楽器屋さんを変える

 まあ、なんというか、簡単にいえば、主治医を変えるようなもんですね、つまるところは。
 コントラバスを弾き始めてからというもの、もう9年という年月が流れようとしていますが、その間、よっぽどの例外を除いて、いつも同じ地元の楽器屋さんにずぅっとお世話になっておりました。地元を離れても同じく。帰省の度に弓の毛替えをしてもらったりとか。だいたい、弓(といってもジャーマン時代の弓)も楽器もそこで買っていたから、もうなんて言いますか、気楽にいろいろ相談できたりとか、そういう感じで。
 特にいうと、毛替えなんていうのは、もろにその楽器屋さんごとの差が出ます、と思います。今まで特に不満でなかったのを、別のところで毛替え、なんていうのは結構冒険。なんですけども、そろそろこっちでまかなえるようにしておかないといけないなあ、と、そういう時期にきてしまったわけです。就職もこっちだし。
 そんなわけで、いろんな人の話を聞きつつも、この間、初めて別の楽器屋さんの扉を開くこととなりました。物を買ったりとかっていうのは、それこそいろんな楽器屋さんでやってましたけども、楽器の調整とかそういうのに関わることは、新たな楽器屋さんに持ち込むのはこれが初めて。
 で、どうだったのかっていえば、いやあ、それがよくわからないんですって。今まで、比較したこともないんだから。でもそういう意味では、そんなに違和感もなかったみたいで、よかったんでしょうね。ちょっとだけ、毛の張り具合がいつもと雰囲気違うなっていうのはありましたけども。

 しかし、雨よく降りますねえ・・・京都に戻ってくると、その日が雨、っていうのもまたよくあるような気がして・・・


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