唐突ですが、昨日、久しぶりの資格試験を受けて合格しましたというご報告。
簿記 3級 | 商工会議所の検定試験
PDFの証書。紙は無いのです。
なぜ
一人会社をはじめてもう7年目。日々の帳簿はfreeeを使って自分で入力し、毎月税理士さんにチェックしてもらいつつ、決算や年末調整などは全部おまかせ、っていうスタイルをとっているのが現状。freeeはほぼ家計簿感覚で入力しているし、「日々の入力」といいつつ仕入れとかないから作業量は少ないし、ちょっと困ったことがあればそれこそ税理士さんに質問したら、教えてもらえるわけですが、とはいえ「これは会計の仕組みとしていったいどうなってんの?」と思うこともあったり。
理屈がわからないままに数値を入力していくのってたまに気になることありますよね。気になったのでちょっと調べてみようと思って、それならいっそ試験を受けるつもりで勉強してみたらいいんじゃないかと思い立ったのが最初。
まあ、となりの机で日々勉強にいそしんでいる受験生の姿に感化されたといえばそれもあるかもしれないけれど、基本的に勉強好きなたちなので。最近技術系のことしかやってこなかったしね。たまにはこういうのもいいよね。
3級はそれこそ高校生や大学生も受けるようなものですし、別にこれが資格としてなにかの役に立つとかは思っていないけれど、せっかく勉強してみるならその目標としてって感じかなあ。
どうやって
まずは本を購入。買ったのは全部で2冊ですが、1冊目はこちら。去年の11月末に買ってるので、勉強期間は2ヶ月半くらいってところ(実質2ヶ月くらい?)。毎日っていうわけじゃないけれど、1日1時間くらいは確保してたかも。
これを読んで、気になるところをメモりながら、そして単元ごとに問題を解いていく。最初はちんぷんかんぷん。もちろん、上述のように日々のfreee入力は自分でやっているのである程度は雰囲気分かりますけども、それでも借方貸方なんて意識してなかったわけで。こういう試験って実務に近いかどうかで全然かわるよねえ、とTOEICの時も、学生と社会人の時では問題の中身への理解度が全然違うって思ったなあ。
ちなみに、メモは全部iPad + Apple Pencil + GoodNotesで。問題解く時も、最初は付属の解答用紙をカメラで取り込んでいたんですが、PDFが配布されているのを知ってから、PDFを取り込んでそのまま使うことに。
最初はiPad miniでやっていたものの、決算系の問題は解答用紙とメモを見開きで表示させたかったので、後半はiPad Pro 11インチ使ってSplit Viewで。
こんな感じですね(乱筆失礼)
さて、テキストを一通りやって、やっぱりまずなにより仕訳がちゃんとできないと話にならんな、と思い至り、なんかそんなアプリないのかな、ありそうだな、なんならあふれてそうだな、と。で、テキストに連動している公式アプリもあったんですが、結局使ったのはこちら。
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通勤途中に電車の中でペチペチと仕訳の練習。アプリ内の問題を2周くらいやるとわりと高い精度で仕訳できるようになってきた気が。
仕訳の理解が進んだところで、テキスト後半のややこしいところの問題を復習。ここはさらにもう1周くらい解いていったかも。仕訳が分かるようになって、おおまかな構造が見えてきたかなあ、というところ。
そろそろ真面目に試験のことを考えるかっていう時になって、過去問を入手。
そもそも簿記の試験って、2021年度から大幅に変わったんですよ。ということにあとで気付いたのはさておき。それまでの試験は2時間で大問5つだったのが、今年度から1時間で大問3つに変更されてて、2021年度向けの過去問は基本的に2020年度以前のものになるので新方式の問題はない、あるいは少ないというのが現状。ちなみに、最初のテキストには新方式の演習問題もついてました。
まあそんな状況ですが、過去問も全部やって、ちゃんと点数とれてれば練習として問題ないので、過去問を順番に解いていくことに。このころになると問題の傾向も身にしみてきたので、だいたい合格点(70%)をとれるようになってきて、決算の計算が一発であってると嬉しいよね、とか。たまに満点の時もあったかな。
1冊目のテキストには、PCでできるネット試験用の模擬問題もついていたので、最後はそれを使ってブラウザで総まとめ。
日商簿記 – わかる!受かる!!シリーズ
試験当日
自分らが受けられる簿記の試験には大きく2種類あります。ざっくりいうと、紙かネット(PC)か。紙はよくある試験と同じように、年に数回、決まった日に決まった会場に集まって受けるやつ。
で、ネットは好きな時間帯に指定の場所に行って受けるタイプです。好きな時間といっても、もちろん枠の空きがあるかどうかなどはありますが、ほぼ毎日(紙の試験のある前後をのぞく)どこかの会場で試験をやってます。自分が受けたのはこっち。
