京都移住計画-7「設計完了・見積」

細かい設計段階に移り、部品選別や、具体的な位置・寸法の話へと移っていきまして、だいたいまとまってきました。んで、気になる見積もりです。やりたい放題に設計してみたけれど、予算オーバーでは目も当てられません。すでにかなり厳しい状況なので。

「工務店さんに見積もりを依頼しますね」といってから待つこと2週間ほど。ドキドキの見積もり第一段。。。

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えーと、無い袖は振れません。ほんと。どうせ、最初の見積もりなんてある程度高めに設定してあるんでしょうけれど、それにしても、これはしんどい。

大幅な予算オーバーということもあって、当然再調整がかかります。この段階で僕らがすることは何もなくて純粋に事務所と工務店さんのやり取り。なので、経過がよく見えないままにまた2週間程度が過ぎていきました。。。ほんと、待ってるのはつらかった。

で、さらにドキドキな見積もり第二段。。。

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え、なんでこんなに変わったんですか?と。いわばほとんど予算内に収まっている感じでびっくり。いくつかの(完成品として差がわからないという意味での)見えない修正もかかったんですが、それ以上に、工務店さんの方もかなりしっかりと全体を見直していただいたようで、ざっと見たところでは合格ラインにかなり近くなりました。ありがとうございました。

そこで、ようやく僕らの意見が投入されて「これはいらない」とか「ここはこっちで準備します」とかそういう細かい金額調整が続きます。例えば、既製品は工務店さんが買うより、施主持ち込みで取り付けだけ行ってもらう方が手間はかかるけれど最終的に安かったりするようで(ネットだとやたら安く買えたりするでしょ?)、そういう小技もいくつか。

実はその間に建築確認もおりていたそうで、いよいよ工事開始に近づいてきました。目指していた3月末入居はだんだんと(かなり)怪しくなってきたものの、それでもできるだけ早い方がってことで、最終見積もりと工事契約と地鎮祭がほぼ同時にやって来てしまいます。一瞬だけ急に忙しくなるってことですね。お金のこともありますし。

でも、着工してしまえば、ほんとに一段落です。僕らはほとんど何もできません。ただ、見ているだけ、って感じで。でも、できていく家を見るのも楽しみでしょうね。

そうそう、このブログシリーズもこれでようやく限りなくリアルタイムに近づいてきました。だから、最近更新間隔が短かったんですけれど。これからは比較的のんびり更新していきますかね。

情報処理学会関西支部講演会「Web2.0と自然言語処理」

タイトルがちょっとイタイかもしれないとか思ったりもするところですが、それはそれとして、なんていうかわざわざ有給を取ってまでいってきました。なので実は4連休中だったりします。

「自然言語処理」ってことで、まあ要はWeb検索やWeb解析系のお話でしたが、なかなか面白かったです。ほとんど宣伝されていなかったように思いますが、それでもかなり人が集まってました(主催者側も宣伝しなくても集まると思っていたらしい)。さすがにWeb系はホットな話題なのかな。講演としては、さすがに大学や大企業の研究施設にはお金も時間も人材もいるのね、って感じで。10000プロセッサとか意味がわからん(笑)。1CPUでApacheの負荷が重い〜とかいってる今日この頃なのにね。

Googleがあるのに、なぜ日本で検索エンジンを研究する必要があるのかって思ってましたけれど、やっぱり日本語の解析は日本でやるべきなのかもしれません。単語レベルでのマッチングだけでは物足りなくなってきたといいますか。

とはいえ、こういった最先端の研究がほんとに普通の人に恩恵をもたらすのはいつのことになるんでしょうね。だって、これだけGoogleが騒がれていても、多くの日本人はやっぱりYahoo!(まあ、こっちもロボット型にかわったけどね)から検索してますし。ネットに対する、あふれまくっている情報に対する欲求っていうのがまだ一部の人だけのものですからねえ。って、これはほんとにいつかかわったりするんだろうか?どうなんでしょうね。電話から携帯電話への移行は簡単にいえば似た者同士なのでそこまで障害はなかった気はするけれど、ネットはまだまだ全く新しい概念といってもよいと思えますから。2.0どうこういう前にそのあたりもあるんだよなあ、、、とか。

