「そして、よみがえる世界。」を読みました

アガサクリスティー賞ってことで手に取ってみました(といいつつ、Kindleまとめ買いキャンペーンの最後の1冊が見つからなくて、という事情もあったりなかったりでしたが

ひさしぶりに小説を読んだ気が・・・いやいやラノベは結構読んでたわ、あれ?ラノベとそれ以外の違いってなに?ってそんなこと思いつつ。というのも、VR、MR、メタバース、電脳技術的ななにか、という近未来SFで、要素的にはわりと自分に物語としてなじみのあるモノが多かったので読みやすかったですね。

前半は世界観の構築に時間がかけられていたので「事件おこるのかな?」とか思ってて、子に「なに読んでるの?」って聞かれた時も「近未来SFのミステリー、まだ事件起きてないけれどw」みたいな返しをしていましたが、その数分後に事件起きましたね。ちゃんと。

裏事情が明らかになってくるところは、ほほーなるほどー伏線回収きたなーみたいなわくわく感ありつつ(猟奇的な側面もあったけど)、でもこれじゃ終わらんよね?あれはまだ回収されてないよね?ってところからラストスパート!

ちなみに、電脳技術的なやつで自分の支配下にあるロボットに自分を介護させるっていうアイディア(これは冒頭に出てくる話なのでネタバレとかじゃなく)は新鮮でした。自分自身を機械化して置き換える、ってことまではしないあたりが地続きの未来感、かな、とか。

受賞作ってことでそれなりに若い作品ですが、400ページ弱で、あっという間に読み切れてしまうので、一度手に取ってみるのもいいかもしれません。