『問題解決のための「アルゴリズム×数学」が基礎からしっかり身につく本』を読みました

「読みました」と書いたものの、途中の問題は一切問いてないし、サンプルコードもざーっと見ただけなんで「目を通しました」が正確ですけれど(汗

問題解決の手法、考え方を、図解で、カラーで丁寧に解説してくれています。なんかわかった気になる。と思う多分。(夜に読んでいると、数学的考察とか、たまに意識がとびそうだったけど)

自分のことでいうと、もともとそんなに量の多い計算をするわけではありませんが、にしても最近は特に計算リソースも豊富になってきたし、既存のライブラリも充実しているし、いわゆる「富豪プログラミング」的な感じでコードを書いている気がする日々です。(組込でCとかをべたべたに書いていた時はもう少し違った、と思う)

もちろんそれがいい悪いじゃないけれど、なにかボトルネックになる計算に出くわした時に、それを自分の手で改善する必要が出てきた時に、こういうところに立ち戻って、問題を分割し、最適な解をみつけることも大事だなと思った次第。

その意味では、3〜4章にあるような各アルゴリズムの解説はもちろんですが、5章の考え方、というのが一番役に立ちそうな気がしました。

(余談ですが、これ、現役大学生が書いた本なのよね。すげーな、ほんまに)

簿記3級合格しました

唐突ですが、昨日、久しぶりの資格試験を受けて合格しましたというご報告。

簿記 3級 | 商工会議所の検定試験

PDFの証書。紙は無いのです。

なぜ

一人会社をはじめてもう7年目。日々の帳簿はfreeeを使って自分で入力し、毎月税理士さんにチェックしてもらいつつ、決算や年末調整などは全部おまかせ、っていうスタイルをとっているのが現状。freeeはほぼ家計簿感覚で入力しているし、「日々の入力」といいつつ仕入れとかないから作業量は少ないし、ちょっと困ったことがあればそれこそ税理士さんに質問したら、教えてもらえるわけですが、とはいえ「これは会計の仕組みとしていったいどうなってんの?」と思うこともあったり。

理屈がわからないままに数値を入力していくのってたまに気になることありますよね。気になったのでちょっと調べてみようと思って、それならいっそ試験を受けるつもりで勉強してみたらいいんじゃないかと思い立ったのが最初。

まあ、となりの机で日々勉強にいそしんでいる受験生の姿に感化されたといえばそれもあるかもしれないけれど、基本的に勉強好きなたちなので。最近技術系のことしかやってこなかったしね。たまにはこういうのもいいよね。

3級はそれこそ高校生や大学生も受けるようなものですし、別にこれが資格としてなにかの役に立つとかは思っていないけれど、せっかく勉強してみるならその目標としてって感じかなあ。

どうやって

まずは本を購入。買ったのは全部で2冊ですが、1冊目はこちら。去年の11月末に買ってるので、勉強期間は2ヶ月半くらいってところ(実質2ヶ月くらい?)。毎日っていうわけじゃないけれど、1日1時間くらいは確保してたかも。

これを読んで、気になるところをメモりながら、そして単元ごとに問題を解いていく。最初はちんぷんかんぷん。もちろん、上述のように日々のfreee入力は自分でやっているのである程度は雰囲気分かりますけども、それでも借方貸方なんて意識してなかったわけで。こういう試験って実務に近いかどうかで全然かわるよねえ、とTOEICの時も、学生と社会人の時では問題の中身への理解度が全然違うって思ったなあ。

ちなみに、メモは全部iPad + Apple Pencil + GoodNotesで。問題解く時も、最初は付属の解答用紙をカメラで取り込んでいたんですが、PDFが配布されているのを知ってから、PDFを取り込んでそのまま使うことに。

最初はiPad miniでやっていたものの、決算系の問題は解答用紙とメモを見開きで表示させたかったので、後半はiPad Pro 11インチ使ってSplit Viewで。

こんな感じですね(乱筆失礼)

