どきっ

なにしろまったく予期していなかったから
駅に向かう間は空を見上げて、やっぱりないよな、なんて思っていたけど
まさか、電車を降りるその時に、扉の向こうにあるなんて

どきっ
まだ下弦じゃないよね、とか一瞬思ったけれど
そんなことは全然関係なくって

扉が開き、一歩外に踏み出した瞬間
まさに目の前にあったその赤い月に
どきっ

こんなのほんとに久しぶり
今でも心臓ドキドキしてるかも