程々

 なにごとも欲張りはよくないな、と強く思った瞬間。
 1匹の蚊が部屋に迷い込んできて、僕がバタバタしているのをいいことに、いつの間にやら数箇所から血を抜いていった。しかしですね、調子に乗って血を吸い続けていたので、ついに4箇所目くらいの場所で血を吸っている瞬間に、僕の手の平によってその短い命を閉じてしまわれたのでした。
 うん、なにごとも程々が肝心。