第51回京都市民管弦楽団「室内楽の集い」でした

自オケの団内アンサンブル発表会「室内楽の集い」にちょっとひさしぶりに参加してきました。

作曲 曲目 編成
シューベルト 八重奏 ヘ長調 D803 より第4・5楽章 八重奏(Vn2/Va/Vc/Cb/Cl/Fg/Hr)

前回が初参加で48回だったようなのでもうあれから1年半くらいたってることになりますね。

ベース一人っていう体験がものすごくひさしぶりなのでは?あれ、いつ以来?思い出せないくらい。ぱっと思いつきで、同じシューベルトの「鱒」までさかのぼってしまいますね(10年くらい前だ)。

それはさておき、いつも小編成といっても指揮者ありの弦楽アンサンブル(しかも弾かないことが多い)なので、練習期間はそんなにはなかったですけれど、勉強になりました。シューベルト節堪能しましたよ。というかほんと鱒に似てるよねえ、と。

本番の演奏番が最後だったこともあって、最初から直前の団体までをずーっと聞いていたんですが、やっぱこういう小ぶりなアンサンブルもいいですね(個人的には、ブラスアンサンブルがいつもお気に入りです)。オケも弦楽くらいの規模もいいけど。まあ、ベースにはあまり縁のない話ですし、自分から率先してというほどの意気込みもないですが。

なんにしてももっと練習しないとなあと思った今日この頃。弾く時間を確保できていなくてすいません。

あと、みんながいっぱい録音してて、録音機材に興味津々だった。みなさん専用機材なんだなあ。今日はなにもしていないけれど、普段の録音機材的にスマホ+マイクは自分くらいか。なんかスマホ母艦のほうがいろいろ汎用性ありそうなんだけれど、そのへんはいろいろ好みもあるかあ、とか。今の環境もう一歩グレードアップしてもいいかもねえ、どうかねえ。

あ、話がそれてきましたが、なんにしても関係者のみなさまお疲れさまでした。会のとりまとめ、いつもありがとうございます。

「バッハ (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

大物きました!パパ。

読み始めて思ったわけですが、バッハさん、本人が直接残したものって楽譜以外にはすごく少なくて、教会とか学校に残された記録が頼りになっていたり、しかも17-18世紀って江戸時代だし、他の音楽家以上に古い歴史上の人物の足跡をたどるっていう印象が強かったです。いついつどこどこでこんなことしたんじゃないかといった推測とか、そういうのばかり。ちょっとニュアンス違うかもですが、今まで読んできた作曲家は近代史から現代史という感じですが、バッハは近世史ということなんだなあ、と。

なにしろ、譜面もすべてが出版されているわけじゃない(というかほとんどされていなかった)から本人の直筆譜かまわりの弟子親族の筆写しか残っていないわけですし、それすらも残っていない記録にしかない失われた譜面(遺産相続とか、その後に売却されたり)もたくさんあるようで。

あとバッハ一族ひとが多すぎる。分類上、親族にみんな番号振られてましてね。我らがセバティアン(みんなバッハなので文中ではセバティアン)は24番でした。

そんなわけで本文中には日常的なエピソードのようなものはほとんど無くて、バッハの人となりとか、どういう思いで曲を、みたいなのは感じ取りにくかったわけで、とはいえ膨大な資料の前にあるたった一冊の本を読んだだけですけれど、その向こうにある広大なバッハの海をちょっとだけ垣間見た気がしました。ある意味これが歴史ロマンということなのかもしれない(知らんけど

愛妻家っていうエピソードをよく耳にする気がするのも、他に人柄的なもの(大勢に影響しない範囲で)が見当たらないからかもしれないですね。ちなみに、前妻との間に7人、後妻との間に13人の子どもができました。

そうそう、メンデルスゾーンさんが、マタイ受難曲を復活上演したことで再評価され、研究が再開されたっていうくらいで、バッハ研究自体も歴史が長くて・・・と書いていたら支離滅裂になってきたので、気になる人は手に取ってみてくださいな、と。

オケではなかなか巡り合わないですけれど、弦楽アンサンブルでは三度目のご対面。今までよりはちょっとだけ近づけた気がするし、またよろしくお願いします、ってことで。

「シューマン (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

今シーズンの作曲家はこちら。先日芥川さんも読みましたけれど、シューマンはいつものシリーズで。

クラーラ(クララ)とのラブラブ話はなんとなく知っていたものの、もともとはクラーラのほうが有名な音楽家(ピアノ奏者)過ぎて父親から猛反対、結婚するために裁判までしたなんてね、それは大変。あとでちゃんと義父と仲直りできたからよかったけれど。

