彼岸

 市販のカレンダーを見ると今日は「彼岸」と書いてある。正確にいえば、今日は「彼岸の入り」になるけれど。「彼岸の入り」というふうに始まりの日があるっていうことは、終わりの日があるかっていうと、ちゃんとあって、それは「彼岸の明け」というらしい。それはちなみに、9月26日になります。「彼岸」っていうのは「土用」とかと同じで、期間をあらわしてまして、そこが、たとえば「秋分」や「満月」のように瞬間をあらわしているものとは違う。(ちなみに、「秋分」は太陽の黄径が180°になった瞬間、「満月」は太陽と月の黄径差が180°になった瞬間をさす)まあ、そこら辺はうまくできていて、だから、暦では「秋分の日」というふうに、「秋分」の瞬間を含む日という呼び方をしているわけです。多分。
 さて、では「彼岸」はどういう決まりになっていますかといいますと、「彼岸の入り」から「彼岸の明け」までの7日間のことを「彼岸」と呼ぶようです。で、「彼岸の入り」はどうやって決まっているかといえば、「秋分」(「春分」でもいい)を含む日を真ん中においての前後3日間を「彼岸」といいます。なんで合計7日間。今年の「秋分の日」は23日なので、その前3日の今日から、後3日の26日までが「彼岸」ということになります。いやあ、勉強になりますねえ。。。って、役にも立たない暦に関する雑学でした。

 さて、今日はさらに「小望月」です。ようするに旧暦で14日の月のことですけども。旧暦の1月はだいたい30日なんですが、月の満ち欠けは30日よりちょっとだけ短い周期でまわっているので、日付と月齢が一致しないことはしばしばです。今年は、明日の「中秋の名月」の夜(つまり旧暦8月15日の夜)と「満月」の瞬間を含む夜、というのは同じなんですが、去年は一日ずれてまして、ま、そのせいで2日間、月を楽しませていただきましたけど。
 今日の月は薄雲のおかげでまわりに虹を従えてます。そんな感じで、明日が楽しみですね。