京都市交響楽団 特別演奏会「第九コンサート」を聴いてきました

今年の演奏会納め。

生で第九聴くのは、オケをやるようになって初めてな気がします。弾いたことは何度もある(10回くらいと思ったら8回でした)のにね、と。

特別演奏会「第九コンサート」 – コンサートスケジュール詳細 | 京都市交響楽団

曲目 ベートーヴェン 交響曲 第9番 ニ短調「合唱付き」
指揮 沖澤 のどか
日時 2025年12月28日(日)
場所 京都コンサートホール

と書いてて、そういえば、リスト編曲版の第九は生で聴いたことあるなとかそんなことを思い出した今日この頃。

まあ、オケ生活の中で一番弾いたことがある曲になるので、ここ10年くらいご無沙汰している気がしても、なんやかんやで譜面は頭をよぎるし、ついベースのほうを見ちゃうよね、ってなってました。

自分が弾いてたのはわりと古い時代のスタンダードっていう感じの演奏だったから、最近の第九がどういうものなのかはわからないけれど、第一印象としては結構テンポはやいな(これ弾くの大変そう)でした。

ぐいぐい進んで、どーんと盛り上がって、しずかなところは歌の響きが届いてきて、あっという間に終楽章へ突入。

レスタティーボから例のメロディーやってきて、客席もテンションあがりつつの大合唱へ。

二重フーガとはほんと大変(無理)なのよねえ、とそんな奏者都合の思いも錯綜しつつ、完売御礼の客席に神のd-durが響き渡って今年の演奏会も終了。

京響の今シーズン向けのチケットは使い切ったので、次はまた来シーズンに期待、ですね。なにを聴きにいこうかなあ。

京都市交響楽団 2026-27シーズン全公演ラインナップ発表!

「ズートピア2」を観てきました

この1週間で、映画3本とは。年末にかなりのハイペースですねえ。

というわけで、今年最後の映画はこれまた家族の希望により久しぶりのディズニー。

映画『ズートピア2』公式サイト|ディズニー公式

前作もそういえば劇場で観たよねえ、とそんな懐かしいことを思いつつ。

仲間とはとか、バディとはとか、種族の違いがとか、そういうメッセージ的な話もあったように思いますが、とにかく2人の活躍でまた一つ大きな闇が解消されましたとさ、と。

前作からのキャラももちろんですが、新キャラも個性的なキャラばかりでそれもよかったですね。もちろんジュディが可愛いので問題なし、ですが。

動物キャラだけで人間種がいないと、なんか自由度高くて伸び伸びと作られているような印象で、始終ドタバタしてたし、たまにちょっと旧作の小ネタも練り込まれていてクスッとしたり、そんなあっという間の物語。

同じ話として、人が出ないことで、それがアニメかCGか実写なのか、そういう次元をこえて認識されるようになってきたかも、って思いました。ただ素直にその映像を受け入れてるだけ、みたいな。

そういえば、もともと字幕版を観にいこうという話をしていたんですが(吹き替えは今後地上波でも何度も目にする機会がありそうだから最初は字幕で、という流れ)、なんか字幕での上映ってものすごく回数が少なくていい感じ予定の合うものが無かったので結局吹き替えで。もちろん吹き替えでも問題なく楽しめてますし、こっちはこっちでこれはどの声優さん?っていう楽しみ方ありますしね。

パンフはキャラ紹介やインタビューはいつもの通りですが、コンセプトアートとか載っているので見てて楽しかったです。あと、なんでその動物が選ばれたのか、とかもね。

冬休み入ってからの週末ということもあって、劇場内も結構混んでましたが、家族で楽しく見られる作品ってことで、この休みの間に是非どうぞ、と。

「爆弾」をみてきました

家族の希望によりめずらしく実写の邦画を。

映画『爆弾』公式サイト

ちなみに、実写の邦画って、うーん、、、もしかしたら子どもの時以来?みたいな感じですが、それはそれとして。(厳密には従兄弟さんの作品は観てるな)

ミステリ好きですからね。誘いがなければ劇場までは足を運ばなかったかもですが、配信とかされたらきっと観てるだろうなという作品。

爆弾による無差別殺人、謎かけあり、心理戦あり、現場と取調室でうごめくいろんな伏線、そしてなんといってもたごちゃん(佐藤二朗さん)がとにかく圧倒的な存在感。

こいつは絶対に許せない、なのにその話術になぜか聴衆も引き込まれていくような、、、そんな感じでしょうか。

2時間超えの映画でしたけれど、「これ、終わるの?」みたいな気持ちになることもありつつのあっという間。一緒に観た相方さん曰く「ジェットコースター10回乗った気分」だそうな。

