2月に読んだ本-4「フィツジェラルド短編集」

本棚企画。最近はアメリカ文学ですな。



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フィツジェラルド短編集

F.S. フィツジェラルド 野崎 孝
新潮社 1990-08


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初めての作家を読む時は、いつでもそうですが、その作風に頭が馴染んでなくてなかなか読み進むことができませんでした。でも中盤にさしかかる頃にはすっかりと話に入っていけたような感じです。

こういった、特定の年代、特定の場所を舞台とした小説っていうのは、例えそれが歴史小説でなくても、その時代のその国での様子がわかるので面白いです。20世初頭のアメリカ。もちろん想像も付かない舞台ですけれど、そんな中で生きた人の生きた小説。当時の人はこういう生活をして、こういうことを考えていたのかあ、、、と、もちろんそれが誇張であったり、偏見であったりするのはわかってはいるんですけれど、それでもその時代を想像しながらページをめくっておりました。

大好きな村上春樹もたくさん訳を出しているので、そちらも順番に読んでいきたいものです。

以前の感想と読み比べてもらえばわかりますが、僕的にはサリンジャーよりはずっと面白かったです、っていうことになります。