「花の詩女 ゴティックメード」を観てきました

ようやく観ることができました。これもまた昔の作品の再上映。最近再上映を観にいってるパターン多い。

=GOTHICMADE=

2012年の上映時には風の噂で聞いていた程度(もちろんF.S.S.は知っていた)でして、今でも解像度の高さゆえに劇場でしか公開されないという話なので、もう観ることはできないのかなあ、と思っていたんですが、ドリパスのおかげですね。

[映画]花の詩女 ゴティックメードを映画館で上映しよう! | ドリパス

(ここ数日全国各所で上映されたばかりなのに、もうリクエストランキング1位になってる・・・)

確かに13年前にこれをはじめて目にしたら「え?ナニ?モーターヘッドは・・・?」って困惑しそうだけれど、もうGTMになってから長いですしすっかり慣れたもので、初代フィルモア皇帝だ〜!とかカイゼリンかっこえ〜!とかそういう感じであっという間に終わってしまった。そういや、冒頭からマグナパレス(ですよね?)でてたし。

当時謎の集団だったカリギュラももはやおなじみですし、マウザー教授はおもしろおじさんになってるし、ツバンツヒにいたってはJKですからねえ。あ、マークIIIもやっぱりよいですね。ここですでにいたのかあ。

最後のシーン、ここでクリス(推しキャラだ)がでるのか!あれ?エスト?チャンダナじゃなくて?たしかにダイ・グ兄じゃないけれど・・・と思ったわけですが、思い起こせばあれはつまり、そのさらに次の代ってことか。そういえばクリスもさらに大人っぽくなってたわ。

その意味では、偶然にも、来春発売らしい19巻の内容とちょうどリンクしてて、勝手にワクワクしてきた。

フィルモアとか詩女関連のエピソードと読み直すかな、んで、F.S.S.の劇場版もまた観てみよう(こっちは配信で観られる)。んで、「花の詩女」もまたタイミングあえば劇場行きたいですね。

これでようやく、以前に買ってはいたけれど、ネタバレ予防に開いてなかった、ワールドガイドをじっくり読めます。

(読み直したら、いわゆる「オタクが早口でしゃべってる」みたいだ。実際そうだけど)

京都市民管弦楽団第112回定期演奏会でした

大曲とのおつきあいがついに終わってしまいました。

曲目 ブルック ヴァイオリン協奏曲第1番
マーラー 交響曲第5番
指揮者 藏野 雅彦
Vn独奏 赤松 由夏
場所 京都コンサートホール

当日バタバタしてたのか、打ち上げに至るまで、ブログ用の写真がいっさい撮れていないという異常事態で、仕方ないのでアイキャッチ用に前日の写真でも載せておこう。

それはさておきです。いやはやさすがに疲れるよね。前回とどっちがといわれれば難しいけれど、本番のドキドキ感は圧倒的にマーラーだったなあ。

ドキドキ感といえば、ブルッフもVnソロにpizz合わせるのはほんとに緊張するので片時も気を抜けなかったけれど、でもその成果もあって美しいVnの音色がホールに響き渡ったようで本当になにより。

そして長丁場のマーラー。通し練習をしたときの感覚としては、めくってもめくっても終わりがこないと思う一方で、最後まで行くとあっという間だったかも、みたいなそんな感じになってましたが、さてさて本番はといいますと・・・

いやあ、ほんといろいろありましたけれど、最後までたどりつけてよかったよかった。

とりあえず、ベース的な話として、パートのみなさんに「好きな場所が3ヶ所あるんで、そこは力を貸してください」とお願いしていたところはどれも満足のいく出来だったので、それだけでビールがおいしい。なにしろそのうちの5楽章のpizzに関していえば、はじいたあとに満足しすぎて「あれ?このまま最後までテンションどうしたらいいの?」ってなっちゃったくらいで。いや、ちゃんと最後までテンション上げて弾きましたよ、もちろん。

こんな大曲そうそうお目にかかれないし、半年かけてじっくりってこともないでしょうし、ほんといい巡り合わせでした。

演奏と関係ないところでいえば、このたび礼服を新調しまして、学生の時以来20云年ぶりの2着目。ちゃんと採寸したお手ごろ価格なオーダースーツに進化したわけですが「楽器を弾くんでぴったりよりはちょっと余裕を持たせてください」という要望の元にできあがった礼服の初戦は、いい感じでした。というか全然違和感なかったな。思い返せば確かに前のよりスムーズに動けてた気がする。さすがっす。