ちょっと時間を置いた今でも、ふと「あれがあーなって、だからこういうことやったんよね」みたいに反芻してることありますね。

原作も普通に気になるところですね。冬休み、、、は課題図書いっぱいあるからそのあとにでも。

とにかく大満足のエンタメでした。

あ、そうそう、エンディングテーマかっこよかったよね、と。

「ワーグナー (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

先日のハイドンからがらりと時代変わって、またロマン派に戻ってきました。

オケ弾き的にはそんなに接点があるわけでもないのですよね。オペラ?歌劇?楽劇?がメインなので、どうしても奏者としては序曲とか前奏曲でしか関わらないといいますか。

ワグネリアン、ある意味古のオタクってことですよね(褒め言葉)ということで、熱狂的なファンの多いワーグナーさん。

浪費癖があって、弟子の奥さんに手を出して、ユダヤ人絡みでもいろいろあって、とまあ歴史に名を残す作曲家らしく音楽以外のエピソードも満載です。(ほんと先日のハイドンさんが素朴すぎてそのギャップが)

本文中には、メンデルスゾーンとの確執や、もちろん義父なリスト、そしてブラームスなど、今までに読んできた方々の名前がどんどんと出てきまして、まさに一時代、一大勢力を築き上げたんだなあと。

原作も自身で手がけていたのははじめて知ったわけでして、それって、原作・脚本・演出・監督・音楽、全部自分ってことよね。そりゃ総合芸術だわ。

没後の話(バイロイトまわりのその後)もたくさんのってまして、太平洋戦争絡みの話とか、そのあたりはなんとなく知ってる程度だったので、そういう一面もあったのかとか。音楽史においてもどうしてもユダヤとは切り話せない面がたくさんあるとあらためて。

残念ながら作品を通して観たことはなくて、序曲に触れる場合もせいぜいあらすじを読むくらいのつきあいだったんですが、一回くらいなにか観てみるかなあ、でも長いんだよなあ、というのが悩みどころ。

思えばこのシリーズも結構読んでいて(25冊中13冊目)、オケ的にはあと何人に出会えるかなってところですね。ここ数年で弾いたはずなのになぜか読んでない人もいるけれど。

Mobile Act OSAKA 17にいってきました – Flutterアプリでホーム画面Widgetを導入する方法

たまにはこういう、調べてみたけれどあまりうまくいきませんでした、みたいな発表もいいのでは、と。

Mobile Act OSAKA 17 – connpass

大画面対応考えなくちゃ、とか、やっぱり猫は人気、とか、カナリアかわいそう、とか、Swift SDK for Androidの動向気になりますよね、とか、そんな感じ。

懇親会ではお久しぶりですの人とも会えてびっくり。いっぽうで、新しい人ともお話しできてよかったよかった。

勉強会で話されたネタって数年経つと内容は古くなってもネタ(テーマ)としては再利用できそうだなとか、いつだって初心に帰って調べてみるのもありですよねとか、思ったり。あと次回向けのネタをなんとなく発掘したのでメモしておこう。

なにはともあれ、みなさまおつかれさまでした。幹事のフェンリルさんいつも本当にありがとうございました。いつも豪華な懇親会ご飯、写真撮り忘れてた。

「花の詩女 ゴティックメード」を観てきました

ようやく観ることができました。これもまた昔の作品の再上映。最近再上映を観にいってるパターン多い。

=GOTHICMADE=

2012年の上映時には風の噂で聞いていた程度(もちろんF.S.S.は知っていた)でして、今でも解像度の高さゆえに劇場でしか公開されないという話なので、もう観ることはできないのかなあ、と思っていたんですが、ドリパスのおかげですね。

[映画]花の詩女 ゴティックメードを映画館で上映しよう! | ドリパス

(ここ数日全国各所で上映されたばかりなのに、もうリクエストランキング1位になってる・・・)

確かに13年前にこれをはじめて目にしたら「え?ナニ?モーターヘッドは・・・?」って困惑しそうだけれど、もうGTMになってから長いですしすっかり慣れたもので、初代フィルモア皇帝だ〜!とかカイゼリンかっこえ〜!とかそういう感じであっという間に終わってしまった。そういや、冒頭からマグナパレス(ですよね?)でてたし。

当時謎の集団だったカリギュラももはやおなじみですし、マウザー教授はおもしろおじさんになってるし、ツバンツヒにいたってはJKですからねえ。あ、マークIIIもやっぱりよいですね。ここですでにいたのかあ。

