一応、毎週末の習慣にしたいな、と思っている喫茶店巡り。今日は、昨日書いたように自転車パンクのままなんで(近くの自転車屋さんは週末お休み)、近場に徒歩でいってきました。とはいっても、いつも、買い物帰りとかに前を通っていたのに、さほどに目に留まらなかったらしく、そのお店に気づいたのは先週のことでして、ま、近いところにこんなお店があったのか、という感じでいってきました。
だいたい2時前くらいだったと思うんですが、日曜のお昼過ぎで、しかも通りに面しているような店じゃなくて、どっちかという住宅街の中にあるといった感じのお店なんで、僕が中に入った時にちょうどそこにいた老夫妻が入れ違いに出ていって、完全にお店は僕の貸し切り状態。すごい人のよさそうなおじさんがやってきて、丁寧に応対してくれました。
なんでその店が目に留まったかっていうと、ネルドリップで珈琲を入れてくれるとかそういうこだわりのあるお店のようだったわけでして。さて、メニューを見ると、今でこそいろんな豆を注文するようになったから、だいたい一度は目にしたことがあるような名前が並んでいたりしまして、そういうのはちょっと嬉しかったり。でもやっぱりその店独自のブレンドが一番飲みたいですよね。(というか、食事と一緒に珈琲を、って思うとたいがい自動的にブレンドになることが多いですが)
店内には静かに、ほんとに静かにクラシック(マラ5のアダージェットとか、ヴォカリーズ、ドビュッシーのアラベスク、ショパンの夜想曲、等々)が流れていて、あくまで音楽は主体ではなく、ほんとの意味でのBGMだな、とか思いながら、持ってきた本をのんびり読みながら、注文したものがやって来るのを待ちました。まずは食事で、それが食べ終わったのをみはからって、「じゃ、今から珈琲入れるんで、もう少しお待ちください」と、メインイベントの到来。
珈琲がやって来るころにはその静かな店内と、ご主人のその落ち着いた人柄に、すっかり僕まで落ち着き払ってしまって、そして、そんな状態で口にする珈琲はなかなか格別でした。これこそがほんとのコーヒータイムだな、と。毎朝、バタバタというほどでもないけど、学校に行く前にささっと淹れて、ネットをチェックしながら飲む珈琲とはわけが違うのですよ。完全に外界からシャットアウトされて、そして静かに、心も静かに、そんな中で飲む珈琲は。
また、いこうかな。と、でも、来週はまた別のところにいきましょう。もう候補は決まっているし。