『イスラームからみた「世界史」』を読みました

600ページ後半の大作でしたがようやく読了しました。

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(写真じゃ伝わらないですが1冊600ページ越えなので結構分厚い)

先日読んだ「サピエンス全史」を買った時についでにおすすめされておもしろそうだったので買ってみました。

歴史の大前提として、いろんな立場からのいろんな見方がある、というのがあると思うのですが、そんな中、主に西洋・東洋ベースの歴史で育ってきた身としては、このミドルワールドベースの歴史はなかなかに新鮮でした。

いわゆる中東に関する認識も、イスラム教に対する認識も変わったんじゃないかなあ。

途中まではほぼイスラーム単独の歴史という感じですが(あまり外部との接触がなかったので)、後半は現在につながる転換期がメインでそのあたりがとても興味深かったです。

本書は2011年なので、これが書かれてからさらに6年が経ち状況は刻一刻と変わっていますが、それでも今現在のニュースについても新しい視点で見られるようになったかと。

というか、そもそも、近現代史って学生時代(一応高校では世界史選択)にほとんど真面目に勉強してこなかったし、どんどん更新されていくので、ちゃんとついていかないとダメですねえ。またそのへんのよさそうな本を物色してみようと思います。

「サピエンス全史」を読みました

巷で話題の歴史物を読んでみました。

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世の中にはいろんなものの見方・考え方がある、というのはもちろん大前提として存在しているわけですけれども、それをふまえた上でもこの本は自分にとっては結構衝撃的だったというか「そんな見方があるのか!」っていうことばかりでした。

とはいえ、割としっくりとくるところが多くて「なるほど、こういうふうに考えたら腑に落ちるのか・・・」ということは多々。

自分的キーワードとしては「想像力」ってところですかね。文中では「妄想」っていうワードもよく出てましたね。

現在・未来は気になるところ。あたりまえですが、残念ながら、未来を振り返ることはできないのですけれども。

上下二巻で割と分量ありますが、読みやすくですいすいと読めました。歴史物って言っても固有名詞とかはほとんど出てこなかったですし、出てきても一般常識で知ってるレベルの人物名くらいで。

さあて、次はなにを読もうかなあ。

全く余談ですけれど、著者が自分とだいたい同世代(ちょっと上)で、すごいなと思うと同時に、自分もそんな年になったのだなあ、と

「世界短編傑作集」を読みました

先日の献血でもらった中古本「世界短編傑作集」の3〜5を読み終えました。

献血日記(87) – いとーけーのページ

なにせあの江戸川乱歩氏が選んだっていうくらいの年代物なのでシリーズ全体としては「十九世紀後半から第二次世界大戦後の現在にいたるまで」(本文引用)のってことになっていて、3〜5巻は1920〜1950くらいの作品がたくさんつまってました。(時代的にはちょうどクリスティのころですね)

どれも短編なのですごく読みやすかったし、それこそ今でいえばそんなトリックもう無いよっていうくらいのもいくつもありました。なにせ海外への電話が無理なので手紙で連絡、とかですしね。

その意味では古典を読んでいる感じでしたが、それが逆に新鮮味があるというか面白かった。

一番印象に残った(読み終えた時のもやっと感、ゾクゾク感がすごかった)は「二壜のソース」だったかな。

今でも普通に売ってるみたいなので1〜2もいつか読んでみようかな。

「応仁の乱」を読みました

京都では「先の戦はなんですか?」とたずねると「応仁の乱」と返ってくる、という噂があるとかないとか、そんな話題の応仁の乱。

ネタかと思えば、実際にそう答える人もいるそうで、つい先日こんな記事も出ていたり。

先の戦って「応仁の乱」? 京都人100人に聞く : 京都新聞

それはそうとして、高校では世界史を選択し、日本史の知識としては中学生でとまっていて、特に日本史に興味のないまま今に至るわけで、実際にそれがどんなものだったのかなんて全然わからなかったのですけれど、ちょっと話題になっていたみたいだったので思わず手に取ってみました。

まあとりあえず、登場人物多すぎです。あと、名前似過ぎ。読み方わからなくなったらもう区別がつかなくなって・・・

とにかく、たくさんの複雑な事情が入り乱れていたのね、っていうことが伝わってきました。

印象に残ったのはこの一節

11年にもわたる大乱は京都を焼け野原にしただけで、1人の勝者も生まなかった。

まあ争いごとっていうのはだいたいそういうものなのかもしれないですけれど。。。

読むの大変でしたけれど、こういう歴史系の本も面白いのでこれから読んでいきたいなと思いました。

「騎士団長殺し」を読みました

「騎士団長」ってだれ?「殺す」ってなに?とタイトルからすでに謎だらけの新作、発売日に手にしてようやく読了です。(注:ネタバレしないですよ。さすがに)

