旅行記14(2005.10.8 バルセロナ – ミュンヘン)

 14日目、曇り、で、霧。僕にとってのこの度の目的の1つ、ミュンヘンへ。そう、大好きなミュンヘンフィルを生で聴く大事な日。

 カタルーニャ広場からバスに乗って、バルセロナ空港へ。10:05の飛行機のはずが、掲示板のどこにもその便は存在せず、とりあえずチェックインしてみたら11:15になってました。なので、空港でゆっくり朝ご飯 & 買い物。

 ミュンヘンへは2時間半ほど。空港から、電車に乗って、ホテルに向かう。ホテルは街の中心部からちょっと離れたところでしたけれど、ホールもすぐそこ(徒歩5分圏内)で、便利便利。
 市街地までぶらぶら歩いて、15時頃にようやく昼ご飯。地元のビアホールみたいなところに入る。勝手がわからずに戸惑いつつも、席につき、ドイツ語メニューと格闘していたら、それに気付いたおばちゃんが英語メニューを持ってきてくれました。それぞれ1品ずつ頼んで、ビールは適当にリストの上から順番に頼んでいく。。。が、しかし、出てきた料理がものすごいことになってました。こっちの人はほんとにあれを一人で食うのか?
 僕が頼んだのは、単なるソーセージの盛り合わせ、だったんですよ。確かに、出てきたのもソーセージの盛り合わせでしたけれど、規模が違った。太くて長いソーセージが6本、丸ごとじゃがいもが4個。。。うーん、1週間分のソーセージとじゃがいもを1食で食べきる気分(写真では比較対象がないので、その大きさが伝わりにくいかもしれませんが、ほんと、しゃれにならん量でした。相方さんのオムレツみたいなのも同様)。。。そんなことをいっていてもはじまらないので、ビール片手に、とにかく食べ続けます。ビールでも飲んで、少しでも食欲を絞り出さないと、食べられない、という感じ。
 なんとか完食したものの、夕飯はいらんな、と。胃薬欲しかったですねえ。かなり胃にもたれていたし。でも、おいしかったですよ。そして安かった。





 一旦ホテルに戻って休憩し、いよいよミュンヘンフィルの本拠地、ガスタイクホールへ。ミュンヘンフィルといえば、大好きな指揮者、チェリビダッケが世界的なレベルに育て上げたオケ。だからオケ自体もすきなんですけれど、その本拠地での演奏会、ということで、ほんと、待ちに待った時間でした。
 事前にネットで予約していたチケットを無事に受け取り、席に着くと、一応予約時にも場所はわかっていたとはいえ、指揮者正面のすごくいい席。

  • シベリウス 「鳥」
  • ドヴォルジャーク チェロ協奏曲
  • (チェロソロアンコール)
  • エルガー 「エニグマ」変奏曲
  • (アンコール)
  • 指揮:Paavo J?rvi
  • チェロ独奏:Gautier Capucon

もう、ただ感動するのみ。
 ちょうど、この日がシーズン始まりの演奏会。ソリストは若手の人で、初日ということもあってか、たまに乱れかけるところもあったけれど、それでもオケがすごいから、問題なし(もちろん、ソロ自体も全然問題なし、っていうかうまかったし)。たぶん、翌日とか翌々日の演奏会だともっと息もぴったりなんだろうな、と思いつつ。
 エニグマはほんとに感動。泣きそうでした。この曲って、アマチュアで演奏しようとすると(って、今度演奏するんですけれど)、なぜか「メインの曲に向かない」っていう話になるんですが、そんなことは全然ありません。あんなに迫力のある曲がどうしてそういう言われ方をするのか、と思ってしまうほどの演奏でした。ちなみに、泣き所は、第9変奏のNimrodに入る瞬間。あそこのアタッカでの1st Vnの音は絶対忘れない気がする。あとは、最終変奏ですかね、やっぱり。だって、オルガン聴こえてたし。もうその響きの中で、何度鳥肌が立ち、泣きそうになったことでしょう。(と、書いているだけで、あの時の感動がよみがえってきたような・・・)

 実際、プロオケの演奏を聴いたのは結構久しぶりだったりします。で、演奏があっという間に過ぎ去っていく、という感触を久しぶりに味わいました。この感触自体は、プロとかアマとか関係ないんですけれど、でも忘れかけてた感覚でしたね。やっぱり、定期的に演奏を聴く、というのは大切なことだな、と再確認。最近、弾いてるばかりで、聴いてないしなあ、、、と。