最後のシーン、ここでクリス(推しキャラだ)がでるのか!あれ?エスト?チャンダナじゃなくて?たしかにダイ・グ兄じゃないけれど・・・と思ったわけですが、思い起こせばあれはつまり、そのさらに次の代ってことか。そういえばクリスもさらに大人っぽくなってたわ。

その意味では、偶然にも、来春発売らしい19巻の内容とちょうどリンクしてて、勝手にワクワクしてきた。

フィルモアとか詩女関連のエピソードと読み直すかな、んで、F.S.S.の劇場版もまた観てみよう(こっちは配信で観られる)。んで、「花の詩女」もまたタイミングあえば劇場行きたいですね。

これでようやく、以前に買ってはいたけれど、ネタバレ予防に開いてなかった、ワールドガイドをじっくり読めます。

(読み直したら、いわゆる「オタクが早口でしゃべってる」みたいだ。実際そうだけど)

京都市民管弦楽団第112回定期演奏会でした

大曲とのおつきあいがついに終わってしまいました。

曲目 ブルック ヴァイオリン協奏曲第1番
マーラー 交響曲第5番
指揮者 藏野 雅彦
Vn独奏 赤松 由夏
場所 京都コンサートホール

当日バタバタしてたのか、打ち上げに至るまで、ブログ用の写真がいっさい撮れていないという異常事態で、仕方ないのでアイキャッチ用に前日の写真でも載せておこう。

それはさておきです。いやはやさすがに疲れるよね。前回とどっちがといわれれば難しいけれど、本番のドキドキ感は圧倒的にマーラーだったなあ。

ドキドキ感といえば、ブルッフもVnソロにpizz合わせるのはほんとに緊張するので片時も気を抜けなかったけれど、でもその成果もあって美しいVnの音色がホールに響き渡ったようで本当になにより。

そして長丁場のマーラー。通し練習をしたときの感覚としては、めくってもめくっても終わりがこないと思う一方で、最後まで行くとあっという間だったかも、みたいなそんな感じになってましたが、さてさて本番はといいますと・・・

いやあ、ほんといろいろありましたけれど、最後までたどりつけてよかったよかった。

とりあえず、ベース的な話として、パートのみなさんに「好きな場所が3ヶ所あるんで、そこは力を貸してください」とお願いしていたところはどれも満足のいく出来だったので、それだけでビールがおいしい。なにしろそのうちの5楽章のpizzに関していえば、はじいたあとに満足しすぎて「あれ?このまま最後までテンションどうしたらいいの?」ってなっちゃったくらいで。いや、ちゃんと最後までテンション上げて弾きましたよ、もちろん。

こんな大曲そうそうお目にかかれないし、半年かけてじっくりってこともないでしょうし、ほんといい巡り合わせでした。

演奏と関係ないところでいえば、このたび礼服を新調しまして、学生の時以来20云年ぶりの2着目。ちゃんと採寸したお手ごろ価格なオーダースーツに進化したわけですが「楽器を弾くんでぴったりよりはちょっと余裕を持たせてください」という要望の元にできあがった礼服の初戦は、いい感じでした。というか全然違和感なかったな。思い返せば確かに前のよりスムーズに動けてた気がする。さすがっす。

関係者のみなさんおつかれさまでした。いつも協力してくれて聴きにも来てくれる家族には感謝感謝。

次はこんな感じで、持ち歩くスコアがずいぶんとコンパクトになって助かる〜

「天使のたまご」を観てきました

先日読んだNewtype 40周年記念号にあった押井監督の記事を読んで、はじめて知った「天使のたまご」。

押井監督は攻殻はもちろんパトレイバーでも大好きな監督さんで、天野さんは古くから小説イラスト(アルスラーンとか双竜伝とか)でたくさんお世話になったわけでして、この2人が一緒に作品を作ったことがあるのかと今さら知りまして、いつか観てみたいなと思ったら、タイミングよくカンヌに4Kリマスター版が出品されるってことで、そして劇場公開も、という流れ。

これはもうまさに運命の出会いなので行かねば、と。

アニメ『天使のたまご』オフィシャルサイト

公開日が決まって、そのうちいつかいけたらと思っていたら、ちょうどいける日があるのでは?と思い立って結果的に公開初日。初のドルビーシネマ体験。

そんなわけでもちろん初見です。予告映像以外の知識は特にいれずに。

・・・

なんだこれは!(ほめことば)

確かに難解。初めてではひろいきれないよ〜と思いつつ、もはやこれは映画というより映像芸術作品。40年前とは思えない映像美。絵画や音楽を鑑賞するように流れてくる映像と360度から迫ってくる音響にただただ圧倒されてました。

