あの三体シリーズの前日譚?ということで早速。
実際のところ、原作の発売順としてはこっちのほうが先だったらしいですが、日本での発売が三体シリーズのあとになったこともあって「三体」というタイトルは日本語版だけのものだそうで、という関係。当時からどこまでシリーズとしての構想があったのかはわかりませんが、登場人物は少しかぶってる。というか、後書きを参考に三体本編のページをめくったら、確かにこの「球状閃電」での話題でてましたわ。なるほど。
SFの想像力はすごい。マクロな量子力学とは。リアル?シュレディンガーですよ。
単に宇宙に行ってドーン、とか、宇宙戦争が、っていうんじゃなくて、今回は完全に地上だけの話。戦争絡みなので、そこはちょっといろいろ思うところはあるけれど(日本ではこういう舞台設定にはならなそうとか)、それはそれとして。
いつもながら登場人物の名前を把握するのに多少手間取ったりしますが、まあでもそんなに主要キャストが多いわけじゃないから、中盤以降になってくるとだいたい大丈夫。
いろんな伏線が絡み合いつつも、理論物理系なSF話。三体を読んだ人にはぜひどうぞ。読んでない人もここから三体に進んでもいいかもですね。