 ちなみに、こっちの演奏会では、ホールの入り口でチケットもぎりがあったりはしない。客席に入る時に、チケットの提示を求められはするけれど。
 そうそう、当然休憩時間は、ホワイエで、、、だけどさすがにさっきのご飯のインパクトが強すぎて、アルコールを入れる気にはならず、トニックウォーターを飲んでましたけれど。

 感動のままコンサートが終わり、ホールをあとにして、そのままホテルへ。ちょっと胃は落ち着いてきたけれど、食欲は全然なかったので、風呂に入って、ミニバーのビールを1本あけて、演奏会の余韻に浸りながらお休みなさい。

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旅行記13(2005.10.7 タラゴナ – サン・サルバドール – バルセロナ)

 13日目、晴。タラゴナ観光。

 まずは、考古学の道へ。。。の前に、郵便局とかによっていたら、そこでも市場があっていたので、ちょっと寄り道。で、ようやく、紀元前3世紀(といっても18世紀頃に補修されたらしいけれど)の壁のところにある遊歩道ヘ到着。見張り台なところで、果物を食べてのんびりしていたらいつの間にか結構時間が経過していたりしたけれど、それはさておき、その悠久の時間を肌に感じながらものんびりと歩く。500mくらいのものだったらしいんですが、かなり満喫した気分。遠くに見えるオリーブ畑もきれいだったし。











 カテドラルの前にも市場があっていて、そこもちょっとぶらっとしてから、カテドラルの中へ。カテドラル自身は結構大きかったけれど、さらっと見て回る(だんだん教会系の建物に見飽きてきたのかも・・・)。明日からの東欧生活にむけて、セーターを購入し、昨晩夕食を食べたお店でランチ。











 15時頃の電車に乗るつもりだったんですが、気がつけば14時を過ぎていて、急いで駅に向かう。。。けれど、途中で、円形競技場が目に入ってしまい、電車を1本断念。ここも1世紀に作られたという古い競技場。しかも、そのあと12世紀に教会が建てられたという、不思議な場所。ここで、たくさんの奴隷戦士たちが、血を流しあったんだろうなあ、と映画の1シーンみたいな光景を思い浮かべながらも、ぶらぶら。(電車は1時間に1本くらいのペースだったので)








 今度こそ電車に乗り、サン・ビセンス・ダ・カルダールス駅で途中下車。ここから歩いていける、サン・サルバドールにカザルス博物館があるというわけで、いってきたのです。ただ、ガイドブックには地図もなく、駅から徒歩20分という情報があるだけ。駅でだいたいの道を聞いて、歩き続けるんですけれど、これがまたなかなかたどり着かない。ほんとにこっちであってるんだろうか、と思いつつ、でもたまに出てくる標識には確かに書いてあるみたいだったので、歩き続けてました。で、結局35分くらい歩いて、やっと到着。18時閉館の入場は17時まで、というところに16時40分くらいに着きました。
 ほっとしつつも、そのあとの予定もある(実はその日のホテルは決まっていなかったため、18時過ぎの電車に乗って、19時にはバルセロナに着くつもりだった)ので、ちょっと急ぎつつ、じっくりと博物館の中を歩き回る。博物館自体は小さかったんですが、至る所で、プロジェクターによる映像があって、カザルス自身の演奏が流れていたので、思わず全部見入ってました。


 博物館をでる時に、そこの人に駅までの時間を聞くと、30-35分くらいはかかる、といわれ、やっぱりガイドブック間違ってるやん!と。まあ、そんなことをいってもはじまらないので、急いで歩く。どんどん歩く。頑張っていったんですが、間に合わず。というか、どうやら、ちょっと時刻表の見方を間違っていたようなところもあって、結局駅で小1時間ほど待機。(ここには他にはなにもなかったので、ただベンチで休憩してました)
 バルセロナに20時半頃戻ってきて、informationでホテルを探し、一昨日まで泊まっていたホテルで荷物を受け取って、新しいホテル(すごくいいホテルでした)にチェックインして、、、で、あっという間に22時頃。それからようやく夕食を食べに。
 ちょうど、ホテルの数件隣にすごい人混みのBARがあったので、そこに行く。30分待ちといわれたけれど、10分くらいで席に案内されました。ちょうど、入れ替わりの時間帯だったんでしょうね。たくさん歩いて疲れ切っていたことと、スペイン最後の夜、ということで、たくさん食べて飲みました。カバもボトルであけたし、ビールも数杯飲んだし。おいしい一時でした。








