20代最後の一日

まあ、なんていうか、たまたま早く帰宅できたので、こういうことも書いてみよう。あと2時間くらいだし。

ちょっとこの10年を振り返ってみる。

大学を卒業した。大学院に行った(試験にも落ちたり受かったり)。研究者の道をやめてエンジニア(プログラマ)になった。結婚した。子供も出来た。家を建てた。あとは基本的に音楽三昧。

この10年間ではじめたこと。プログラム。サーバいじり。自転車いじり。子育て。

充実してる、っていうんでしょうね。確かに、よく動きまわったな、と。

だけど、まだまだ落ち着くつもりは全然ないですよね。だって、多分ようやくおぜん立てが整ったところですから。

文学的(?)にいえば「自分探しの10年でした」というところでしょう。じゃ、次の10年はどうやって生きていきましょうか。そのへんは30歳になってから、ということで。

今年読んだ本-18「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」

小説家と心理学者(といえばよいのか?)の対談。

4101001456 村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
河合 隼雄
新潮社 1998-12

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対談とその節々に対する後付けのコメントが2段になっているのでちょっと読みにくかったりしますが、まあそこは本質的ではありません。

「暴力」のくだりなんかは10年も前の話だというのに、最近の変な事件を予見しているかのようでちょっと考えさせられます。僕らの世代はどうあるべきか?そして次の世代とどう向かいあっていけばよいのか?

「ねじまき鳥」を書かれた直後の対談ということで、またそれ以前の作品をざーっと読みたくなりましたね。といいつつも、もちろん何度でも読み直すんでしょうけれど。

夏休みっていうわけじゃないけれど

世間のお子様たちはすっかり夏休み気分。そして、夏休み最初の三連休ともなれば、みんなでおでかけ、ということになるのでしょう。

別に我が家の夏休みは子供も大人もまだまだ先なのですが、GWも仕事三昧でしたし、ここらで一つ気分転換。

いろいろな都合を取りまとめまして、三重県辺りをぶらぶらとしてきました。四日市、湯の山、御在所岳、伊賀上野、、、と。

子供OKのペンションに泊まり、ロープウェーで山に登り。1200mの夏山(御在所)は涼しいかっていえば、まあ、確かに下界よりは涼しかったけれど、それでもほんと猛暑ですよ、ね。全然焼けるつもりじゃなかったんですが、右手は完全に運転焼けしてしまったし、首筋は痛いし、鼻は赤い。

あとは、伊賀牛とか伊賀豚とか。飲んで食って、食って飲んで。

あ、そうそう、出来たばかりの新名神も走ってきました。道路がきれい。そして広い。トンネルは明るくて車線変更OKだったし、なかなか快適なドライブでした。さすがに帰りの京都付近は若干混んでましたけれど、伊賀上野くらいなら日帰りもOKですな。

そんな感じで、ビールがおいしく胃に染み渡った家族旅行でした。

今年読んだ本-17「使いみちのない風景」

20-30分?通勤片道で読んでしまいました。さらりとしたエッセイ。

4122032105 使いみちのない風景 (中公文庫)
村上 春樹
中央公論社 1998-08

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人生においてもっとも素晴らしいのは、過ぎ去って、もう二度と戻ってくることのないものなのだから。

確かにそうですね。そんな通り過ぎの旅を求めてぶらぶらと。

まあ、僕はそんなに旅経験がないから、苦労して大変だったっていう経験もそんなにないんですけれど。

今年読んだ本-16「TVピープル」

人身事故で電車が遅れたため、読み切ってしまいました。これも初めて読んだ本。

416750202X TVピープル (文春文庫)
村上 春樹
文藝春秋 1993-05

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先日書いてた「不思議感」満載な感じの短編集。不思議世界っていうよりは、ややホラーみたいな感じですな。

加納マルタの口調が荒っぽくてびっくり。

TVピープルみたいなこのなんともいえない理不尽さ加減がいいんですかね。

今年読んだ本-15「国境の南、太陽の西」

最近古本を何冊か入荷したので順番に。

4062630869 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社 1995-10

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って、本を手に取るまで、長編って知らんかった。。。タイトルから勝手に旅のエッセイだと勘違いしてました。ものすごい思い込みだ。

