本番前夜

 というか、もうすでに本番当日の日付になってしまってますけども、まあ、前の夜っていう意味では前夜なんで、問題ないか・・・とか、そんな話はどうでもいいので、さておいて。
 二度と弾くこともないと思っていたオケで、二度と(あるいは一度も)弾くこともないと思っていた人たちと、二度と弾くこともないと思っていたホールで、演奏します。こういうこともあるもんなんですね、と。普通ならまずあり得ない、そういう感じなんですが、せっかくわいてきたチャンスだったので、そのチャンス、つかませてもらいます。
 久しぶりの古巣のオケに戻ってくると、もちろんほとんどの人は馴染みのない顔で、ちょっと馴染みのない雰囲気がただよっていたりはするけれど、それでもやっぱり、深いところには、僕がここでオケ生活をスタートさせた時と、そんなにかわらんような、そんな流れがちゃんと今でも流れ続いているんだなあ、とちょっと感慨深い。そして、この2年という、まあ全体から見ればそれは些細な期間なのかもしれないけども、それでも今にとっては長い年月の流れがあって、偶然、僕はここに戻ってきたわけなのかな、と。
 自分が主役ではないから、主役だった時みたいな、そういうワクワク感を持っているわけじゃないけれど、それとは違った、なんか不思議な感じではありますね。さあて、どうありますことやら。どんな音楽でホールを満たすことが出来ますやら。


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