 あたたかい国々もこれで終わり。明日からは東欧です。

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旅行記12(2005.10.6 バルセロナ – フィゲラス – タラゴナ)

 12日目、晴。2日泊まったホテルをチェックアウト。この日はタラゴナに泊まって、また翌日バルセロナに戻ってくる予定だったので、ホテルに1泊荷物だけを置いておいてもらうことに。快く保管してくれたホテルに感謝感謝。

 そんなわけで、1回分の着替えだけを詰めたリュックを背負って、フィゲラスへ。2時間ほど電車に揺られて北へ向かいます。フィゲラスといえば、そう天才ダリの生まれた街。そして、ダリ自身の作ったダリ美術館があるのでした。まあ、いってしまえば、ダリでのみ観光が成り立っている街ともいうんですけれど・・・
 当然ながら、駅で降りた観光客っぽい人はみんな同じ方向に向かいます。適当に地図を見ながらも、その流れに着いていくと向こうのほうから怪しげな建物が見えてきました。それがダリ美術館。
 なんか、学校行事とかぶってしまったのか高校生っぽい集団がやたらとたくさんいて、かなり騒がしかったんですけれど、そこは気にしないことにして、美術館をさまよいます。ピカソ美術館の時と同様、ちゃんと地図を見ながら回らないと、見残しができてしまいそうで大変でした。実際、危うく一部屋見残すところだったし。
 美術館というより、ダリの作った自分専用テーマパークって感じで、そのあまりに多い展示品に、単に見て回るだけでも軽く2時間は超えてしまいました。ダリにはこの世界はどう見えていたんでしょう、、、まわりの人が本当に岩だけで構成されて見えていたのかもしれない、、、と思えてきたり。。。そんな感じで大好きなダリがもっと好きになったかなあ、と。ほんと、満足満足。





 美術館をあとにして、駅に向かう途中で、ピンチョ屋さんによります。ある意味、回転寿司みたいなノリでしたね。回転はしないけれど、適当にピンチョをとって食べて、あとで、そのピンチョに刺さっていた串を数えてお勘定、と。サングリアとか、スペインのスパークリングワイン・カバと一緒においしくいただきました。すごく安かったし。





 再び電車に乗って、バルセロナ経由でタラゴナへ。今度は1時間半くらいかけて南へ。ということは、電車での所要時間だけを考えれば、1日のうちに大阪起点で名古屋と広島へ行った感じになります。よくやったもんだ。
 日か沈む頃に、リゾート地タラゴナへ到着。リゾート地ですけれど、時期が時期なので、全然人は混んでいません。ホテルも前日に予約したにも関わらず、簡単にいいところがとれたし。チェックインしてから、ぶらぶらしつつ、夕食のレストランを探す。メニューを見てみるとスペイン語オンリーだったし、お店のお姉さんも英語がダメだったので、全然どんなものかわからなかったけれども、なんとか見たことがあるような単語を頼りに注文。シーズン中だったら、多分ものすごく混んでいたんじゃなかろうか、という感じのお店でしたが、オフなのですっきりしたもんで。まあ、それはさておき、大変おいしかったです。











 タラゴナ観光はまた翌日、と。

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本日の新期開封珈琲

マタリ・アールマッカ(原産地:イエメン)

実に1週間ぶりの珈琲。いつも豆を買っているところが最近かなり商売繁盛しているらしく、注文してから1週間くらいかかってしまいました。数年前は朝注文したら、翌日には届いていたのにねえ。これからは、最後の100g袋に到達する頃には注文せねば、と。

 ちなみに、珈琲の淹れ方も変化しましたが、これはまた後ほど。

G5パワーアップ

 メモリ増設しました。ようやく。買ってからずっとデフォルトの512MBのままで、いつか買おう買おうと思っていたんですが、やっと購入。1GB×2の増設で、合計2.5GBのメモリ搭載。

 すごく快適。ちょうど、日々の作業である写真の整理なんかがものすごく楽になりました。なによりiPhotoの起動が速い速い。サムネイルのサイズ変更も驚くほどスムーズ。このマシンがようやく本来の力を発揮できる時が来たって感じなんですかねえ。

旅行記11(2005.10.5 バルセロナ)