メンデルスゾーンとかリストとか、そういえばそっちの評伝読んでた時にもシューマン出てきたよねえ、という同時代の作曲家つながりのある中、例の人物はなかなかでてこないなあと思っていたら、終盤にやってきました若きブラームス。ブラームス以外の三人は生まれもほぼ同時期だけれど、ブラームスは20年以上年下だから仕方ないですが。そして、意図していないブラームス vs ワーグナーの構図(これもいろんなところで読んだな)。

精神的な起伏が激しめで、すごい多産の時もあれば、そうでない時も、、、という感じですし、最終的には精神病んじゃって、クラーラにもほとんど会えずにって感じでちょっとつらい最後でした。

作曲家として残っていますが、文才もあった(という親は出版業界)ようでそれで音楽評論とかいっぱい書いて、そうそう↑のブラームスの件とかもそうですよね。多く歌曲もそういうところからでているかと思うと、また知らない一面を垣間見たかな、と。

さて、ケルンの大聖堂まだできてなかったんか〜と思いながら、ライン弾きますかね。

そういや、この時代のみなさんのエピソードに出てくるワーグナーさんについてはまだ読んでないなあ。オケでやる機会が、、、ということなんですけれど、そのうちあるかな。

「脳と音楽」を読みました

SNSを流れてきたので気になって手に取ってみました。

で、これこそ私がほしかった本でした、ほんとに。

もともと科学(数学)と音楽の話は結構好きで、こちらとかなにかと参考にしたりすることもあるのですけれど、

そこにさらに脳(音楽の認識者としての人間)を加えて、なぜ人間は音楽を感じるのか、に踏み込んだ一冊となっております。

数学的に音階を組み立てることはもちろんできるのだけれど、ではなぜ全音が今の間隔で、オクターブの音の数を5ではなく7にしたのか、そのあたりも耳の構造から読み解いていろいろ腑に落ちた。

もちろん、すべてが脳内の電気信号に変わることで信号として処理される、といってしまうとそれはそれで味気ないところではありますが、そうはいっても脳の動きはとても複雑なので、さすがに音楽を聴いたことによる感動までは解明できていないといいますか(なんか、ある意味安心)

私ももともと物理を専攻していたので、大学オケ仲間と「音と物理でもっと音楽のことを解明できるんじゃないの」みたいな戯言をいってたなあと(ほんとに言ってただけですが)思いながら、それがいまここにあるのでは、という興奮さめやらぬ感じで読んでました。

音と脳の関係、音階の成り立ち、音楽の成り立ち、なぜ音楽に心動かされるのか、そして最後には音楽とはなにか、言葉と音楽は何が違うのかをケージやリゲティなどの前衛的な作品を引き合いに出しながら締めくくっていて、自分的にはなるほどなあと。ほんと「なるほど」ばかりだった。

とりあえず、音波(空気の振動)と音(音波を耳と脳で処理した結果の感覚)は違うよっていうことだけここに書いておきます。あと、緊張と緩和大事。これはしばらくネタとしてしゃべってそう。

音楽関係者はぜひ読んでみてください。特に理系な人ならはまるのでは。

京都市民管弦楽団第110回定期演奏会でした

急に秋っぽくなって、肌寒い秋晴れの日曜日、本番が無事におわりました。

曲目 スメタナ 連作交響詩「我が祖国」より
     ヴィシェフラド、モルダウ、シャールカ
ドヴォルザーク 交響曲第7番
ブラームス ハンガリー舞曲第6番(アンコール)
指揮者 茂木 大輔
場所 京都コンサートホール
備考 全曲トップ

(いい感じのリハ写真撮るの忘れてた・・・)

どの曲もコントラバスがめちゃくちゃ目立つということはないのだけれど、常に縁の下の力持ちで、といった感じですね。特にスメタナは弾きっぱなしのところも多くて体力的問題が・・・というかかなりペース配分気にしながら弾いてました。

ペース配分という意味では、全体的に落ち着いて演奏できたんじゃないかと思いつつ、たまに目が合った指揮者からOKサインもらったりして顔に出さないようにニヤニヤしてしまうところも。こういうのは本番の醍醐味。

ちなみにチェコプログラムで最後にいきなりブラームスなのはハンガリーつながりとドヴォルザークがニ短調(最後はニ長調でおわる)でブラームスがニ長調という調性つながりでした。