さて、テキストを一通りやって、やっぱりまずなにより仕訳がちゃんとできないと話にならんな、と思い至り、なんかそんなアプリないのかな、ありそうだな、なんならあふれてそうだな、と。で、テキストに連動している公式アプリもあったんですが、結局使ったのはこちら。

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通勤途中に電車の中でペチペチと仕訳の練習。アプリ内の問題を2周くらいやるとわりと高い精度で仕訳できるようになってきた気が。

仕訳の理解が進んだところで、テキスト後半のややこしいところの問題を復習。ここはさらにもう1周くらい解いていったかも。仕訳が分かるようになって、おおまかな構造が見えてきたかなあ、というところ。

そろそろ真面目に試験のことを考えるかっていう時になって、過去問を入手。

そもそも簿記の試験って、2021年度から大幅に変わったんですよ。ということにあとで気付いたのはさておき。それまでの試験は2時間で大問5つだったのが、今年度から1時間で大問3つに変更されてて、2021年度向けの過去問は基本的に2020年度以前のものになるので新方式の問題はない、あるいは少ないというのが現状。ちなみに、最初のテキストには新方式の演習問題もついてました。

まあそんな状況ですが、過去問も全部やって、ちゃんと点数とれてれば練習として問題ないので、過去問を順番に解いていくことに。このころになると問題の傾向も身にしみてきたので、だいたい合格点(70%)をとれるようになってきて、決算の計算が一発であってると嬉しいよね、とか。たまに満点の時もあったかな。

1冊目のテキストには、PCでできるネット試験用の模擬問題もついていたので、最後はそれを使ってブラウザで総まとめ。

日商簿記 – わかる!受かる!!シリーズ

試験当日

自分らが受けられる簿記の試験には大きく2種類あります。ざっくりいうと、紙かネット(PC)か。紙はよくある試験と同じように、年に数回、決まった日に決まった会場に集まって受けるやつ。

で、ネットは好きな時間帯に指定の場所に行って受けるタイプです。好きな時間といっても、もちろん枠の空きがあるかどうかなどはありますが、ほぼ毎日(紙の試験のある前後をのぞく)どこかの会場で試験をやってます。自分が受けたのはこっち。

日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験について | 商工会議所の検定試験

オフィスから徒歩数分のところに会場があったので、1週間前くらいに予約して、その時間に会場へ。

試験場所に持ち込めるのは電卓のみ。あとはボールペンとメモ用紙2枚を渡されます。メモ用紙はあとで回収。電卓にはレギュレーションあるんですが、勉強中に購入した無印のもので特に問題なかったみたい。というか特に厳密な確認はされなかったなあ。

電卓 12桁(KK-1154MS) | 事務小物 通販 | 無印良品

簿記 試験科目・注意事項 | 商工会議所の検定試験

仕切りのあるブースにPCが1台ずつ。問題と回答はPC上に表示され、適宜手元でメモを取りながら解いていく感じ。そういや、受付すんだらすぐに試験開始になったので、そんな気はしていたけれど、直前に参考書を最終確認するとかは無理そうだった。

家で勉強している時は、電卓の打鍵音ちょっとうるさいかなあ、とか思っていたんですが、そんなことよりPCのキーボードの打鍵音の方が大きかったし、音が気になる人向けにブースごとにイヤーマフおいてました。普段キー押し込みの浅いキーボード使っているから、いわゆるPCのよくある押し込みの深いキーボードのテンキー入力と、久しぶりに使うホイールマウス(マウス自体も日々使ってない)にちょっと戸惑ってみたり。自分は人の音は全然気にならなかった。みんなもがんばってるな〜くらいの感じ。

PC上では、自分のタイミングで試験を開始し、画面上で勝手に1時間カウントダウンされつつ、時間になったらその場で採点されるっていうオートマチックな試験。つまりみんなばらばらにはじめてばらばらに終わる。なんなら試験終了後10秒も経たないうちに試験結果でてましたよね。