 11日目、曇り、風ちょっと強し。「もうあと半分しかな〜い」とか贅沢なことをいいつつも、おそらく一番まじめに観光した日じゃなかろうか。

 朝、(今までなかった)ビュッフェ形式の朝食に感激してから、メトロに乗ってグエル公園に向かう。標識の通りに歩いたつもりだったんですが、気がつけば、どうやら裏側から入ってしまったらしく、いきなり中央広場にでてしまいました。鮮やかな粉砕タイルが敷き詰められて、えもいわれぬ曲面を形成してました。そしてたくさんの観光客。みなさんほんと朝からご苦労様ですね。
 一旦正面の門の方に向かい、入り口から全体をみて、で、全体をぶらぶらと歩いて、一部別行動。といっても僕はいつでもぶらぶらさまようことしかしないんですけれど。いろんな角度からグエル公園を楽しんだ気分。基本的に曇り空だったけれど、たまに強い日が差したので、広場の真ん中で思いっきり日光を感じたりしてました。あれは結構気持ちよかった。
 お昼は、そこでビールだけを買って、自前のお弁当(といっても朝食から失敬してきたパンとかですけれど)。一息ついてから、公園をあとにしました。
 そうそう、一つだけ気に入らないことがあったんですが、ついたばかりのころ、公園内でフルートを演奏するおじさんがいまして、これがまた下手くそで・・・あんなのでお金を取ってはいけないですよ、ほんと。趣味ではじめたお父さんじゃないんだから。(どうやら、僕はそのBGMがかなり気に入らなかったらしいです)








 公園をでてから、徒歩で、メインイベント「サクラダ・ファミリア」を目指します。結構あるいた気もするけれど、ざっと2kmくらいですかね。結構大きな通りを歩いていったので、あの大きな聖堂が遠くの方からだんだん近づいてくるという感じではなくて、角を曲がったら、どかっと登場した、という感じでしたけれど。いや、それでもかなりのインパクトでしたね。大きさでいえば、今まで見てきたどれよりもはるかにでかい。当たり前か。
 出入口はガウディ担当とは逆側だったので、早速聖堂の中に入って、反対側に向かいます。で、一旦外にでて、振り返ると、そこにはガウディの世界が広がる。。。しばらくの間そこでぼおっと。。。せっかくなのでカメラをとり出して、事細かに撮影開始。なんていうかすごい力を感じました。今までのガウディ作品で感じた「不思議ワールド」みたいなのじゃなくて、もっと内面的な力。
 一通り見たあと、さあ、塔に登ります。エレベータも有料であるんですが、そんなことするわけもなく、小さならせん階段をてくてくと。このらせん階段、内側にはなんの柵も手すりもないので、結構危ない。壁側には手すりがついていましたけれど(って、相方さん曰く、前回来た時には、この壁側の手すりもなかったとか)。これを見て登るのを躊躇している外国人カップルもいましたね。途中途中で、表に出られる場所もあったりして、そこでちょっとカメラをとり出してみたり。自分が落ちることはないでしょうけれど、カメラを落とすわけにはいかないので、結構必死でした。最初に書いてたように、風強かったし。
 途中からなんだかエレベータ組と合流して階段を上ります(結局、階段を上らんといかんってことですね)。最終的には、尖塔のほぼ一番上までいくことができました。地上90mとかだったかな。20階分くらいの高さですね。そして、風はふきっさらし。ある意味、普段仕事をしている25階よりはちょっと低いくらいのもんなので、不思議な感じでした。
 一番上では、スペースもないし(通路分だけ)、うしろからどんどん人は来るしで、のんびりするわけにもいかず、そのまま下り階段へ。下りは下りで、前の親子連れが、怖くて降りられない女の子を励ましてました。まあ、確かに、子供にはちょっと怖いかも。って、僕らのうしろからやってきてた男の子は全然警戒してなくて、それも怖かったけど。
 地上に戻ってきたら、次は地下の展示場やら、付属の建物に入ったりして、出入口側に戻ってきました。今度はこっちも、と事細かに撮影。全然作風が違うんですけれど、僕はこっちもお気に入りでした。
 そんなわけで、今回の旅の大きな目的の一つであった「サクラダ・ファミリア」をあとにします。満足満足。