そんなことを考えながらの午後の一時でした。

11月に見たDVD-2



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AKIRA DTS sound edition

大友克洋 橋本以蔵 岩田光央
ジェネオン エンタテインメント 2002-12-21


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多分、映画を見るのは2回目。原作本は何回も読みましたけれど。確か、最初は映像から入ったから、原作本を読んだ時にその違いに結構びっくりした記憶がありますけれど、また久しぶりに映像を見ると、これまたなかなか頑張ってまとめたなあ、という感じで、それでも要素はしっかり含んでいて、やはり名作です。「GHOST IN THE SHELL〜攻殻機動隊〜」とかもありますけれど、世界にはばたく日本アニメの原点、というか世界のアニメの原点はここにあるということを再実感。

あれだけの映像をCGなして作り込んだそのすごさ(公開が1984年ですからね!)もさることながら、ストーリーも深く考えさせられます。でも、絶対に原作にも目を通して欲しいものです。本はかなりでかいけど。


Akira (Part1)


Akira (Part2)


Akira (Part3)


Akira (Part4)


Akira (Part 5)


Akira (Part 6)

日本アニメといえば、「オネアミスの翼」もまた見たくなってきた。あれも何度見ても泣けるんですよねえ。。。(でももってない。そしてなぜか結構高い)



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王立宇宙軍〜オネアミスの翼〜

山賀博之 森本レオ 弥生みつき
バンダイビジュアル 1999-08-25


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京都移住計画-6「家の設計」

前述のように土地が決まってローンで慌てている間も、設計事務所の方と一緒に土地を見に行ったり、ラフ案をいただいて打ち合わせをしたりと、具体的な話をしておりました。最初に二人の希望とかをいろいろ話していたので、それに合わせてという感じで、おおまかな部屋の数とか配置はだんだんと落ち着いていきます。土地の広さは希望通りにあるものの、建ぺい率とか容積率がかなり厳しい目なので、その分建物の広さはそこまでは確保できません。それでも最大限僕らの希望をいかせるようにいろいろを調整していただきました。

まず、こちらのいろんな希望は、おおまかにはこんな感じでした。

  • 楽器の弾けるスペースが欲しい。ピアノも置きたい。
    (なにやら知人からいらなくなった中古ピアノをもらえる話もあるので)
  • 二人の作業部屋が欲しい。
    (僕はパソコンとかその系、相方さんはステンドグラスやらミシンやらの手作業場として)
  • 子供部屋はとりあえずいらない。空間だけあればあとで仕切りを付ける感じで。
  • 台所とリビングは別々で。
    (調理の空気がリビングに漏れるのがいやだそうです。今と一緒の形ってことかな)
  • 人が来た時に泊まれる部屋のようなものが欲しい。
    (二人とも招き好きなので)
  • お風呂とかトイレには全然こだわりはない。

で、出産を挟んで、そんなこんなしているうちに、ここに細かい間取りを書くことはしませんけれど、部屋の内容としてはこんな感じで落ち着くことに。普通の言い方をするのであれば4DKというところですかね。

1階 玄関
リビング ベースもチェロもピアノもAV機器も
容積率の都合と防音対策のため一部吹き抜け
で、その吹き抜け部分に壁一面の大きな本棚。夢のはしご付
(はしごは左右には動きませんが、足場がつきます)
台所 当然ガスキッチンで
僕の希望により食洗器付きのシステムキッチン
多数の調理家電もおさまるように
作業部屋 両壁側に備え付けの机と本棚
真ん中に子供用勉強机
光ケーブルもここに
電源ソケットたくさん(アース付もあり)
(つまり我が家のITインフラの中心)
予備室 ミニ和室
1-2人くらいなら泊まれるかなあ?
トイレ
2階 寝室 上に屋根裏あり
風呂
洗面台 トイレもあり
ランドリー ベランダと直結
クローゼット
子供部屋となるべき空間 今はただの空間
いずれカーテンで仕切るのかな
駐車場 最大2台分(1台も持っていないけれど)
屋根無しの門扉だけ
ちょっとしたテラス

