傘袋について

 久しぶりの雨かもしれません。雨が降っていると、当然、建物間の移動は傘を差して、という状態になるわけですが、まあそうするとだいたいにおいて、お店系の建物の入り口には、ぬれた傘をそのまま建物内に持ち込まれないように、と傘から水滴が落ちないようにするためのビニール袋(「傘袋」とします)がおいてあるものです。 しかし、なんといいますか、この存在はなんとも環境には優しくない気がしてならないわけですが、そもそもの発端を考えてみることにしましょう。まず第一に、傘をそのままの状態で建物の中に持ち込んではいけないわけですが、たとえば、家とかですと、これは傘立てに傘をたてかけることで、そもそも傘そのものを(それがどういう状態であるにせよ)建物の中に持ち込まなくてすむ、ということになってます。ただ、不特定多数の人が出入りする空間になりますと、他人の傘を故意に、あるいは間違って、持っていってしまう可能性もあるわけで、そうなりますと、当の傘の持ち主としてはそれは大変困ってしまうので、たとえ傘立てがあっても傘を持ち込んでしまうようになってしまうわけですよね。そこで、場所によっては、傘立てに鍵なんかがついているものを置いてある場所もあるわけですが、これはこれで、管理は面倒だし、利用する側としても鍵をかけたり持ち歩いたりする(ほんとにわずかな)手間を惜しんでしまうためか、あるいはやっぱり自分の傘は常に自分で携帯したいという気持ちがあるために結局のところあまり意味をなしているようには思われません。そこで登場するのがこの傘袋です。利用する側としては傘を傘袋にいれる作業はちょっとは面倒であると思うんですけどね。でも、傘の保持に関する安全性だけは抜群でしょう。多分。ただ、そこに大量の使用済み袋がたまることをのぞけば。
 今日、僕は、食堂と図書館、それに2カ所の購買部をまわったので、計4袋を使用したことになります。もちろん、そのどれもが、誰かの使用済みを再利用した(あるいは、自分で自分の使用済み傘袋を持ち歩いた)わけなのですが、よくよく見ていると、そうやって誰かの使用済みを再利用しているような人って、あまりいないような・・・ざざっと2〜3割か、それよりもっと少ないのかもしれません。ということは、あの使用済み袋入れにある傘袋達は、その多くがわずか数分〜数十分程度、役に立っただけで、その使命を全うせざるを得なかったと言うことになるのでしょうか。う〜む。やっぱりこれはよくないよねえ・・・あれがないと確かに、困るといえば結構困るでしょう。あとは、みんなの意識の問題なんですけどねえ。
 と、ここまで書いて思った。もしかしたら、というか当然でしょうが、あの場ではなくとも、あの使用済み傘袋自体はちゃんとリサイクルのサイクル内に入っているんでしょうね。だいたい使用済み袋入れに、そのほかのゴミなんかを入れるような非社会的なヒトっていないだろうから、そういう意味では、あの中身は100%ビニール袋なわけです。とすれば、リサイクルへの回収も楽ですね。とはいえ、やっぱり、その本格的なリサイクルに入る前(それはそれでそれなりに費用がかかってしまう)にも、もっともっと利用するべき(こっちはタダだから)なんだろうな、って思いますけど。