱れかけるところもあったけれど、それでもオケがすごいから、問題なし(もちろん、ソロ自体も全然問題なし、っていうかうまかったし)。たぶん、翌日とか翌々日の演奏会だともっと息もぴったりなんだろうな、と思いつつ。
 エニグマはほんとに感動。泣きそうでした。この曲って、アマチュアで演奏しようとすると(って、今度演奏するんですけれど)、なぜか「メインの曲に向かない」っていう話になるんですが、そんなことは全然ありません。あんなに迫力のある曲がどうしてそういう言われ方をするのか、と思ってしまうほどの演奏でした。ちなみに、泣き所は、第9変奏のNimrodに入る瞬間。あそこのアタッカでの1st Vnの音は絶対忘れない気がする。あとは、最終変奏ですかね、やっぱり。だって、オルガン聴こえてたし。もうその響きの中で、何度鳥肌が立ち、泣きそうになったことでしょう。(と、書いているだけで、あの時の感動がよみがえってきたような・・・)

 実際、プロオケの演奏を聴いたのは結構久しぶりだったりします。で、演奏があっという間に過ぎ去っていく、という感触を久しぶりに味わいました。この感触自体は、プロとかアマとか関係ないんですけれど、でも忘れかけてた感覚でしたね。やっぱり、定期的に演奏を聴く、というのは大切なことだな、と再確認。最近、弾いてるばかりで、聴いてないしなあ、、、と。

 ちなみに、こっちの演奏会では、ホールの入り口でチケットもぎりがあったりはしない。客席に入る時に、チケットの提示を求められはするけれど。
 そうそう、当然休憩時間は、ホワイエで、、、だけどさすがにさっきのご飯のインパクトが強すぎて、アルコールを入れる気にはならず、トニックウォーターを飲んでましたけれど。

 感動のままコンサートが終わり、ホールをあとにして、そのままホテルへ。ちょっと胃は落ち着いてきたけれど、食欲は全然なかったので、風呂に入って、ミニバーのビールを1本あけて、演奏会の余韻に浸りながらお休みなさい。

すべての写真は写真館にて


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