建仁寺

 予定通り、というかそんな感じで、建仁寺に行ってきました。というのも、今年が開創800年とかいうので、京都やら福岡でも建仁寺展を開いて美術品やらを公開していたこともあり、それを見に行ったこともあり、それまではどこにあるのかも知らなかったけど、これがまた意外に近場だったので、久しぶりに京都観光でした。ネットで調べたら、ちょうどその800年の記念にと、法堂の天井に描かれた「双龍図」を公開しだしたところだったみたいで、まあ、それが一番のねらいですかね。
 敷地としてはあまりに広くて、しかも隣が競馬場?だったりとよくわからんところではあったんですが、とにかく目的は、その法堂やら、いわゆる拝観料を払わないと見られないところにあったので、あまりぶらぶらと出歩くこともなしに、拝観させていただくことにしました。。。とここら辺のことは、写真館にものってるので、やや略。
 茶室とか、庭とかを一通り見回ったあと(なんの迫力のかけらもない「風神雷神図」の偽物もありました)に、メインディッシュの法堂へと向かいました。ほとんど朝一で来たこともありまして、心配したほどに観光客も多くなく、いつもの喧騒から完全に離れて、そしてちょっと蒸し暑かったのも忘れて、落ち着いた雰囲気を堪能してました。そして、法堂の中に一歩足を踏み入れた僕は、思わず(というかそれはある意味では予想通りだったけども)その場で立ち尽くして、ただ呆然と天井を見つめていました。でかすぎる。そう、でかすぎる。西洋でいえば、教会絵画ってやつですよね。ステンドグラスとかで天井いっぱいにキリストとかの絵が描いてあるような。そんな感じでした。そして、生でそういうのを見たのは初めてだったから、ほんとにただそこに立ち尽くすだけ。。。しばらくしてから、とりあえず、法堂の中の他のものもざっと見回して、そして、ぶらぶらあるきつつ、いろんな場所で上を見上げました。ちょうど、床にはカーペットのひいてある部分もあって、ようするに腰を下ろしたり、寝ころんだりしてその龍を見上げることができるようになっていたので、最終的には、その真ん中に腰を下ろして、真ん中から、龍と対面することにしたのです。顔を上げて、龍を見て、目を閉じて、ちょっと物思いにふけって、そしてまた顔を上げて・・・ということを何度も何度も繰り返して、しばらくそこでぼおーっとしてました。でも、それも長くは続けられず、観光タクシーの一団がやって来て、運ちゃんが説明をはじめたり、他にも団体さんがどやどやとやって来そうな雰囲気だったので、この静けさをぶち壊されないうちに、と退散することにしました。
 法堂をでると、ちょうど、団体様ご到着みたいだったし、いろんな家族連れがやって来たり、と混雑モードの突入の感じで、結構タイミング的にはよかったようです。静かにできましたから。で、思ったこと。禅(というより坐禅か)、ってやっぱり一度は体験してみたいですね、と。


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