祈り

 人はなにかと祈りをすることが多い。祈りというか願いというか、まあ祈願といってしまえば両方を含んでいるわけですが、そういう細かいことはさておいても、たいていの場合、この祈りというのは「神様お願い」的なそういうものが多いと思われますね。ようするに、自分の力ではどうしようもないことや、あるいはそこまで切羽詰まっていなくてもなにかしら他の力に頼りたいことを、万物の支配者?だとされる?神に祈るわけになるわけです。
 この祈りは、信仰とは必ずしも結びついているわけじゃない。特に日本人はそうだと思うけども、自分の信仰に対する意識は非常に薄かったりするわけで、なにを信仰しているという能動的な意識がないのにもかかわらず、それでも祈りを捧げる。僕はというと、世間的には能動的に特定の信仰を持っていない、つもりです。
 世界には絶対的な唯一神が何人もいますし、唯一神じゃない時もありますし、その辺の事情はよく分からないですけども、ただ1つの信仰だけが正しくて、他の信仰は間違っている、ということは絶対にないでしょうし、1つの侵攻の中だけにおいてもそのすべての教えが正しい、ということもないでしょう。
 あ、なんか変に話が大きくなってしまいましたけども、なんでこんな話かっていうと、今日研究室を出てくる時に、明日の朝には終わっているはずのプログラムの実行キーを押しながら、「お願いします」なんてつぶやいていた自分がいたからでした。誰に祈っていたのかな?強いて言えば、物理の神様か計算機の神様?

 最近、ここにも書いているように土砂降りが多いですが、よくよく見てみると、今は「大暑」の末候「大雨時々降る」だったりするわけで、なんかそのまんまですねえ。昔の人はすごいなあ、とか、暦にぴったりだ、なんて感激してよいやら、なんというやら、ちょっと複雑な気分。
 そういう意味では、そろそろ「立秋」(8日ですね)。もう暑さもターニングポイント(なはず)です。