 他の日だったら、この辺で観光も終わりそうなのに、まだまだ続きます。途中で、地元の人がたくさん集まっていたアイスクリーム屋さんでアイスを買いつつも、ピカソ美術館へ。これも徒歩で2km強くらい歩きましたかね。多少並んでいたんですが、10分程度で中に入れました。
 日本の美術館と違って、順路の表示があいまいなところが多くて、パンフを見ながらでないと、見過ごしてしまいそうでした。ピカソの有名な作品の多くは世界中の美術館へ散らばっているわけですが、それでも、一つの美術館が丸ごとピカソっていうのは楽しいもんです。ジャクリーヌ夫人の肖像や、「レス・メニーナス」は感動でした。冷房のせいもあったかもしれませんが、幾度となく前進に鳥肌が立つほどに。これも満足満足。

 ようやくホテルに戻って、翌日以降の計画(バルセロナを離れる)を練り、夕食のため再び外へ。ただひたすらにぶらぶらと歩き回って、路地裏のお店へ。着いた時はほとんどがらがらだったんですが、どうやら海外のガイドブックなんかには載っているのかどんどんお客さんが入ってきました。家族経営っぽい小さなレストランで、安く、おいしくいただきました。英語メニューを見てもなにが出てくるのかわからない料理を頼んでみたりしましたけれど、結構あたりだったし。レストランはいつも「当たり」。








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メモ

 ちょっと前の話ですけれど、邦訳もでたことですし、ある意味教祖様のお言葉なので。

 こちらもアップル関連ってことで。

旅行記10(2005.10.4 ヴェネツィア – ウィーン – バルセロナ)

 10日目、曇り – 晴。旅もようやく中間地点。早朝3時半に起きて4時にホテルを出ます。というのも、4時35分発の空港行きの船に乗るため(意外にも、こんな朝早くの船でもほぼ満席状態になりました)。なんとか雨も上がっていたのでよかったよかった。マルコ・ポーロ空港に着いたのが6時前。7時過ぎの飛行機に乗ってとりあえずウィーンへ。なんともまあ、初めてプロペラ機に乗りましたよ。んで持ってそのままバルセロナへ飛びます。





 お昼過ぎにバルセロナの空港に到着すると、そこはきれいに晴れた青空。っていうか、日差しがいたすぎるんですけれど・・・サングラスも効果なし(とはいっても、してなかったらほんとにしゃれにならんかったでしょうが)。ホテルにチェックインしてから、近くのカフェでイタリアとの物価の差に驚きながらも昼食を。あそこの7?ランチはすごいコストパフォーマンスでした。





 そのままバルセロナ観光へ突入。バルセロナ行きは僕の希望だったんですが、それはガウディを見るためでして、そんなわけで、とりあえず、カサ・ミラへ向かいます。ガウディの不思議世界に浸りながらも、屋上でしばしゆったり。はるか向こうに最大の目的であるサクラダ・ファミリア教会も見えましたね。





 ぶらぶらしながら、カテドラルへ向かいます。外側はここも今までの教会らと一緒で工事中でしたけれども、中の様子はものすごくよかったです。はっきりいって、この旅で一番感動した教会でした。なにが、っていうのはいえないんですけれど、その雰囲気にすっかり魅せられて、ただ呆然と立ち尽くすのみ。んで、椅子にちょっと腰を下ろして、また呆然。教会内部で写真を撮ることはほとんどなかったんですが、あまりのことにこれを記録に残しておかねば、あとでもう一度鮮明にこの気持ちを思い出すことができないかもしれない、という思いに駆られて、とカメラをかまえてしまいました。





 18時過ぎに一旦ホテルに戻って休憩。こっちは、シエスタがあるおかげで、夜のお店は20時過ぎにならないと開かないので。で、その間にテレビをぼーっと(イタリアではテレビのついているようなホテルにはあまり泊まってなかった)つけていたら、「未来少年コナン」をやってました。スペイン語なのにも関わらず、何を言っているのかだいたいわかってしまう自分もどうかと思う。(ちなみに、裏では「クレヨンしんちゃん」をやってました。まったくもって日本アニメ恐るべし)

 で、BARへ向かいます。カウンターに座ったら、隣もたまたま日本人の二人組でした。まあ、バルセロナでは結構たくさんの日本人観光客を見ましたねえ。お店の人のお勧めのタパスを適当に注文して、久しぶりのビール(なぜかスペインビールはなくて、ドイツビールとかでしたけれど)を飲み干す。そんな感じで、翌日のために体力温存して、その日は終了。








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旅行記9(2005.10.3 ヴェネツィア)

