「はじめてのUIデザイン」を読みました

クラウドファンディングで執筆されたデザイン本を読みました。

はじめてのUIデザイン

はじめてのUIデザイン

  • 著者: 吉竹 遼,池田 拓司,上ノ郷谷 太一,元山 和之,宇野 雄,坪田 朋,
  • 製本版,電子版
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自分は普通にエンジニア側の人なのでこの本にあるほどにがっつりとなにかをデザインすることなどはないのですけれど、それでも一人会社をやっているとデザイナーさんに頼らずにUIを考えるということはそれなりにありまして、そういう時の心構え的に参考に出来たらと思いました。

デザインを考えるプロセスをみんなで共有することで物事が進めやすくなりそうという意味では、開発やデザインの人だけでなく企画とかの人も目を通すとよいかもしれません。

あと、最近はほんといろんなツールがでてるんですね。

アプリやWebサイトに関わる人は一読してみてはいかがでしょうか?

なにか困った時に開けるように会社においておこう、っと。

ちなみにPDF版はカラーですが、製本版はモノクロなので本文中に挿入されているスクリーンショットなどはPDF版でみたほうがわかりやすそうです。

「入門 監視」を読みました

なんとはなしにこの分野に気になりはじめていたところ、ちょうど話題に挙がっていたので読んでみました。仕事の休憩の合間に、なのでちょっと時間かかってしまいましたけれど。(タイトルだけみるとなにやら物騒な気がしなくないけどそれは気のせい)

本書はウェブサービスが主なターゲットという感じではありましたが、考え方としては僕が作ってるようなアプリ、それも単体のアプリでも同じでしょうね。

もちろん、そら案内みたいなサーバのあるアプリはもろにターゲットなのですけれども(というか、だから気になっていたわけですけれども)

特に第I部の「監視の原則」は、おそらくそんなに技術的な知識もいらない感じで、さらっと読めました。

これを読んでいる間にも、そら案内のサーバ不調に関するお問い合わせがあったりしたので、本文中にあった「監視こそがサービス運営の根幹」的な文脈に、たしかにそうかな、とうなずけましたねえ。

そんなわけで、サービス運営に携わる人は目を通してみてはいかがでしょうか。

「AIと憲法」を読みました

AIについてはまあなんとなく知っているかなあという程度(初心者からは抜けられてない)、法律については全くの門外漢。なんなら高校の公民あたりの授業が最後だったんじゃないかという程度のものですが、だからこそ手に取ったこの本というか、そういう感じで。

今の時代、AIはどんどんいけー、という印象がある一方で、なんとなくある不安感。でもそんなに規制とかしてたら技術は育たないでしょ?みたいなお話もちらほらあって、じゃあ、実際のところはどうなのよ、っていうそのあたりをターゲットにしているのかな。

いろんな懸念事項があって、すでにいろいろ議論もされてて、だからGDPRなんかもできていて、そういう背景がざっくりかじれたのではないかと。

こういういい方もあれですが、法っておもしろい(興味深い)ですね。初めてふれましたけど。

人とはなにか、人格とはなにか、みたいなそのあたりの議論も自分には改めて新鮮でした。

どの章も「へー、へー」の連続で、こういう本にしてはわりとあっという間に読んでしまった感じです。

あ、そうそう、途中に出てきた、パーマンのくだりとか、ドラえもんのくだりも分かりやすくておもしろかった。そういや、鉄人兵団も読み直そう(本棚に文庫本があるはず)

技術にも法律にも詳しくなくても読みやすい本でした。

「世界は足し算でできている」を読みました

先日の

「音楽と数学の交差」を読みました – いとーけーのページ

を買った時にふと目に留まって一緒に買った本。買ってから気付いたけど、著者が一緒だったという、そんな話もありつつ。

こっちは純粋に数学の本、っていうのかな、そっち系の本です。

三角関数やら、対数やらのまあ高校数学でも聞いたことあるかな、という話にはじまって、ベルヌーイやらゼータやらリーマンやら、そしてコンピュータへ、と。

一応理系だったけど、数学は高校どまりなので、ふむふむ、へー、という感じで、適当に数式は読み飛ばしつつ。(それでも、多分ところどころに数式間違ってる気がしたけれど、気のせいかもしれない)

こういうの、もうちょっと入門から深堀するなら数学ガールとかがいいのかもしれない、ようしらんけど、多分。

可算無限と非可算無限は、初めて知った概念でした。なるほど数っておもしろい。

ちなみにブールが人の名前っていうのも初めて知った。気がする。業界の人なのに。

とりあえず、オイラーの等式はやっぱり美しい。

オイラーの等式 – Wikipedia

たまにでてくる数式ついていくの大変ですが、まあそれは雰囲気だけ感じて、数の世界をながめてみるのにはちょうどよかったです。

「ファクトフルネス」を読みました

話題の本「ファクトフルネス」を読みました。

事前情報として、自分の認識は間違ってるって思って、クイズに挑んでも、それでも全然あたらなかった。それだけ自分の間違った認識が極端にふれていて、現実はその真逆の端にあったということなんですけれども。

自分が無知なことを知る。自分を疑う、もちろん自分が見た情報も疑う。数字を信じる、だけど数字だけでは解決しない。そして、間違った認識をせめない。そんな感じでいきていけたらな、と思いました。