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単行本っていうこともあって持ち歩いたりはせず、夜寝る前に1時間程度読むだけ、っていうスタイルで読みました。(電子書籍もたくさん持ってるけど、いまだに紙のほうがじっくり読める感じあるなあ・・・)

以前だと、文庫本出るまで待つこと多かったし、文庫本なんで通勤途中も使ってかなり一気読みしてましたけれど、今回は自制しつつゆったり読めたかも。とはいえ、最後のほうはさすがに途中で止められなかったけど・・・

なんかあれですよね、相変わらず読んだ後の浮遊感すごいですよね。

もちろん好みはあるとは思いますけれども、面白い話でした。また他の作品も読み返したくなりましたね。「世界の終わり」とか「ねじまきどり」とか「カフカ」とか。

1Q84の時も思いましたけれど、文中に出てくる音楽、その場ですぐに聴けるようになったらいいのにねって。そういう仕組み、もうできてもよさそうなんだけどなあ・・・

ネタバレしない程度に気に入ったセリフを一つ。

ただのおいしいワイン——それでいいじゃないですか

(あ、これだけ読むとニュアンスが伝わらないかもしれないですけれど、蘊蓄はいらないってことです念のため)

で、さっそく便乗。ただのおいしいビール、それでいいじゃないですか

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なんか読書ブームが自分の中に再燃したのでまたいろいろと読んでいこうかなと。

「ハサミ男」を読みました

ネットをぶらぶらとしていてふと目に付いた「ハサミ男」を読んでみました。

ミステリなのであまり内容については触れませんけれども、まあ一言で言うと


マジか!!!

ですね。

いやあ、先入観ってこわい。

あまりの展開に、読み終わったあと、そんなに間を空けることなく2度目読みなおしました。

自分的には結構珍しく、買って2週間の間に2回読んだわけで。

そういえばここなんか違和感あったよね、と思いつつ、結果を知っているからこその楽しみもできて1粒で2度おいしい感じ。

ハサミを使った殺人事件の話なのでそこに好き嫌いはあるかもですけれども、ミステリ好きな人なら是非どうぞ。

「風の歌を聴け」を電子書籍で読みました

ご存知のように村上春樹好きなので、当然このデビュー作は何度となく読んでるわけですけれども、なんとこの度ずーっと待望の電子書籍化されましたので早速入手して久しぶりに読み直してみました。

気がつけば、村上春樹さんの電子書籍も徐々に増えておりますけれども、ノルウェイの森とかねじまきどりとかも早く電子化して欲しいものです。そうそう、世界の終わり〜もね。

ふと読みたくなった時にどこでも読めるのはファンにはうれしい。

とりあえず、この勢いで羊4部作を再読することにしましょう。もちろんkindleでね。

・・・と思ったら、ダンス・ダンス・ダンスはまだなのか。。。残念。

全く余談ですが、手元にある2冊の文庫本。1990年のが220円(税別)、1999年のが352円(税別)、そして今回のkindle版が421円(税込)でした。四半世紀!の間に価格がほぼ倍になってる。

「手のひらの露」を読みました

そういえば紙の小説を読んだのはかなり久しぶりな気がしますね。

というわけで、最終巻が発売されて無事に完結したのでメモメモ。

えーと、京都の話です。兄弟の青春ドラマ。料理おいしそう。あと株の話もあります(すいません、多分、株の話がメインです)

著者のshachiさんは私が知るかぎりではiOSのプログラマだったんですけれども、多才は人はほんとにすごいなあと。

京都の話ということもあるのですが、ちょうど1巻が発売されたのが、私が会社設立に向けて動き回っていた時期と重なって、それこそ、四条、烏丸、御池、河原町辺りを歩き回っていた時に、役所の待ち時間なんかに読んでいたので「あ、これこのあたりやん」みたいな感じですごく親近感持ちながら読めました。