日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験について | 商工会議所の検定試験
オフィスから徒歩数分のところに会場があったので、1週間前くらいに予約して、その時間に会場へ。
試験場所に持ち込めるのは電卓のみ。あとはボールペンとメモ用紙2枚を渡されます。メモ用紙はあとで回収。電卓にはレギュレーションあるんですが、勉強中に購入した無印のもので特に問題なかったみたい。というか特に厳密な確認はされなかったなあ。
電卓 12桁(KK-1154MS) | 事務小物 通販 | 無印良品
簿記 試験科目・注意事項 | 商工会議所の検定試験
仕切りのあるブースにPCが1台ずつ。問題と回答はPC上に表示され、適宜手元でメモを取りながら解いていく感じ。そういや、受付すんだらすぐに試験開始になったので、そんな気はしていたけれど、直前に参考書を最終確認するとかは無理そうだった。
家で勉強している時は、電卓の打鍵音ちょっとうるさいかなあ、とか思っていたんですが、そんなことよりPCのキーボードの打鍵音の方が大きかったし、音が気になる人向けにブースごとにイヤーマフおいてました。普段キー押し込みの浅いキーボード使っているから、いわゆるPCのよくある押し込みの深いキーボードのテンキー入力と、久しぶりに使うホイールマウス(マウス自体も日々使ってない)にちょっと戸惑ってみたり。自分は人の音は全然気にならなかった。みんなもがんばってるな〜くらいの感じ。
PC上では、自分のタイミングで試験を開始し、画面上で勝手に1時間カウントダウンされつつ、時間になったらその場で採点されるっていうオートマチックな試験。つまりみんなばらばらにはじめてばらばらに終わる。なんなら試験終了後10秒も経たないうちに試験結果でてましたよね。
試験結果をプリンタ出力したら受付でそれをもらってミッション完了。結果用紙のQRコードにアクセスすると、冒頭のPDFな証書がゲットできる、という仕組みでした。
大問3つで1時間。長くもなく短くもなくちょうどよい時間だったかな。家で練習していると、そんなに深く見直さないっていうのもありますが、だいたい5〜6割の時間で一通り問題とけてたけど、本番もそんな感じ。残りの時間を見直しや検算、初見で分からなかったところに取り組んだり。見直したら仕訳の選択ミスがいくつかあって危なかった。
問題はほとんどがプルダウンによる勘定科目選択と金額の数値入力。ちょっとだけ文字入力も。ちなみに、結果表示に大問ごとの点数が表示されまして、大問1の仕訳と3の決算関係の問題はおそらくパーフェクト(厳密には大問の配点不明だけど傾向としては、ということで)だったんですが、大問2のやつがね。今朝もちょっと不安だなあと思って見直していたところがもろにでたんだけれども、それでもだめだったので、結果92/100点。せっかくなら満点取りたかったなあ。山が当たってたのにとけなかったのはダメダメやけど。
雑感
思えば、試験なんていつぶりだろう?多分、最後に受けたのがTOEICだと思うんですが、合否のある試験でいうと、、、そういえば、ソフトウェア開発技術者のをもってたから、それ以来かも。というわけで、久しぶりの試験体験にさすがにちょっとドキドキした。オケの本番以上に緊張したかも。受験生すごいなあ、と思った今日この頃。
(過去の試験、振り返ると、ちゃんとブログに記録が残っていて(さすが2000年からのブログですね)、最後のTOEICもソフトウェア開発技術者も2005年だったので、結婚してから一度も受けてなかったってことだねえ・・・)
当初の目的が達成できたかどうかは、これからの日々の事務業務次第ですけれど、いろいろおもしろい発見があって楽しかったです。ほんとはこうやるんだなあ、と。
とはいえ、電卓で手計算するとか、そういうのはもはや不要な業務な気もしますけどねえ、と思いながら電卓叩いてたなあ。これ、自動計算できるでしょ、ってそれだと試験にならないか。この場合は、自動計算のロジックを自分で組める(理解できてる)ことが大事なわけで。
いずれにしても、久しぶりになにかをちゃんと勉強するっていう体験ができてそれはよかった。失われつつある記憶力を酷使した感じはありますが、やっぱり勉強(知識を入力)するの好きなんだろうな。
今回再認識したこととして、40半ばとなった今や本を読むだけでは知識は残らない。メモ大事だし、なんなら試験受ける気で復習してようやく定着するかな、と。いや、今回のもどのくらい定着してるかはわかんないけど・・・
さて、次はなにしようかな、とかいいながら、まあ次の目標はほぼ決まってるんですが、それはまた合格できたあかつきには、ということで。(今回の試験も合格してから受験したことを家族に報告したのでした。落ちたら恥ずかしいし)
あ、でも、まずは最近たまってきた積ん読を読んでいこうか。