 9日目、雨。というか大雨。ぶっちゃけた話、この3週間の旅行で雨が降ったのはこの1日だけでした。でも、この日はかなり降ったんですが。。。

 朝はそれほどには降っていなくて、そのせいもあって、昨日延期になった別行動時間が設けられました。今回は、10時開始の15時集合ということで、お昼もそれぞれ適当に食べる、というプラン。そんなわけで、特に計画もない僕は傘を片手にぶらぶらとさまよい出します。最初の1-2時間くらいはまさに文字通り「さ”まよい”」ました。狭い道、そこそこ高い建物、頭上は雨空、なんも考えずにぶらぶらしていたらあっという間に現在地不明。まあ、それはそれでよかったんですが、ちょうど月曜日ということもあって(週末は教会が開いてなかったりとなにかと観光には不便なので)か、この雨の中やたらとたくさんの観光客が押し寄せていたわけですが、そんな中でも、前にもうしろに誰もいないヴェネツィアの道を歩いてました。ほんと、普通の居住区でしたね、あれは。
 で、だんだん雨が強くなってきて、まじめに現在地を把握しようかと、とりあえず、サン・マルコ広場を目指します。。。が、ある意味到達不能。そう、確かに満潮の時にはヴェネツィアの町は沈むって聞いていたけれど、まさにそうだったのかもしれません。そして大雨。見事に広場の周辺は水没しかけてました。実際に見たわけではありませんが、おそらく広場は完全に水没していたんでしょうね。(さまよう前でも結構水が進出してきてましたし)


 そんなわけで、これはかなわんと、一旦ホテルに避難。しばらくの間休憩して、おなかも空いてきたことだし、今度は駅を目指してちゃんと歩こう、と思い立ち、再度出発。雨も普通の降り方になってきた感じで、さくさくと駅に向かって歩きます。駅についたところで何をするわけでもなかったんですが、この雨の中どんどん押し寄せる観光客のみなさんに内心「ご苦労様」と思いつつも、イタリア国内の移動で何度もお世話になったユーロスターをようやくカメラに収めて、Uターン。
 遅めの昼食はリアルト橋のふもとのファーストフード屋さんで。ピザを丸めたみたいなものを買って、その場で立ち食い。雨のせいもあってか、あまり食欲もなかったので、それだけで済ます。

 さらにその辺をぶらぶらしながら、時間になったので集合場所に行き、無事合流。予想外の雨はなかなか悔やまれるところもありますが、まあ、この時だけだったということをあとから省みてみれば、仕方なかったかなあ、と。ホテルにて、明日からのスペインでの計画を練ります。

 夕食は、毎度おなじみのレストランへ。雨で、別の店を探すのも面倒だった、というのがありますね。そこで食べたイカ墨パスタは最高でした。スパゲッティの中ではこれが一番おいしかったですね。こっちで食べるのと違って、単にイカ墨満載っていうのと違って、非常に良い感じ。











 翌日の朝がすごく早かった(4時にホテル出発)ので、これにてイタリア最後の夜は終了。

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旅行記8(2005.10.2 ヴェネツィア)

 8日目、曇り時々一時雨。ついに天候が崩れ出しました。といってもこの1週間好天に恵まれていたこと自体が不思議なんですけれど。まあ、僕は雨男ですが、相方さんは晴女ですし、いつも僕が負けていることを考えれば、そんなもんかなあ、と。(といっても、この日は、移動中に傘を差すほどに降ることはありませんでしたが)

 さて、今日は、この旅行中一番の贅沢をする日です。それは、昨日予約しておいたレストランなんですが、ハリーズ・ドルチェといいまして、伝説のバー、ハリーズ・バーの夏季限定レストランなんですよね。何が伝説かといいますと、まあ、イタリア料理の定番である「カルパッチョ」と、白桃のカクテル「ベリーニ」を生み出したお店なんですよ。このレストラン、夏季限定なので、5/1-10/16の間しか営業しておりません(バーの方は年中営業している、はず)。なんというグッドタイミング、というわけで、昨日本店であるハリーズ・バーにて予約してもらったのでした。(バーの方は、もうものすごい混みようで、予約してもらっている間にも、何組もの観光客が入ってきては、その込み具合にあきらめて帰っていく有り様でした)
 ちなみに、贅沢といっても、さすがにディナーを食べるほどの贅沢は金銭的に苦しいでしょう、ということで、ランチにしました。

