「若い読者のための音楽史」を読みました

2026年最初は、冬休みの読書から。

本屋コーナーをぶらぶらする機会がありまして、ふと目に留まった一冊を。こういうのがあるから本屋ぶらぶらも楽しい。若くはないけれど。

紀元前からK-POPまでって感じの音楽史。音楽史というとどうしても西洋音楽ベースになってしまうんですが、それは楽譜という概念がそこにしかなかった(そこからはじまった)からという歴史をひも解くにはある程度仕方のない事情がありつつも、それでもほかの地域の話も結構入っていて、意外と日本にもちゃんと触れられてるんですよね。

もともと宗教と切っても切れない関係があったことから、宗教の歴史と重なり、そして侵略の歴史だったり、戦争の歴史だったり、そのあたりとも密接に絡んでくるので、数千年に及ぶ人類史をざーっと眺めたような気分になってしまった。

男女の差とか、人種の差、民族の差、今はおおむね良好な方向に向かっている話ではあるはずだけれど、音楽的側面から見てもそのあたりは厳しい時代もたくさんあって、ただそうやって今の音楽が形作られてきたんだなというところもあり、ふむふむ。

中世からいわゆるクラシック音楽と呼ばれるジャンルの時代に、これまたどうしてもページがたくさん割かれていて(といっても全体の3分の1くらい?)そのあたりは知った名前がたくさん出てくるのでイメージしやすくて、最近いろいろ読んでる作曲家シリーズとも重ねて復習的なものになった一方で、それ以降のブルースやジャズ、ロックとやってくると知らない名前のほうが多くなって、歴史書読んでる時の誰が誰かわからなくなるあるあるが多発しておりました。まあ、これは単純に自分の慣れた分野によるんだけれど。

あらためて思ったこととしてはやっぱりクラシックっていうジャンルは今となっては結構特殊で、ほとんどの場合は作者と奏者が明確に違いますし、そして新作を演奏する機会もまずない。新しいものを作ろうとすると、どうしても既存の殻を破らなくちゃっていうそういう方向に進みがちで、そのせいで現代音楽が・・・みたいなことになってしまうそうな。演奏側の話でいっても、当時めずらしかったピリオド奏法ももう普通ですもんねえ。

理解できない絵画はその前を立ち去るだけでいいけれど、コンサートで理解できない曲が流れた時は、、、っていう感じのくだりは確かになるほどだった。

そんなこんなでメルティングポットである音楽を、これからもいろんな視点で楽しんでいけたらなあ、と思った年初でした。