読みながらつぶやいてたけど、子ども向けのやさしい読み物とかあったらいいのにね。なにかないのかな。小学生とはいわないので、世界に目が行く中高生向けくらいの。

まあTEDみたらいいっていう話もあるのかもしれませんけど。このあたりかな

なにしろ、それなりにページ数ありましたけど、おもしろくてさっさと読めてしまいましたので、みなさんも是非どうぞ。

ニュースの見方とかかわるかも。(私はかわると思いますが

「女のいない男たち」を読みました

久しぶりの村上春樹読書。ふらっと、文庫を見つけたので。

文庫なので、ちょっと出先で時間がありそうな時とかに持っていってのんびりと読んでました。

本人も書いてましたが、めずらしくまえがきが充実していて、そこもちょっとおもしろかった。短編集ってそういう感じで書くのかあ、と。

6作の短編集。普通に現実世界の話だけれど、ふわっとした浮遊感はいつも通りという感じでしょうか。どの話もおもしろく読ませてもらいました。

こういうの読むと、またざーっと昔の話も読みたくなってきたりしますね。

「音楽と数学の交差」を読みました

ぶらっと本屋に行って気になった本を年末年始にかけて仕事の合間とかにのんびりと読みました。(こういうのあるから本屋ぶらぶらも楽しい)

昔は数学と音楽が同じようにあつかわれていたという話にはじまり、数の世界と音の世界はどうつながっているのか、今後どうなっていくのか、といった感じでしょうか。

個人的には、1オクターブが12音だとして、12の約数でもない素数で最小の5、そしてその次の7が、音程として均等ではないからこそ、特定の音に安定感があり、調として成り立つ、っていうところがなるほど!と思いました。

だから僕らが弾くような西洋の曲は7音で、日本古来のものなどには5音だったりするのか、と。7と5はそこから来てるのかーと。

均一な音階はどこにも向かわない(向かいにくい)から、曲として成立しにくい。特定の音が安定している=音によって安定感に差があるからこそ、音の向かう方向がわかりやすく、音楽として成立しやすいのかと。

あたりまえといえばそうなんですけれど、数としてキレイな不均一さに納得、というところで。

音階まわりの話をもっと詳しくっていえばやっぱりブルーバックスのこちらですかね(ってこれはもう改版されてて新しい別のがでてるみたいですけれど)

「40億年、いのちの旅」を読みました

身内の人が書いた最新刊(多分最後の本になるんじゃないかと本人談)

ジュニア新書といっても専門書じゃないっていうだけで普通にわりと難しい話も出てきて「あ、これまだうちの子にははやいわ」って気もしましたが、大人の私は楽しく読めました。

とはいえ、小中学生向けに出張授業をしていた内容を深堀したということらしいので中学生くらいならいけるのかな。

我々はどこから来てどこに向かうのか。最近歴史的な方面からのアプローチをたくさん読んでた気がしますが、久しぶりに生物的なアプローチを、って感じですね。

なんていうんですかね、著者を知っているだけに、本人の口調で文章が脳内再生されて不思議な感覚でした。まあ、実際大学の講義もきいたことあるしなあ。

ミトコンドリアのくだりで、やっぱり出た「パラサイト・イブ」って思って一人ニヤニヤしてしまった。(当時もその話はしょっちゅうしてたので)

10万年後もヒトは生物としてそんなに変わらないかも、っていう説はなるほど。その考え方はなかったので新鮮。淘汰もいろいろですね。

生物史とか、上にも書いたみたいにどこに向かっているのかみたいな話をざっくりとながめたいという人にオススメ。多少生物の知識あったほうがよいかもですけど、中学以来生物を勉強してない私でも大丈夫だったので多分大丈夫。

こっちでちょっとだけ冒頭が読めるみたい

40億年,いのちの旅 – 岩波書店

なんとなくお気付きの方もおられるかもしれませんが、最後にネタバレしておくと私の父が書いた本です

「もういちど読む山川日本近代史」を読みました

自宅での読書は歴史成分多めで。

高校の時の社会の選択科目が世界史ということもあってか、そもそも日本史の知識は中学生止まり。最近ではすっかり上の子のほうが日本史(近世くらい)に詳しいんじゃないかという話もありつつ、最近気になる近現代史。

この本はちょうど幕末→第二次世界大戦終了までをカバーしてます。

もちろん、歴史にはいろんな立場と見方があると思うので、これも一つの立場ということで読ませてもらいました。

あたりまえだけどすべてが複雑に絡みあって一つの流れとして時代は動いていくんだなあ、ということを再認識。「これが原因」とかピンポイントではないよね。

学校で習うにしても、特に大正-昭和以降くらいはざーっと流されてしまうところだと思うので、そのあたりがなんとなく雰囲気わかったのはよかったです。まあとはいえ、大戦はほんといろんな立場ありますわね。

次は「世界現代史」を読もうと思っているので、またこの時代のことを今度は世界を俯瞰した立場で読んでいけたらと思います。

「エンジニアリング組織論への招待」を読みました

お昼休みにちょこちょこと読んでいてようやく読了しました。

読みはじめたときの感想がここにあるので

読書メモ: エンジニアリング組織論〜 – itokの日記(2018.5.10)

ほぼ3ヶ月かかって読んだってことですね。

まあうちの会社は私一人なので組織論っていうところではほとんど参考にはならないのですけれど、巷でいわれているそのいろんな手法についての取っ掛かりとしては少し雰囲気つかめたかなと思います。そうそう、外部の人とのやり取りにもいかせそうでした。

というより自分にとっては、まさに上の感想にあるように最初の第1章がおもしろかった。純粋に人付き合いの観点で読めました。

そんなわけで、エンジニアな人にはオススメですし、別にエンジニアじゃなくてもなんらかの組織(会社じゃなくても)に属しているような人は読んだらおもしろいかもしれません。