 さて、そんなわけなんですが、昼間での間は観光です。。。と、サン・マルコ寺院に行ったら、今日は日曜日。そう、礼拝があるため午前中は入れませんでした。なので、先に島へ渡ります。といってもレストランの隣の島、サン・ジョルジョ・マジョーレ島。ここの教会に行きました。よく考えたら、サン・マルコ寺院がダメなのに、入れるわけがなかったのかもしれませんが、こっちはすんなりと入れました・・・が、単に礼拝の時間じゃなかっただけで、なにやらパイプオルガンがずっと鳴り響いているなあ、と思っていたら、そのまま礼拝がはじまってしまい、せっかくなので、そのまま席について、イタリア語の説教をきいてました。なにいっているか全然わからなかったけれど、その場の雰囲気にのまれてましたねえ。僕自身教会の礼拝に参加するのは初めてのことじゃなかったので、それほど違和感はありませんでしたし、礼拝中に席を立つようなことはする気になれなかったので、後半予約した時間を気にしながらも、じっとその雰囲気に身を任せてました。


 教会をでてから、急いで船に乗り、隣の島、ジューデッカ島に移ります。急いだわりには、思ったより早く現地に着いてしまい、ちょっとあたりをぶらぶら。ほんと、本当でのあの人混みが嘘のような静けさでした。
 そして、いよいよハリーズ・ドルチェへ。12時開店のところを12時に予約していたので、当然ながら一番乗り。ある意味、僕らみたいな観光客は早めに行っていた方がいいかもしれませんね。お店の人にも余裕があるから、いろいろと構ってもらえるし。
 食前酒でベリーニをいただき、それぞれコースメニューを頼んで、あとカルパッチョも追加でいただきました。カルパッチョは2皿にわけてもらって(あとで明細を見る限りでは、メニューに書いてある量はちょうど2人前に相当するみたい)、お店の人にも「一番いい選択の仕方ですね」と。
 お味の方はといえば、もう何も言うことはありません。生涯最高の贅沢でした。これはほんと。日本で食べるカルパッチョは魚(というかサーモン)ですけれど、本場は肉でした。でも、これがまたおいしくて。こういうの日本で食べたら、すごい値段になるんだろうなあ、、、とかそんなしょうもないことも頭をよぎりつつ、静かに、贅沢な一時を過ごさせていただきました。ざっと2時間くらいかけて、ゆっくり食べました。











 そんなゆったりとした時間を過ごして、そして、喧騒の本島へ戻ります。本当ならここからまた別行動をとる予定だったんですが、雨模様だったので結局中止。翌日に延期となりました。サン・マルコ広場の老舗カフェ・フローリアン(1720年創業)によります。ちょうど、生演奏が休み中だったので、声をかけてみたところ、ベースのおじさんが「日本のベース弾き知ってるぞ、、、ハンガリーであったことがある。あー名前が思い出せないけれど。。。」とか。
 ちょうど、演奏ブースの目の前の席が空いたので、せっかくなので、その場に座って、カプチーノをいただきなら演奏を楽しみます。そうしていたら、ちょっとした演奏間の休憩の時に、さっきのおじさんがまたやってきて「思い出した、Daisuke Sogaだ。知ってるか?」とのこと。そう、曽我大介氏のことだったらしい。確かにベース弾きだった記憶が。で、今は指揮者をやってますよ、とおしえてあげました。日本では結構有名ですよ、と。





 ハリーズ・ドルチェで使っていた、ワインを入れる容器(カラフェというらしい)が気になって、お店の人にどこで売っているのかを聞いていたので、早速その店へ(ちなみに、ハリーズ・バーの隣の辺りのガラス屋さん)。そこにはハリーズ・バー仕様のグラスも全種類売ってました。いい商売してますね。まあ、あのマークは特徴的だし、結構いいデザインですけれど。。。といいつつ、結局、カラフェとベリーニを飲んだグラスをペアで購入。後者はまあハリーズ・ドルチェで食べた記念に、と。
 まあ、そんなこんなでホテルで戻る。お昼の幸福感に浸りながらもお昼寝(といってももう夕方でしたが)。

 夕食は、昼食が豪華だっただけに、これまでの旅でお弁当などに使った食材のあまりを処理。つまるところ、残飯処理。スーパーで買ったチーズとか、オレンジとか、ホテルの朝食から失敬してきたパンとか。。。まあ、こうやって現実に引き戻されていくのでした。

すべての写真は写真館にて