昨日今日は、旧暦の12月2日3日、どういうことかっていえば、毎月恒例、この時期限定の、細い月がしっかりと見られる日々。ちなみに昨日は、月没時でだいたい月齢1.5、今日は2.5。両方ともにしっかりと拝ませていただきました。昨日だと、夕空自体も晴模様だったので問題なくみることができたんですが、今日はそういうのとはずいぶんと違ってました。はっきりいってびびった。あんな夕見たことない。でも、もうほとんど光も無かったので、記録はなし、ですが。
西の空、西の山の上だけに夕色に染まった隙間があったので、大きな黒雲がしっかりと空を支配してわずかに山の近くだけ、隙間が空いているんだな、ということは理解できたわけです。空の他の部分は完全に真っ暗だったし。ということはつまり、曇り空なんだから、月なんて見えるはずがないでしょう、と。と思ったら、驚くべきことに、ちゃんと月は浮かんでいたんですよ。まさに、なぬ!、という瞬間。なにが起こっているのか、とっさには理解できず、冷静になってみれば、その空を支配していると思われた黒雲は、あまりの黒さに夜空との見分けもつかなくて、それで、ちょうど月の辺りは黒雲には覆われていない、生の黒い夜空が見えていたわけですね、と。
でも、それにしたって、あまりに神秘的すぎる光景。黒く染まった街並み、黒く染まった山、があって、ちょこっとだけ夕の名残が見える。でも、それも上からの圧倒的な黒雲によって、不連続的に夕色から黒への変化を余儀なくされる。なのに、ちょっと上を見上げると、三日月が、そんな黒の支配の中、しっかりと輝いている。しっかりとっていっても、2.5だからその明るさなんていわばたかがしれてるけど。だけど、僕は衝動的に、強い風が吹きつけている窓を開けて、身を乗り出してその光景の中に自分を置いた。そんな感じ。
あ、昨晩から、なんか不思議な生き物がトップページにすんでます。声をかけてあげてください。「?」マークをクリックすれば応対してくれますよ。名前は「良牙」。ということは、♀?