「三体 III 死神永生」を読みました

待ちに待った最終巻。予約購入して、先週のオケ本番終わってからじっくりと読みました。

今回は前作を読み直して、IIIが発売されるまでに準備万端。

 

IIの時にもうこれでほぼ終わりじゃないの?っていう気分すらあったのに、それが完全に吹き飛ぶこの最終巻。どこまで読み進めていってもまったく先の展開が読めません。まじか、まじか、まじか、の連続。

いやあ、ほんとにおもしろかった。

ここ最近ずーっと三体読んでたので、子に「それどんな話なん?」ときかれて「宇宙人が攻めてくる話」ってざっくり答えていたけれど、そんなどころの話じゃ全然無かったよ。

想像力は無限ですね。ほんますごいわ。

ちょっと気持ち落ち着いてから、もう一回最終巻は読み直しましょうかね。

SF好きな人もそうでない人も是非オススメ。今はIとIIがKindle半額やってるみたいですよ(私は単行本ですが)

 

読んでる途中のメモ的ブログ。

三体 第一部 – itokの日記(2021.5.13)
三体 第二部 – itokの日記(2021.5.18)
三体 III 上巻 – itokの日記(2021.6.2)
三体 III 下巻 – itokの日記(2021.6.4)

「ひとり会社で6億稼ぐ仕事術」を読みました

冬休みの読書ということで、FBの知人の書いた本を読んでみました。ひとり会社ですしね。

もちろん、これで億を稼げるわけもないですが、著者が並々ならぬ努力でもって今の場所にいるのだなあということを再認識。

私はベースはどこまでいってもエンジニアなので少し立ち位置は違うとは思うのですが、それでも心に留めておくべき点、やっぱりこれは大事だよねっていうところ、そんなことがいろいろと。

「やってみる」「逃げてもいい」「無駄なことはない」このへん大事。「目標を持つ」がずっとふわふわしているので、ちゃんと考えたほうがよいよねえ、と思って5年経ったなあ。

1年のうちめずらしく比較的長い休みであるこの年末年始にかけて、こういう本を読んで次の一手を考えるっていうのはよい時間ですね。きっと。(本自体はさらっと読めました)

ひとり会社の人でもそうでなくても、冬休みの読書に(もう年末まっただ中ですがまだ間に合いますよね)是非どうぞ。

「一人称単数」を読みました

遅ればせながら、大好きな村上春樹氏の新作を。

発売された時は、ちょうど「三体」を読んでたところだったのでねえ。

短編8編なのでそれぞれ短かったし、すごい読みやすい感じでした。続きが気になって夜更かしするとかもなく、毎晩1話ずつ、みたいな。

もちろんBGMはシューマンの謝肉祭ですよね。以前は氏の作品中に出てくるクラシックの曲を見ては「これ、本を読んでるこの場ですぐに購入して聴けたらいいのに」って思っていたんですが、今やサブスクの時代ですよ。すぐに聴けますね。

まだミケランジェリしか聴けてないけど、AppleMusicにはルービンシュタインもあったので聴こうか。(といってまさにこれを書きながら聴いてます。しかしシューマン、変態やな)

本の影響でシューベルトのピアノソナタ全集も買ったし、シンフォニエッタも聴きまくった時期があったなあ、、、と遠い目。

さて、話をもどして。

短編集なのですが、野球の話はほぼ村上朝日堂みたいだったし、そういうのをはさんでくるのが楽しくてニヤニヤしますな。

猿もいい味出してたし、最後のはなんかめずらしくドキッとして終わりましたね。

というわけで、ファンな人もそうじゃない人も読んでみたらどうでしょう?わりと読みやすいと思うけども。

そういや、最初っから電子で出たの初めて?単行本で買ったけども

「三体Ⅱ 黒暗森林」を読みました

遅ればせながらようやく読みました。第2部。

発売日付近に届いたのに1ヶ月も積ん読してしまってた・・・

ざっくり1週間くらいで読みましたね。晩ご飯を食べてから寝るまでの間、たまに寝る時間が遅くなることも・・・

いやいや、めちゃおもろかったわ。

前作を読み直すことはしてなかったんですが、徐々に思い出しつつ、とはいえ、前作よりは時間の経った後の話なので、雰囲気だけ思い出していればなんとかなった気がします。話が(時代が)ものすごいスピードで進んでいって、え?そんななるの?そうなん?まじで?の連続。

副題の回収もしっかりされていましたが、いやあ、ぞくぞくするわあ。

ちなみに、この副題、日本語だとなんて読むのが正解なんやろ?そして英語は普通に「Dark Forest」だった。でもなんかこのちょっと日本語とも違う漢字の雰囲気がいい感じ。

でも、これ、まだ終わってないのですよね。最終巻の邦訳版は来春だそうです。その時にはちゃんと発売にあわせて1部から読み直しておきますかね。

そういや、アシモフのファウンデーションも読んでなかった気がするから、来春までの合間に読んでみようかなあ。

「会計の世界史」を読みました

ふらっと見かけた本。

会計の歴史、商業の歴史、みたいな感じですかね。

ルネサンスのころから、大航海時代、産業革命、そして世界恐慌をへて現在に至るまで。人はどんなふうにお金をやりくりしてきたのかと。

株式会社の生まれた理由とか、会計イコール帳簿を付けるだけじゃなくなったその経緯とか。

当時の文化や芸術との絡みも書いてあって、普通の歴史というよりはずいぶんと読みやすい。ビートルズのくだりとかはわりかし最近なのでとくに。

一応経営的なこともしているはずなので、そういう視点からも勉強になりました。

ただ、よくあることとしてどうしてもキリスト教・欧米中心の話になるので、これが中東や東洋からの視点になるとどういうふうにみえてくるのかあ、というのは気になったりします。もちろん、結局は西洋からの流れに吸収されてしまったのかもしれませんけれど、中国とかはこのへんどうやってたんだろう。