終演後のカーテンコールで、ベースの位置まで握手に来ていただけたのはびっくりで嬉しかったです。よくあるパターンは遠隔握手的なものが多いので。

茂木先生(自分らの世代的にはほんと書籍やらメディアやらで有名人)のおかげもあって、お客さんもたくさん入ったようですし、ほんとに以前の雰囲気に戻ってきたかなあという印象。

おいしいお酒も飲めましたし、関係者のみなさんおつかれさまでした。いつも協力してくれてる家族にも感謝感謝。

次回は、といいつつまだスコアがこれしかないや。

参考図書は・・・って、茂木先生のはフライングゲットというやつですね。サイン入り。

演奏会のお知らせ : 京都市民管弦楽団第110回定期演奏会(2024.10.20)

先日弦楽の本番もおわって、そろそろ本番1月前(マジで?)なので所属オケの演奏会のお知らせです。

日時 2024年10月20日(日) 13時開場 14時開演
場所 京都コンサートホール
曲目 スメタナ 連作交響詩「我が祖国」より
     ヴィシェフラド、モルダウ、シャールカ
ドヴォルザーク 交響曲第7番
指揮者 茂木 大輔

選曲している当初はそんな話ではなかったのだけれど、結果的にチェコ三昧になりましたね。

京都市民管弦楽団

ドヴォルザークは参考図書がいつものように読めたんですが、(名前の表記揺れはほんとにいろいろある)

「ドヴォルジャーク (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました – いとーけーのページ(2024.6.13)

スメタナは文献はほぼないんですよね・・・あっても絶版・・・なので、チェコの歴史の雰囲気ということでこちらを。

「乙女戦争」を読みました – いとーけーのページ(2024.8.2)

「我が祖国」(この和訳考えた人ほんとすごいと思う)はどれも体力勝負な感じですが、力みすぎず、でもやるときはやるっていう意気込みで。

7番ってすごい名曲なはずなのに、どうしても8とか9に比べられると、、、ってなってしまってなんとももったいない。そんな魅力を表現できたらいいですよね。とりあえず冒頭のdをがんばります。

そういうわけで、手元にチケット何枚かありますので、たまにはいとーけーの演奏姿でもみてやるかっていう人は是非お声がけくださいませ。

10月、そろそろ秋っぽくなってるといいなあ。

大宮リリックアンサンブル 第6回演奏会でした

残暑厳しい中(ほんと暑かった💦・・・)、無事に演奏会がおわりました。

曲目 ウォーロック カプリオール組曲
ホルスト セントポール組曲
グリーグ 2つの悲しき旋律より「春」
メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第7番
人生のメリーゴーランド(アンコール)
場所 高槻城公園芸術文化劇場 太陽ファルマテックホール

今回のステンドグラスはこういう感じ。チェロですね(曰く「にゃとうきん」)

初めて使う新しいホール、ステージも客席も、もちろん裏側も全然雰囲気違って、最初はちょっと戸惑いましたが、最終的にいい感じで気持ちよく演奏できたのではないでしょうか。

前回より演奏時間は短くなっていますが、楽章単位で数えると16曲分ありまして、そのつどテンポ設定をロードするのがなかなか大変でした。そのせいで、、、っていうところもあったりなかったり、かな、どうかな。

「知らない曲ばかりだったけれど、楽しかった」といった感想もいただけていたようで、ほんとによかったです。いろんな世代のお客さんに聴いてもらえたしね。

だんだん本番のスパンが短くなってきまして、今回は1年4ヶ月ほど(次はほんとに丸1年なので、さらに短い)。その分、集中して効率良く練習していく、みたいな思いもあったんですけれど、はたしてどうだったんでしょうね。終わりよければすべて、ってやつかな、きっとそう。

子ども向け解説も正式に全パンフに折り込まれることとなりました。メンデルスゾーン君(男の子だよ)をみんなにみてもらえたら満足。

おいしいビールもたくさん飲めて(暑かったからほんとにおいしかったわ〜)なにより。

関係者のみなさん、お手伝いいただいたみなさん、聴きに来てくれたみなさん、おつかれさまでした & ありがとうございました。

なにより、普段の練習時に留守番してくれたり、本番聴きに来てくれたり、打ち上げに付き合ってくれたり、そんな子たちには感謝感謝です。

次はまだ全曲決まっていないけれど、まずはこのあたりから。念願の!楽しみだなあ。

大宮リリックアンサンブル 第6回演奏会のお知らせ(2024年9月8日)

