あいにくカメラも持っていなかったので、どこまで記憶に残るかわからないけれど、文章として記録に残しておきましょう。
朝、プラットフォームに立つ。東の空は朝焼けに染まる雲を背景に鳥の一団が飛んでいた。(こんなの写真にうまく撮れたら、間違いなく来年の年賀状の素材だなあ、と)西の空には昨日の居待月がまだまだ沈まないところに。(そういえば、昨夜の月もすごくきれいで気持ちよかったなあ、と)
昼、会社のビルから外を眺める。なんだろう、あの雲。語彙の少ない中から必死に絞り出してくるならば、動かない台風の目といったところか。まるで、何かが舞い降りてくるのを待ちかまえているかのように。その静かな雲の渦の中心だけ光が差している。
夜、とても12月になるとは思えない日々だったけれど、やっぱり冬のこの澄み切ったような夜空は月の背景としてはよく似合う。そんなわけで、たとえ満月ではなくて寝待月だったとしても、いい気持ち。