そういえばどこかの記事タイトルで見かけたなという例の悲鳴、もう一瞬で全身鳥肌だった。手も足も全部ぞぞぞぞって。

パンフは視聴前に買ってて、もしめちゃくちゃ魅了されたらほかの本(visual bookっぽいの)も買うかなあ、とか思っていたのにいい意味で脳内かき乱された感じで心臓バクバクしながら映画館をあとにしたので、完全に忘れてた。

劇場よる機会があれば(そこそこありそうだけれど)買っておこうかな。

ちなみにパンフによくまとまった考察記事載ってたので、なるほどなるほどと思いつつ、これまた機会があればもう一度って感じですねえ。

「ハイドン (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

先日のモーツァルトから同時代のハイドンへ。

ハイドンさんって、あまり人物像のイメージがなかったんですけれど、読んでみてある意味なるほど。いい人だ。そして、波乱万丈感はそんなにない。小さい時に歌の才能を見いだされて田舎からでてきて、音楽の勉強して、宮廷に努めて、真面目に曲を作って、作り続けて、長生きして、そんな感じ。

おもしろエピソード少ないから、自分の中にあまりイメージがなかったという話ですね。あと、シンフォニーというより弦楽四重奏のイメージも強くて、そっちは疎いからというのもある。

強いていえば夫婦仲がそんなに良くなかったことくらいか。まあそれも仕方ない感じあるし、だからといって女性関係がひどかったわけでもない(愛人っぽいのはいたみたいだし、ハイドン側からの情報しかないからほんとのところはわからないけど)

それと、良くも悪くも、曲が失敗したという話はあまりなさそうでした。「悪くも」というのは、未来を先取りしたような斬新な曲はなかったという意味で。同時代のモーツァルトとか、ベートーヴェンだと新曲が受け入れられなかったりしてたんでね。

交響曲などのその愛称についても小ネタとしてちりばめられていたのでいろいろ納得。自分で弾く機会でもないとあまりちゃんと調べないですからねえ。いずれにしても、日本語の熟語に訳されたものには確かに仰々しいことあるな。「告別」はやり過ぎな感じでせめて「送別」くらいだったのかも。「驚愕」も、だけどこっちはほかに思いつかなかった。

そうそう、大きな新発見としては「弦楽四重奏」の元祖だってことか。当時は、演奏者の編成や技量に合わせて曲を作るのが当たり前だったこともあって、なにやらたまたまそこにいるメンツがヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロだったから、ってことらしくて偶然の産物だったとか。もちろん、偶然とはいえ、その編成が良かったからこそ今に至るまでの巨大ジャンルになってるんですけれど。

とにかく長生きで筆を置くまで最前線で曲を作り続けていたってこともあって、モーツァルトやベートーヴェンとの絡みもいろいろあって、18〜19世紀の音楽史を垣間見たような印象でした。

さてこれでモーツァルト & ハイドンに向けての糧になったかなあ。

「モーツァルト (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

モーツァルトというとどうしても映画「アマデウス」のイメージが記憶に鮮明に残ってしまっている今日この頃です。あれはフィクションだとわかっていても、どうしても、あのイメージになっちゃうんだよなあ。

さて、私の好きなピアニスト、バレンボイム氏曰く

作曲家には四つの種類の人々がいます。面白くない作曲家。面白い作曲家。偉大な作曲家。そしてモーツァルト。

のモーツァルトです。

イメージだと、神童でもてはやされて、そのまま有名な作曲家になって大忙しで、そして借金に追われつつ早世、、、という感じだったけれど、そんなことなかった。就職活動めっちゃ苦労してるし、ザルツブルクから、最終的にウィーンに出てくるのもめっちゃ時間かかってるし、ウィーンにいたのもたったの10年だし、とそうやったんや〜という感じ。

晩年のお金無い話もいろいろ新しい説も出たりしているようで、知ってる歴史が更新されているのを目の当たりにしたというかなんというか。

あとあれですね、下品なイメージあったけれど、親が書いた手紙にも下ネタあったみたいで、もしかしたら当時の流行だったのではっいうのはなんかおもろいな。

音楽家としてはもちろんいうまでもなく、それこそ神の才能なんですが、最後の交響曲3曲を2〜3ヶ月で書いたっていうのは本気ですか、みたいになった。あのジュピターがそんなにあっさりと誕生したのかという、まさにこれがモーツァルトか。

ちなみに今度取り組む曲もその時期の曲なのでそんなことも考えつつ、音楽つくっていけたらいいなあと思う次第です。