そろそろ1ヶ月前になってきました、弦楽アンサンブルの演奏会のご案内です。

日時 2024年9月8日(日) 14:30開場 15:00開演
場所 高槻城公園芸術文化劇場 太陽ファルマテックホール
曲目 ウォーロック カプリオール組曲
ホルスト セントポール組曲
グリーグ 2つの悲しき旋律より「春」
メンデルスゾーン 弦楽のための交響曲第7番

前回までとは違って高槻のホールです。去年できた新しいホールでどんな感じになるのか楽しみですね。

恒例のステンドグラスなチラシはこちら。今回はチェロ + αがモチーフです。

またホームページはこちらを。

大宮リリックアンサンブル

今回もいろんなバリエーションでお届けします。イギリスものだったり、神童な作品だったり。現在絶賛ラストスパート中。どこまで階段をのぼっていけるかな。

私は今回も棒振りパートなので、本番はフワフワとしてるだけかもしれませんが、メンバーで作り上げた音楽がお届けできますように、と。

残暑の厳しそうな季節ではありますけれど、ホールでちょっとひと涼み、という感じで、未就学児童入場可能な演奏会ですしぜひぜひお越しくださいませ。

*整理券が必要なので、お声掛けくださいませ。

近畿フィルハーモニー管弦楽団第37回定期演奏会でした

日曜はひさしぶりに大阪でオケの本番でした。

曲目 リスト 交響詩「レ・プレリュード」
ドリーブ バレエ「シルヴィア」組曲
ベートーヴェン 交響曲第3番
ベートーヴェン バレエ音楽「プロメテウスの創造物」より終曲(アンコール)
指揮者 岡田 良機
場所 いずみホール
備考 賛助

近フィル、ブログに記録残ってないけれど、あらためてさかのぼると2003年以来の出演です。10何年ぶり、とか言ってたけれど20年以上ぶりだった。

大阪でオケに所属していたころの知人の方々ともひさしぶりに同じステージに乗れてよかったです。いずみホールもひさしぶり。

ベートーヴェンは先日5番を弾いたところからの3番。これも20年以上ぶりだったなあ、あいかわらずめちゃむずい。リストも先日弾きましたね、そしてシルヴィアは初でしたけど楽しかったです。

ベース8人の後列で、いつもと違う雰囲気で、ある意味心に余裕を持ちながら(自分がパートを引っ張っていかなくちゃ、とかないので)地響きのお手伝いができたかなあ、と。

大阪での練習には車で通っていましたし、本番も車移動だったので、打ち上げはちょっと遠慮して自宅でおいしいビールをいただきました。

そういえば、買ったばかりの新松脂の本番デビューでしたが、まだなじめてはないかなあ(自分が)。弓の毛も古いしね。前使っていた6よりは粉が飛び散らなくなった感じ。

暑い中、客席はほぼ埋まってる感じで、関係者のみなさまお疲れさまでした。また機会があれば、ということで。

「ドヴォルジャーク (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

オケで演奏する作曲家シリーズ。今期はこれだけかなあ。

スメタナの指揮でビオラ奏者だったところにはじまり、リストとここでつながってくるのかそういや後進の指導に熱心でしたもんね>リスト、とか、ブラームスとはわりと仲良しさんでブラ3とドヴォ7が縁があるのはなんかオケ的にも縁があるなあ、とか、そういうここでその話が出てくるか!なんか張り巡らされた伏線が回収されてるみたい!、とまあもちろん史実なのでそういうこともあるわけなんですけれど、勝手にそういう盛り上がりをしてしまったり。

そういやピアノとかあまり聴いたことなかったけれど、ピアノ協奏曲は結構好みだった記憶があるけれど、そういうのも聴いておきたいですね、って思ってBGM的にそれどころじゃないから後回しになったりしてますが、ピアノくらいなら普通に作業BGMにできそうだった。

なんかこう、音楽の才能があるけど、他の勉強を強いられて、でも音楽の道をあきらめられなくて、みたいな話は今も昔もありそうだけれど、ここは完全に成功者バイアスなのでこの影にたくさんの音楽家を目指した人たちが・・・とふと思った今日この頃。

オケ的にはチェコシリーズなのでスメタナの本も探しているんですが、あるにはあるんだけれど、もはや絶版で普通には手に入らない(ネット上ではプレミアついてる)のでどうしたものかなあ、というところです。近くの図書館とかにも置いてなさそうだったしね。

じゃ、次なに読もうかな。