試験結果をプリンタ出力したら受付でそれをもらってミッション完了。結果用紙のQRコードにアクセスすると、冒頭のPDFな証書がゲットできる、という仕組みでした。

大問3つで1時間。長くもなく短くもなくちょうどよい時間だったかな。家で練習していると、そんなに深く見直さないっていうのもありますが、だいたい5〜6割の時間で一通り問題とけてたけど、本番もそんな感じ。残りの時間を見直しや検算、初見で分からなかったところに取り組んだり。見直したら仕訳の選択ミスがいくつかあって危なかった。

問題はほとんどがプルダウンによる勘定科目選択と金額の数値入力。ちょっとだけ文字入力も。ちなみに、結果表示に大問ごとの点数が表示されまして、大問1の仕訳と3の決算関係の問題はおそらくパーフェクト(厳密には大問の配点不明だけど傾向としては、ということで)だったんですが、大問2のやつがね。今朝もちょっと不安だなあと思って見直していたところがもろにでたんだけれども、それでもだめだったので、結果92/100点。せっかくなら満点取りたかったなあ。山が当たってたのにとけなかったのはダメダメやけど。

雑感

思えば、試験なんていつぶりだろう?多分、最後に受けたのがTOEICだと思うんですが、合否のある試験でいうと、、、そういえば、ソフトウェア開発技術者のをもってたから、それ以来かも。というわけで、久しぶりの試験体験にさすがにちょっとドキドキした。オケの本番以上に緊張したかも。受験生すごいなあ、と思った今日この頃。

(過去の試験、振り返ると、ちゃんとブログに記録が残っていて(さすが2000年からのブログですね)、最後のTOEICもソフトウェア開発技術者も2005年だったので、結婚してから一度も受けてなかったってことだねえ・・・)

当初の目的が達成できたかどうかは、これからの日々の事務業務次第ですけれど、いろいろおもしろい発見があって楽しかったです。ほんとはこうやるんだなあ、と。

とはいえ、電卓で手計算するとか、そういうのはもはや不要な業務な気もしますけどねえ、と思いながら電卓叩いてたなあ。これ、自動計算できるでしょ、ってそれだと試験にならないか。この場合は、自動計算のロジックを自分で組める(理解できてる)ことが大事なわけで。

いずれにしても、久しぶりになにかをちゃんと勉強するっていう体験ができてそれはよかった。失われつつある記憶力を酷使した感じはありますが、やっぱり勉強(知識を入力)するの好きなんだろうな。

今回再認識したこととして、40半ばとなった今や本を読むだけでは知識は残らない。メモ大事だし、なんなら試験受ける気で復習してようやく定着するかな、と。いや、今回のもどのくらい定着してるかはわかんないけど・・・

さて、次はなにしようかな、とかいいながら、まあ次の目標はほぼ決まってるんですが、それはまた合格できたあかつきには、ということで。(今回の試験も合格してから受験したことを家族に報告したのでした。落ちたら恥ずかしいし)

あ、でも、まずは最近たまってきた積ん読を読んでいこうか。

「心理的安全性のつくりかた」を読みました

ここのところ耳にする機会が多くなった気のする「心理的安全性」、チームで気兼ねなく意見の言い合えるそういう環境、そんな話にちょっと触れてみました。

っていっても、ひとり会社で基本ひとりで仕事をしているわけで「チーム?」という感じですけれど、まあそれはそれとして。

こういうチームビルディング的な話って、別にビジネスに関係するものだけじゃなくて、たとえば趣味の集まりとか、近所付き合いとか、家族とか、そんな間柄でも参考になることはいっぱいありますよね。っていうのがこの手の本を読んでいてよく思うこと。もちろん、ビジネスの話全部をプライベートにもってくる必要はないのですけれど、考え方として参考になることは多い。

たまにはちゃんと感想を書いておこうと思ったのだけれど、紙の本にマーキングする人じゃないから、そこそこ時間かけて読んでいると、それなりに最初の方のことを忘れているよね、、、と。こういう時、電子だともっと気軽に印がつけられるのかもしれない。でもマンガ以外は電子よりは紙で読みたい派なんだよなあ、と。(次からはせめて付箋でもしておくか