やはり目玉はリビングの本棚ですかね。はじめは、吹き抜け部分に普通の高さの本棚だったんですが、本棚の上にずいぶんと空きがあったので「どうせなら、上まで本棚で埋めてもらえませんか?」っていうことを言ったら、ずいぶんと乗り気で付け加えていただきました。本棚下部にスペースがあまりないこともあって、可動式のはしごにはなりませんでしたけれど、ほんと「夢」のはしご付き本棚です 😉 。あふれ返った本と、管理しなくなってからずいぶんと日が経ってそろそろやばくなってきたCDやDVD、さらに大量の楽譜、がおさまることになります。なんか、あっという間に埋まったらどうしよう?という不安もありつつ。まあ、そこは作業部屋にも本棚あるし、いざとなったら屋根裏行きですから。

あと、相方さん自作のステンドグラスをはめたいという要望も聞き入れていただきまして、数ヶ所に入ることとなりました。

もともとシンプル路線の我々とシンプル路線の事務所ですから、さほどもめることもなく事務所が提示した案をたたき台にいろいろと注文をつけていく感じで、何度かやり取りをしながら、徐々に細かい部品選別へと移っていきます。

京都移住計画-5「土地購入」

ものごとがやっと本格的に動き出してきたわけでして、土地の売買契約(前金も納めた)を済ませたあとは、みんなの悩みどころ「資金繰り」です。

今回はいわゆる住宅ローンといっても、土地と建物が別なので、そこら辺をちゃんと吟味してくれるところにお願いするしかありません。こういう感じで。

  1. 土地建物別の2段階ローン
    • まずは土地代金だけ
    • 建物完成後に建物代金を追加
  2. 建物代金(計画段階だけれど)分も一緒の一括ローン

どちらの場合でも、話題のフラット35なんかは使えないようでした。で、なんにせよ住宅ローンというわけですから、申し込み時点である程度の建物見積もりもいるので、そこは設計事務所にお願いして、こちらの予算に合わせた見積もりを出してもらいました。(この頃に一緒に土地を見に行ったり、希望の聞き取りなどなど、裏で進行してましたが、これについては次回)

さて、自分で言うのもなんですが、運良く上場企業に丸3年以上勤め、相方さんのおかげで自己資金もそこそこあって、僕自身20代後半なわけで、いわゆる35年のローンを組む際に、銀行側から考えて特に問題となるような点は見当たらず、事前リサーチをかけた時も「是非うちで借りてください」的な返事をもらっていたので、そこはかなり楽観視していたわけです。

そういう感じで、大手都銀のすでに取引のあるとこ(わが家のメインバンク)から優先度を付けて攻めていきました。最初はほとんど第一志望だけに絞った感じで。。。なんですが、細かいことはここにはかけませんけれど、京都特有というか、おそらく戦後に大規模な区画整理を行われなった地域(つまり戦争で焼けなかった地域)特有というか、担保となる土地自体にそういう諸々の事情がありまして、銀行の窓口側はOKだったのに、ローンの保証会社からOKをもらうことができなかったのです。がーん。

そりゃあ、もうあわてましたよ。ローン契約の期限っていうのが決まっているので、それまでに契約を完了して、土地代を全額支払わねばすべては白紙に戻ります。期限まで余裕余裕と思っていた(1ヶ月前倒しでも大丈夫では?と思っていた)のに、急に大慌て。残りの都銀や、それだけでなく地銀にも総当たりをかけました。ここら辺はすでにおなかの大きくなってきた相方さんが駆けずり回ってくれました。あと、不動産屋さんにも何度も大量の書類を作っていただきました。ほんと暑い中お疲れさまでした。なにごともすべてがスムーズには行くはずもありませんね、と。

そんなこんなで、期限ぎりぎりに滑り込みセーフ、です。結局、そういう事情にも精通した感じの地元の地銀に落ち着きました。大手はたいがい「例外は認められません」的なところがあるから仕方ないですけどね。まあ、1行だけは大手でもOKをもらったんですが、最終的な連絡が1日遅くて間に合いませんでした。そういうのはほんと担当者の時間勝負ですな。ちなみに、ローンの形態としては後者の土地建物まとめて一括ローンとなりました。

7月末の最終契約も無事に終わり、土地登記も完了。土地だけはわが家のものになりました。これでようやく建物の方に専念できます。

e-star v0.6 公開しました

要望のあったフォントサイズの変更(確かに小さいといえば小さかったですからね)と、主要指標・為替のチャート表示です。チャート表示部分は、そのページがどれもほとんど同じ構成をしているのでパースも楽勝でした。下記からどうぞ。