「WHO YOU ARE」を読みました

久しぶりに読んだ本について。

チームの作り方、というか企業文化の作り方。みたいな本。

自分自身、一応会社経営者っぽい側面もあるわけですが、基本一人会社なので、チームなどとは無縁。とはいえ、なんかこういうのもたまにはいいよね、と。

作り方って書いたけど、別に「この通りにやれば大丈夫!」っていう話では全然なくて(もちろん、そんな注意書きが冒頭のほうにあった)、いろんな企業文化(集合体の文化)について分析して、読み手の参考に、っていう本ですね。

武士道が一つの題材になっているところとか、日本人としては読みやすいのかもしれない。

ちなみに著者前作の「HARD THINGS」は読んでないですが、たまにちょこっと参照されたりしてました。

上述のように、一人会社なので、とくに企業文化の必要性にはせまられていないのですが、それでも、正直さ大事、言行一致大事、とかは心に留めておきましょう。

そうそう「私たちの目標はうまくやることだ。完璧を目指すことじゃない」っていうのは少なくとも自分にとっては普遍的なフレーズな気がしました。

規模を大きくしていくぞっていうベンチャーな社長さんとかは読んでみるとよいのかも。

「レガシーコードからの脱却」を読みました

たまには真面目な開発の本も読みます。(いや、どの本もいつも真面目ですけどね)

だいたい1人〜数人で開発していることが多いから、そんな大規模のプロジェクトをっていうことはないんですけれども、心構えとしてはいろいろ自分を省みるところは多いです。

僕個人の受けた印象としては(作者の意図と大きく違ったらごめんなさい)

  • テスト大事
  • クラスとメソッドはコンパクトに
  • リファクタリングびびるな

まあ、テストについては、わかってるんですよ。わかってるんですけどね。。。といいつつ時間が過ぎている。。。

残り2つについてもまあ別に新しい話ではないのですけれど、テキストとして読むと印象に残るし、そしてなんかできそうな気がしてくる。

100%を1つのプロダクトにあてることができるわけでもないので(公私共にあわせると、常時、平均してだいたい3〜4個くらいのプロジェクトが同時進行しているから)、そこは時間配分との勝負になりますが、より良いコード、というかそこから導かれるはずの寿命の長いソフトウェア、メンテしやすいソフトウェア、を目指していきたいものですね。

というわけで、この本、なにか開発現場で困っている時の一つのよりどころにはなるかな、と。

「数の女王」を読みました

最近おなじみの科学技術書っぽいファンタジー小説。

でも今回はコンピュータっぽい話じゃなくて、純粋に数のお話。素数とかがメインかな。

いや、数っておもろいですね。素数についても知らないことがいっぱいあったし、こうやって数のいろんな性質を調べてきた人たちがいたんだなあ、と。(6が完全数とか、わりと身近に気付きそうなものだけど、考えたこともなかった、気がする)

純粋に数の話っていう意味では、前のオートマトンとかチューリングよりは読みやすいかもしれない。

ちなみに、この川添さんの作品はいつも、物語に引き込まれて勢いで全部を読んだ後に、その背景にある数とかの理論を気にしながら、わかってる伏線回収を自分でひろいつつ読み直すスタイルです。なので、この本も2回読んじゃいました。

読みたい本まだまだたくさんあるけど、次は何にしようかなあ。

「自動人形の城」を読みました

今年最後の読書は、ファンタジーっぽいAIな本。

前作のオートマトンとかチューリングの話とはうって変わって、人工知能的な話。主に、機械にどうやって言葉(意図)を伝えるのか、理解してもらうのか、というところかな。

わがまま王子と機械人形の話です。まったく会話が通じないとこからどうやって、思い通りに動いてもらうのか、と。

いや、実際難しいですよね、このへん。

いわゆるスマートスピーカー系は、できることをしぼって、キーワードもある程度の取り決めがあって、実現しているところはあるので、それがどのくらい汎用的にできるようになるんでしょうね。まずは汎用的にできなくても(機能・用途特化でも)よさそうだけど。

日本語はさらに「ゼロ代名詞」あるしねえ。と、別にAIのことは全然専門じゃないけど、どちらかといえば実装側の人間なのでそっちの立場としてもいろいろ気になったりした本でした。

前作2つよりは数学的要素少ないので、普通に読みやすいのではないかと思いました。

結局イタチのも読むかなあ。

「精霊の箱」を読みました

物語の皮をかぶったコンピュータサイエンス入門書第2段。

前回のオートマトンの話に続いて、今回はチューリングマシンの話です。

例によって物語に引き込まれて、特に最後の方は勢い良く読んでしまったので、細かい話がよくわからなくなってしまい、結局全編2回読んで今に至ります。

いやあ、おもしろかった。ただし、チューリングマシンについて理解できたかは不明。

魔法というジャンルをこういう視点で記述された物語って今までであったことがなかったので新鮮でした。

暗号大事。秘密鍵方式大事。

同じ著者のをもう一冊買ってるので、それはまた冬休みの読書にしよう。