再会

 お久しぶりですね。1年ぶりですか。といっても、去年は10月の頭だったから、ちょっと違うけど。(といっても10日くらいしか違わないけど)
 いやいや、そんなことはどうでもよくて、今日貴女にあえてよかったです。なにが違うの?っていわれれば、もちろん貴女はなんの変わりもない。何年間も、何億年間も、ほとんどなにも変わることなく、貴女はそこにいつづけてきたんだろうし、多分これからもずっとそうなんでしょう。だということは、つまりは、違うのは、貴女を見上げている僕の方。(そして、同じように貴女を見上げている人々みんな)勝手に、今日が特別な日だと思ってしまっているんですけども、でも、それはあながち変なことじゃない。
 あいにく、というか、少なくとも今は、薄い雲のスクリーンがかかっているから、ぼやけてしまった貴女しか見られないけれども、それでも、たまに切れ間から輝く光を降り注ぎになる時は、僕はただ立ち尽くすだけ。
 円でなければいつでもそんなに違わないけども、円であるのと、そうでないのはかなりの差がある。もちろん円でないのも好きですが、円であるその一時はほんとに幸せです。その一時の時間を共有できたことが。

 静かに、ネットラジオからはJazz調(あるいは南米調)の曲が延々と流れていて、本を片手に読みながら、ちょこっとお酒も口に付けてみたり。そうしながらも、ちらちらと窓の外から、空を見上げてしまいます。できることなら、貴女が地平線から見えなくなるまで、窓から空を見ていたい、と思いつつも。多分それは叶わないような気がしますが。
 

 というところで、お月見第一段(独りで静かにお月見編)終了みたいです。今から、第二段がはじまるみたいなんで、ちょっと出かけて来ますか。