アラン・ケイ博士講演

 アラン・ケイという人をご存知でしょうか?実は、今のこの情報社会には欠くことのできない人、だと思うわけで、というか、そもそもがこの人を発端にしているともいえるでしょうね。というのも、「パーソナルコンピュータ」の概念を初めて提案した人であり、「オブジェクト指向言語」の開発に携わった人だからです。そして、僕みたいなMac人間にしてみれば、彼のその発想をみたジョブスがAppleからMacを誕生させたのは結構有名な話。でもって、そのオブジェクト指向の話ですが、以前は「smalltalk」という名で開発しており、いまは「Squeak」というんですが、こういった流れから今のVisual C++だとかが生まれたり、僕に身近なところではMacの「HyperTalk」が生まれたというわけなんですよね。(そういや、「HyperTalk」に出会ったのはちょうど小学生の頃でしたね)
 そんな感じで、アランケイプロジェクト、という、まあ、本来は教育のプロジェクトなんですが、その発足記念講演があって、アラン・ケイ博士本人の講演があったので、それを目当てに聞きに行ってきました。今後の教育(それも特に小学生くらいの若い教育)にパソコンを組み込んで・・・(もっとちゃんとした人材を育成しようとか)云々というのがプロジェクトの主旨だったんですが、ちょうどうちの大学の所属する研究科と、市が協力しておこなうプロジェクトなようで、あながち遠い存在でもなかったり。(とはいっても、来年以降は、僕はここの人ではなくなるから関係なんですが)
 博士以外の人の講演もなかなか面白かったのですが、やはりメインイベントは面白かったです。その場で「Squeak」の実演をしていたのですが、僕自身、この「Squeak」に関してはちょっとは予備知識があった(使ったことはないですが、使ってみようと思ってネットで調べたりしたことはあった)のにもかかわらず、その無限の可能性にただ感嘆が漏れるばかり。いやいや、この「Squeak」だけじゃなくて、単にコンピュータの無限の可能性、といってもいいですね。ちなみに「Squeak」は簡単にいえば、(OSには依存しない直感的な操作が可能な)開発環境です。でもそれだけじゃなかった。僕の言葉ではうまく伝えられませんが。ほんとにすごいプログラムです。
 これから、コンピュータに関わっていく身としては、なかなか大事な一時でした。

 そして、祝40000アクセス達成!!感謝感謝です。