関係者のみなさんおつかれさまでした。いつも協力してくれて聴きにも来てくれる家族には感謝感謝。

次はこんな感じで、持ち歩くスコアがずいぶんとコンパクトになって助かる〜

「天使のたまご」を観てきました

先日読んだNewtype 40周年記念号にあった押井監督の記事を読んで、はじめて知った「天使のたまご」。

押井監督は攻殻はもちろんパトレイバーでも大好きな監督さんで、天野さんは古くから小説イラスト(アルスラーンとか双竜伝とか)でたくさんお世話になったわけでして、この2人が一緒に作品を作ったことがあるのかと今さら知りまして、いつか観てみたいなと思ったら、タイミングよくカンヌに4Kリマスター版が出品されるってことで、そして劇場公開も、という流れ。

これはもうまさに運命の出会いなので行かねば、と。

アニメ『天使のたまご』オフィシャルサイト

公開日が決まって、そのうちいつかいけたらと思っていたら、ちょうどいける日があるのでは?と思い立って結果的に公開初日。初のドルビーシネマ体験。

そんなわけでもちろん初見です。予告映像以外の知識は特にいれずに。

・・・

なんだこれは!(ほめことば)

確かに難解。初めてではひろいきれないよ〜と思いつつ、もはやこれは映画というより映像芸術作品。40年前とは思えない映像美。絵画や音楽を鑑賞するように流れてくる映像と360度から迫ってくる音響にただただ圧倒されてました。

そういえばどこかの記事タイトルで見かけたなという例の悲鳴、もう一瞬で全身鳥肌だった。手も足も全部ぞぞぞぞって。

パンフは視聴前に買ってて、もしめちゃくちゃ魅了されたらほかの本(visual bookっぽいの)も買うかなあ、とか思っていたのにいい意味で脳内かき乱された感じで心臓バクバクしながら映画館をあとにしたので、完全に忘れてた。

劇場よる機会があれば(そこそこありそうだけれど)買っておこうかな。

ちなみにパンフによくまとまった考察記事載ってたので、なるほどなるほどと思いつつ、これまた機会があればもう一度って感じですねえ。

「ハイドン (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

先日のモーツァルトから同時代のハイドンへ。

ハイドンさんって、あまり人物像のイメージがなかったんですけれど、読んでみてある意味なるほど。いい人だ。そして、波乱万丈感はそんなにない。小さい時に歌の才能を見いだされて田舎からでてきて、音楽の勉強して、宮廷に努めて、真面目に曲を作って、作り続けて、長生きして、そんな感じ。

おもしろエピソード少ないから、自分の中にあまりイメージがなかったという話ですね。あと、シンフォニーというより弦楽四重奏のイメージも強くて、そっちは疎いからというのもある。

強いていえば夫婦仲がそんなに良くなかったことくらいか。まあそれも仕方ない感じあるし、だからといって女性関係がひどかったわけでもない(愛人っぽいのはいたみたいだし、ハイドン側からの情報しかないからほんとのところはわからないけど)

それと、良くも悪くも、曲が失敗したという話はあまりなさそうでした。「悪くも」というのは、未来を先取りしたような斬新な曲はなかったという意味で。同時代のモーツァルトとか、ベートーヴェンだと新曲が受け入れられなかったりしてたんでね。

交響曲などのその愛称についても小ネタとしてちりばめられていたのでいろいろ納得。自分で弾く機会でもないとあまりちゃんと調べないですからねえ。いずれにしても、日本語の熟語に訳されたものには確かに仰々しいことあるな。「告別」はやり過ぎな感じでせめて「送別」くらいだったのかも。「驚愕」も、だけどこっちはほかに思いつかなかった。

そうそう、大きな新発見としては「弦楽四重奏」の元祖だってことか。当時は、演奏者の編成や技量に合わせて曲を作るのが当たり前だったこともあって、なにやらたまたまそこにいるメンツがヴァイオリン2本、ヴィオラ、チェロだったから、ってことらしくて偶然の産物だったとか。もちろん、偶然とはいえ、その編成が良かったからこそ今に至るまでの巨大ジャンルになってるんですけれど。

とにかく長生きで筆を置くまで最前線で曲を作り続けていたってこともあって、モーツァルトやベートーヴェンとの絡みもいろいろあって、18〜19世紀の音楽史を垣間見たような印象でした。

さてこれでモーツァルト & ハイドンに向けての糧になったかなあ。