思えば京都で学生していた頃はほとんど街中を歩き回っていなかった(研究室とオケの練習場を往復してた)ので、京都に延べ10数年住んで初めて街中を歩きはじめた時にこの本を手に取ったといいますか、なにか不思議な感情の元に読ませてもらいました。(偶然ながら3巻を読んだのも京都-東京の新幹線の中でしたし)

これで完結ということなので、この後あの子達はどうなったんだろうとかいろいろ気になるところはありますけれども、それはそれとして楽しませてもらいました。

あたりまえながらに各巻数ヶ月空いてでているので、また最初から読み直そうと思います。あと、気になるお店にはいってみないと。

ちなみに豚バラの肉じゃが気になるなあ

「iPhoneアプリ開発エキスパートガイド iOS 6対応」を読みました

またまた必読の本がキターと思って Amazon で注文したところで @hkato193 親方より献本いただきました。感謝感謝。

もうすでにいろんなブログでも書かれていますけれど、まあほんとに必読の本です。

初心者向けの本やWebサイトはいっぱいあるのでそこからもう一歩ふむ出すにはちょうどいいというか。

なにより英語の公式ドキュメントだけじゃいまいちニュアンスがわからないところとか、あるいはそもそも公式がちゃんとカバーできていないところもしっかり検証していただいているのでそれが助かります。

個人的なおすすめは Collection View とか Auto Layout とか Core Bluetooth とか。Core Bluetooth はこれ読んでればヘッダと格闘しなくてもよかったのになあ、とか思ったわけで(それじゃアプリとしては出遅れてしまうから仕方ないというかそういうものなんですが)。

Auto Layout はちょっと敬遠気味だったのでこれを片手にもう一度がんばってみます。あと Storyboard もそろそろちゃんと使ってみないと・・・

来月には WWDC で iOS 7 の話もぼちぼち出てくるんじゃないかと思うわけですが、その前に今の 6 についてもしっかり足固めしておくのにはいいんじゃないでしょうか。

そろそろ iOS 6 ネイティブなアプリもっとでてきてもいいんじゃないかな〜

「1Q84」を読みました

今さら感はもちろんあるわけですけれど、やっと文庫版がでたわけですよ。なのでやっと読むことができました。

1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫) 1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉前編 (新潮文庫)
村上 春樹

1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉前編 (新潮文庫) 1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編 (新潮文庫) 1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉前編 (新潮文庫) 1Q84 BOOK2〈7月‐9月〉後編 (新潮文庫) 1Q84 BOOK1〈4月‐6月〉後編 (新潮文庫)
by G-Tools

いつも言っていることですが村上春樹大好きです。でも別にそんなにコアなファンっていうわけじゃないですんで、ほとんど全ての作品は読んでいるけれど、細部までをしっかり記憶しているわけでもありませんし、まあほんとにただ好きなだけです。んで、以下はそんな僕の書く他愛もない読書感想文と思っていただければ、と。

まず最初のうちを読んでいた思ったのは「これは最高傑作だ!」と。いやいや、上から目線ですいません。でもほんとにそう思ったんです。そして、全部読み終わってもなおその思いは変わらなかったですね。

自分イメージとしては「世界の終わりと・・・」と「ねじまき鳥・・・」をたした感じ、だったんですが、やっぱり「羊」的な雰囲気もありますよね。まあ、だから「最高」って思うんですけれど。

もちろん多くの伏線(分岐)は回収されない感じ。だけど、最後のページまできて結構「腑に落ちた」のは結構意外。せっかく会えたのに、朝起きたら彼女がいなくなったとか、そういうのざらですから。

読書は主に帰りの電車の中。だから毎日30分程度。BGMはもちろんシンフォニエッタ(このために買ったし、初めて聴いた)。文庫版を待っていたのは、電車の中で気軽に読めるから。ハードカバーだと電車はしんどいです。で、家で読んだらのめり込んで他の作業が手に付かないのわかっていますからね。

文庫版は3ヶ月にわたって発売されたので、だいたい3週間の隙間があって、その間に他の本(勢いで他の村上作品)を読んだりしていました。そのせいもあって、若干話のつながりが曖昧なところもあったかな、と。まあ、なんにしても、来週のWWDC道中で全巻もっていって、もう一度読み直すつもりなので大丈夫です。

いつも思うんですが、それこそ村上作品が電子化されたらいいのになあ、と。そしたら、手持ちの文庫を全部処分して、全部ハードカバーで買い直すのにね。(電子化ってこういうところにも貢献すると思う、個人的には)

あれ?感想文にすらなってない?まあ、いいか