今年読んだ本-15「国境の南、太陽の西」

最近古本を何冊か入荷したので順番に。

4062630869 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社 1995-10

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って、本を手に取るまで、長編って知らんかった。。。タイトルから勝手に旅のエッセイだと勘違いしてました。ものすごい思い込みだ。

なんとはなしに、他の作品とは毛色の違う感じがします。いつも通りの不思議感は漂っているものの、でもいつもほどの不思議感って言うわけじゃないよなあ、と思ったり。最後、「明日」になったらもう誰もいなくなってるんじゃないかと冷や冷やしていたけれど、それはさすがになくてほっとしました(いや、そういうふうに明示されたわけじゃないけれど、多分大丈夫だったんでしょう)。

行きの電車も帰りの電車も寝ているだけっていうのはどうも生産的じゃないけれど、せめて帰りだけでも読書の時間になるっていうのはやっぱりよいですね。しばらく村上春樹続きます。

今年読んだ本-14「CakePHPガイドブック」

発売時に即買いして、はじめのほうは読んでいたんですが、ようやくざっくりと全体を読み終えました。

4839924317 CakePHPガイドブック
安藤 祐介
毎日コミュニケーションズ 2007-10-25

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まあ、本当は読みながら、コードを書くのが一番な気もしますけれど、先に全体像を把握しておいたほうが良いかな、と。何度かフレームワーク使いを挑戦したものの、いつも途中でなんとなしに挫折していたのですが、こうやって本を手元に置いていれば今度こそもの出来そうな気がしますね。

本文では1.1ベースの話になっていて、そのうち1.2が、、、という感じで書かれていますが、今見てみると1.2のRC1がでているようです。これは楽しみですね。

さあて、久しぶりにWebプログラミングにもいそしみますかねえ。

今年読んだ本-13「日経1年生!」

毎朝聴いている「聴く日経」で、しばらく前からずっとCMに流れていた「長谷部瞳は日経1年生!」。最近ふと聴き始めたわけですが、これが結構面白い。聴く日経だけだと単にニュースを聞き流してしまっている感じですが、それをもう一度かみ砕いて簡単に解説してくれているのがなんともよいのです。

で、なにやら、この4月に、そのPodcastが本になったということで、思わず買ってしまいました。

439631454X 日経1年生! (祥伝社黄金文庫 は 7-1)
長谷部瞳と「日経1年生!」製作委員会
祥伝社 2008-04-11

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内容は、ほとんど放送の焼き直しなので、特に目新しいことはないかもしれません。でもやっぱり活字になると聞き逃していた部分なんかが再び読み取れて、それはそれでよいですね、と。文庫本なんで気楽に読めましたし。

そこそこの数のPodcastを聴いてますけれど、おそらくもっとも(あるいは数少ない)成功した例の一つではないかと思います。80万ダウンロードを越えたそうで、当然日経新聞の宣伝にもなっていますし、こうやった本にもなりましたし、いろんな相乗効果が生まれているようで。

贅沢を言うとすれば、2週間に1回の更新ペースは長いなあ・・・とか。もちろんあれだけの30分番組を作るのは大変でしょうけれども、週一とかだともっとリアルなタイミングでお話が聞けるのにね。

と、本の紹介じゃなくて番組の紹介になってしまいました。。。

今年読んだ本-12「ソフトウェア・テスト PRESS Vol.1」

苦手なテストに関する本。

4774123978 ソフトウェア・テスト PRESS Vol.1 (PRESSシリーズ)
JAVA PRESS編集部
技術評論社 2005-06-25

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テストに関する本を探しておりまして、これは結構いいなあと思っていたんですが、なにしろもう3年の前の本でamazonですら置いていないくらいのものだったのに、たまたま本屋で見つけたので買ってしまいました。

とにかくざっくりとした入門書という感じで。テストの大事さを痛感した次第です。とにかくユニットテストからもっとまじめに始めることにしましょう。って、もう、この次からになるんだけどなあ。

今年読んだ本-11「WEB+DB PRESS Vol.42」

続けて。(書くの忘れてた)