なんとはなしに、他の作品とは毛色の違う感じがします。いつも通りの不思議感は漂っているものの、でもいつもほどの不思議感って言うわけじゃないよなあ、と思ったり。最後、「明日」になったらもう誰もいなくなってるんじゃないかと冷や冷やしていたけれど、それはさすがになくてほっとしました(いや、そういうふうに明示されたわけじゃないけれど、多分大丈夫だったんでしょう)。

行きの電車も帰りの電車も寝ているだけっていうのはどうも生産的じゃないけれど、せめて帰りだけでも読書の時間になるっていうのはやっぱりよいですね。しばらく村上春樹続きます。

ロミオエラーじゃないよね

僕を科学の世界に導いてくれた一人。科学でもまだ全然解明できていないことは山のようにあるんだと考えさせてくれた一人。

科学の世界でつまずきそうになったらいつも読み返しておりました。

まあ、結局、今はその世界ではないところにいるわけだけど、今でも本棚の一角を占めています。

未知の贈りもの (ちくま文庫) 未知の贈りもの (ちくま文庫)
Lyall Watson 村田 恵子

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ネオフィリア―新しもの好きの生態学 (ちくま文庫) ネオフィリア―新しもの好きの生態学 (ちくま文庫)
Lyall Watson 内田 美恵

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4480028722 ロミオ・エラー―死の構造と生命体 (ちくま文庫)
Lyall Watson 内田 美恵
筑摩書房 1994-06

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違和感

ちょっと想像してみてください。

駅の改札を出て、地下の駐輪場に向かっているところです。ぼおーっと考え事をしながら(そう、たとえば、電車の中で村上春樹を読みふけって、降りたところでベートーヴェンのピアノトリオを聴きながら仕事のことを考えてしまったり、とか)。

駐輪場ヘはエスカレーターで降ります。僕の前にはスーツケースを持った男性がいて、その人がステップの左側に立ったので、僕もそのうしろに立ちました。

僕の後からも人がやってくる気配がして、どうやら僕らを追い越したいという気配を感じます。

そこで、ふと顔を上げます。ステップの右側を歩いているおじさんと目が合いました。

ん?・・・違和感・・・

1秒ほど思考停止

その右側のおじさんがエスカレーターの進行方向に必死に逆らいながら僕の横を通りすぎていった頃、ようやく起こっていることを理解。僕の後からやってきていた人も、ようやく僕らを追い抜くことが出来ました。

まあ、金曜日だしね。いろいろありますね。でも、ここのエスカレーターって2フロア分くらいの長さがあるので、逆流するのは結構大変だと思うんですけれど。。。で、当然ながら、隣に上向きのエスカレーターあるんですけれど。


関係ないけれど、この後、駐輪場で150円の料金をプリペイドカード(残高1350円)で払ったら50円硬貨のおつりが出てきました(残高1200円)。ほんといろいろありますね。

攻殻機動隊 2.0

なんでも「2.0」って言えばいいってもんじゃない、ってことはわかってますし、あまりそういうのは好きじゃない。

だけど、これは全然別問題。ちょっと前のニュースなんですけれど。

アニメ映画「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(押井守監督)の映像と音声を作り直したフルリニューアル版「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 2.0」が、7月12日から全国5都市の劇場で限定公開される。

これは楽しみな話。大友さんの「AKIRA」と同様に世界中に影響を与えた「攻殻機動隊」がリニューアルするそうな。確かに続編(イノセンスとかS.A.C.とか)を見ていると「攻殻機動隊」はちょっと作りに古い感じがしないでもなく、特に音に関してはDVDでも5.1chになっていなかったりと若干残念なこともあったわけで、こいつは嬉しいなあ、と。

この夏の映画、といわれて、これを第一にあげてしまいそうですが、「スカイ・クロラ」や「ポニョ」等、観たいものはたくさんあります。

まあ、当然、観るのはDVD化されてからになるんでしょうけれど・・・それ以前に今うちのリアスピーカーってつながってなかったような・・・

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊
押井守, 田中敦子, 大塚明夫, 山寺宏一

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イノセンス スタンダード版 イノセンス スタンダード版
押井守, 大塚明夫, 田中敦子, 山寺宏一

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
寺岡賢司 常木志伸 士郎正宗

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