ブラームス交響曲第4番 第1楽章 冒頭

有名なフレーズ、「シ〜ソ〜、ミ〜ド〜、ラ〜ファ〜、レ〜シ〜」の部分。気持ちよく演奏してたら、5小節目に入って、急に雰囲気が変わる。なにごとかと思って確認。。。この冒頭、おおまかにいって小節ごとに次のような和音進行をしてます。(主に弦楽器の進行です。管楽器はちょっとずれて同じように動いてますけど)

Em → Am → D#dim(+e) → Em
 → C → G → Dm → Am
 → D#dim → Am → Dm7 → D#dim → Em

そう、1-4小節間のe-mollのカデンツ進行モドキが起こった次の瞬間にいきなりCに移っているのね。だからそこのcは大事かも。なにより弾いていても結構気持ちいい。

ちなみに、3小節目はこの曲では非常に良く出てくるD#dimですが、ベースラインはそこ4小節間ずっとeを弾いているから、edisが思いっきり衝突してます。ここはどうしても濁っちゃうけれど、それだけ主音であるeを聞かせたかったのかなあ、と。ともかくぶつかっているのでeはあまりでしゃばらないように。

曲がちょっと動き出す9小節目からも結構面白くて、メロディーはずっとcからはじまっているのに、ベースラインは半音進行(dis → e → f → fis → g)で、奇麗に和音が動いてます。で、結局D#dim → Emという具合に冒頭4小節と同じ終わりかたして一段落。やっぱ、すごいわ。

・・・とまあ、冒頭の数小節間だけでも、和声進行把握ゾーンとしては結構面白いところです。ベース弾きなんでどうしてもベースラインがメインになっちゃいますけれど。


ちなみに、続くかどうかわからないこのシリーズ共通の表記についてはおおよそ下記の通り。

  • 大文字 : 英語音名、主に和音コードをさす(Emは「イーマイナー」)
  • 小文字 : 独語音名、主に単音、調をさす(eは「エー」)

うーん、やっぱ、鍵盤があると全然違いますね。和音を調べるのも効率が断然良くなるし。