4774133310 WEB+DB PRESS Vol.42
WEB+DB PRESS編集部
技術評論社 2007-12-22

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Webプログラマ御用達の情報誌。初めて買ってみました。

言語固有の記事はさすがにちょっと読めないところもあるけれど、それ以外はほとんど無駄なく読めますし、この手の技術雑誌の中では僕的にコストパフォーマンスはよいです。あと、隔月っていうのも定期購読するのに無理がない感じで。RESTのことなんかは勉強になりました。アルゴリズムも再認識ってことで(本業ではリソース不足に悩まされているからそれなりに意識しているつもりですけどね)。

といっているうちに、VOL.43も買わないと、、、ってもう44も出るのかな。

今年読んだ本-10「達人プログラマー」

たまには技術書も(でも、電車の中で読むには大きいので、家でゆっくりと)。

4894712741 達人プログラマー―システム開発の職人から名匠への道
アンドリュー ハント デビッド トーマス Andrew Hunt
ピアソンエデュケーション 2000-11

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プログラマーとしての哲学書、といいますか。まあ、ある程度当たり前のことが当たり前のように書かれているわけですが、それでもやはりそれが文章になっていることによる説得力っていうのはありますね。で、読み始めて一番に思ったことは、1年前に読んでおけばなあ、と。

確かに理想論ではあるけれど、その思いをベースにしない限り、近づくことなんて出来ませんからねえ。

で、現状はといえば、地雷を踏みまくってるからなあ。。。以後気をつけよう。

今年読んだ本-9「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」

久しぶりの完読。(いろいろと読みかけの本があったりするんですけどね・・・)

4122017955 ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック (中央文庫)
村上 春樹
中央公論社 1991-04

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村上春樹の視点から見たフィッツジェラルドについてのいろいろ、です。最近は僕もアメリカ文学を読んだりするので、このあたりの話もすんなりと入っていけるようになりました。

最後に載ってる短編二つも面白かったし。。。って、「リッチボーイ」のほうは他の訳者さんで読んだことがあったはずなのに、途中まですっかり忘れていたんですが。

なんといいますか、やっぱり、文体としては村上春樹のほうが慣れているせいもあって、すんなりと読めましたね。「60になったら翻訳できるか」といっていた「グレートギャツビー」も今や書店に並んでいますし、こちらも読んでみることにしましょうかね。(そういや、村上訳の「ライ麦畑・・・」も読んで見なくちゃ)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー) グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)
スコット フィッツジェラルド Francis Scott Fitzgerald 村上 春樹

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今年読んだ本-7,8「ダンス・ダンス・ダンス」

いやあ、ひさしぶりに読みましたねえ。

4062749041 ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社 2004-10

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406274905X ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社 2004-10

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どんな話か全然忘れていましたけれど、羊の続きでしたね。これはまた最初から順番に読まなくちゃいけなくなってきました。まあ、どっちにしても、一通りそろったら、年代順に読むつもりではあるけれど。

読んでいる最中に、まわりのものが暗闇に引き込まれていくような、そんな気がしてぞくっとしたり、そんな感じでした。

珍しく?ハッピーエンド?なのかな、と。

今年読んだ本-6「回転木馬のデッド・ヒート」

短編集、ではなく、スケッチ集、だそうで。

4062749068 回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)
村上 春樹
講談社 2004-10

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9作品ほど入って、毎日1つ読むくらいがちょうどいいです。「タクシーに乗った男」とか「野球場」が好きかな。

今気付いたけれど、この本はブックオフオンラインでかったんですが、ネットだと裏表紙に値札が貼られていることもないから、古本屋さん固有の(そういう意味での)汚れっていうのはないですよね。これは実にいいことかも。



今年読んだ本-3,4,5「ねじまき鳥クロニクル」

多分、一番の大長編。

4101001413 ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社 1997-09

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4101001421 ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社 1997-09

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410100143X ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社 1997-09

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読んだのは3回目だと思います。実家で、兄の単行本を読み、こっちに来てから図書館で文庫を借りて読み、んで、ようやく文庫本を買って読みました。まあ、3回目ですけれど、意外に覚えてないもので。特に3部はほとんど頭から抜けておりました。ちょうどいいけどね。

いつにもましてミステリアスな感じで進む物語。この話は比較的ハッピーエンドだったんじゃないかと思いますが、どうでしょう。あ、あと、間宮中尉の皮剥ぎの話は怖くて今回も飛ばし気味。ああいうのダメなんですよねえ。(といいつつ、栗本薫の「天狼星」は普通に読んでたな・・・)