というわけで、気になったワード(自分なりの解釈含む)を並べておくことにします。書くことで多少は振り返れるはず>自分が。

  • 罰でものごとは改善しない
  • 自分もちゃんと当事者になる
  • 精神(論)では人は変わらない。実際の行動大事
  • トラブル時には「ちょーどよかった」
  • 思考と現実が違うことを認識
  • きっかけとみかえりを分析
  • 理由つきの感謝大事

こうやって書いていくと、チームビルディングの話というより、行動分析ってことなのかな。自他の行動をちゃんと分析して、そしておたがいが気兼ねなくコミュニケーションをとりあえるような場を形成していくってことか。

自分が実践できるかもなかなかむずかしそうな気もするので、実際に動いているチームで導入していくのはそれなりにハードルはありそうだけれど、効果ももちろんありそう。今は心に留めつつ、人とのコミュニケーションがとれていけたらいいな。(コミュニケーション苦手ですけども・・・

献血日記(129)

時間的にちょっと行けそう?って思って予約したら、なんかちょうど今日から献血可能の日だったっぽくて、すごいギリギリの短いサイクルで献血いくの狙ってる人みたいになってしまった。(あまり違わないけど)

献血ルーム四条|京都府赤十字血液センター|日本赤十字社

ご時世的に、またルーム内の書籍雑誌がアクセス不能になっていて残念。MacFanもっていっててよかった。

「いとーさん、いつもどっちの血管で本番されてます?」
「こっちのボコって針の跡が残ってるほうですけど」
「ですよね。でもね、こっちの血管の方が今日はいい感じがするんですよね」
「へえ〜」
「どうです?いつもと違いますが、こっちの血管でやってもいいですか?」

みたいな会話をしつつ、いつもとは違う血管から本番採血。本人的になにが違ったのか、効果があったかはわかりませんが、まあネタとしてここに書けるということで。

iPadとApple Watchとマルチディスプレイと、なかなか気になる話題てんこ盛りでよみごたえがあったなあ>MacFan。そういや、睡眠の設定とかしてなかったなあ、と思ってちょっとやってみる。どんな感じになるんでしょうね。

今日はシンプルに珈琲とボールペン。ボールペン、どんどんたまっていくけれど、結構使いますしね。

血はいつも足りていないので、不要不急ではないですし、可能なら予約した上で、みなさんも是非どうぞ。

京都府赤十字血液センター|日本赤十字社

「地球外少年少女」を観ました

Netflixで配信中の新作アニメ、今なら劇場で前編が公開中。

オリジナルアニメ「地球外少年少女」公式サイト

監督の過去作「電脳コイル」ですが、実は観たのはここ最近のことで(というパターンがわりとたくさんありますが、なにせ2000年頃〜最近までこういったアニメ作品からは完全に遠ざかっていたので)、いやあ15年前にこんなアニメが(しかもNHKで)放送されていたなんて、と遅ればせながら衝撃を受けたものです。

電脳コイル|磯光雄監督作品

というわけで、今回のも公開を楽しみに待っていました。

月並みですがとにかくおもしろかった。

登場人物はみんないいキャラしてるし(そして誰も憎めない、のはそういえばコイルもそうだったかも)、AI、宇宙、デバイス、SNS、ハッカー、などなどを絶妙なバランスで組み合わせたら、っていう感じかな。スマート欲しい。AIドローンもいいなあ。

AIと宗教のくだりは個人的には妙な納得感が。それを肯定するわけではありませんけれど、そういう考え方もありそうだなあ、と。あと「みなみなみ〜な」がめっちゃ頭に残ってるんですけれどw

コイルっぽい描写もあって、そこはニヤニヤしながら。「ネットの噂によると」とかね。

今から劇場に行くもよし、Netflixで一気観(30分6話なので観やすい長さ)するのもよし、みなさんも是非どうぞ。とりあえず、2週目いくか。