11月に読んだ本-2

ふと立ち寄った古本屋で発見。当然即買い。そして、あっという間に読んでしまった。



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夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説

村上 春樹
新潮社 1998-02


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長編ものめり込んで面白いですけれど、こういうお気楽短編も楽しいです。不思議世界へようこそ、って感じで。ちなみに「ビール」とか「グッドニュース」「留守番電話」なんかは好きな話ですね。

京都移住計画-4「土地発見」

土地なんて、出会いが勝負です。これ!と思ったらすぐに唾をつけておかないと1週間も経てば誰かに持っていかれてますから。ほんとタイミングがすべて。

「夏くらいまでには土地が・・・」という話もありましたけれど、そろそろ夏に突入しそうでして、そして、土地のめどは全然立っていません。こればっかりはほんとにどうしようないわけですが、ねえ、、、と思っていた5月末ごろ、相方さん実家から緊急連絡。なんでも山科によさげな土地があるとか。しかも、すでにそこの不動産屋さんにも連絡をとったので、この週末に見に行くとか。そんなお話。

早速大急ぎで(といっても数日後ですが)現地に向かいます。人のよさそうな不動産屋さんに連れられて、土地を見させてもらいましたけれど、これがまたいい感じで。先の条件としては1-3はほぼ合格。ここからなら大阪への通勤もそんなにかかりそうにありません。ただ気になるのがやはりそこにかかれた「建築条件あり」の文字。こいつがくせ者なのよね。基本的に購入するという方向で不動産屋さんとお話をし、建設そのものに関する結論として僕らに与えられたのは

  1. 売り主さん(建設会社さん)に全部お任せ
  2. 設計だけはこちらでやるけど、施工は売り主さんにお任せ
  3. 全部こちらで(実質、建築条件外し)

の三択です。しかも下二つは実現できるかどうかは不明。とりあえず、いそいで設計事務所に連絡。いろいろとアドバイスをいただきましたけれど、結論としては3意外では厳しいですとのこと。やはり自分がよく知っている工務店を使わないとってことですね。値段交渉もどうなるかだし。で、土地代を上乗せしたら条件無しで買えるんじゃないかということで、そちらは不動産屋さんに交渉。。。ほんとバタバタ・ドキドキの数日間でした。基本的には相方さんが全部やってくれましたけれど、結果として、土地代上乗せでの条件外しは了承を得まして、めでたく契約へと進みます。

もちろんここで土地代としては予算オーバー(一応、このあたりで、うちの実家にも連絡を取り、お金の工面をしてみたり)。だけど、純粋に坪単価からいえばそれでもかなりお買い得物件だったのです。これを見逃したところで、同じようなものに巡り合えるとも限らず、運命の出会いだったということで。

11月に読んだ本-1

最初は単に「本棚にある本を読もう」企画だったのに、続き物なのに続きがなかったので買ってしまいました。おそらく今後も買っていくんでしょうね。



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ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫

塩野 七生
新潮社 2002-06


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ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中)    新潮文庫


ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 新潮文庫

塩野 七生


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ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫


ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫

塩野 七生


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ポエニ戦争がどうだとかそういう難しい感想はさておき、やっぱり僕はスキピオに肩入れしてしまいました。ハンニバルもかっこいいですけどね。なんにせよ、英雄と呼ばれる人は、結局のところ英雄であるがゆえに、まわりの英雄でない人から姑息な手でもってつぶされていくんですね。歴史は何度も繰り返しているように思いますけれど、なんだかちょっともの寂しい気分です。

心の寛容なローマがだんだん帝国主義的になってきました。さて、この後どうなりますことやら、ってその前に続きを買わないといけないな。

11月に見たDVD-1

やっと見ました。といっても、よく考えてみれば、発売されてから2週間も経ってないですね。ずーっと、リビングに未開封で置いてあったのが気になって気になって、これでようやく一段落。



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カーズ

ジョン・ラセター ジョー・ランフト ラリー・ザ・ケーブル・ガイ
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2006-11-08


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ストーリー的にはマジェスティックに似た感じもしたような(というか、まあ、こういう話はよくあります、といってしまえば身もふたもないのかもしれませんけれど)、、、ですが、そこはそれ。PIXERファンとしてはこの回をますごとに高まっていくCG技術もさることながら、決して裏切られないその完成度に非常に満足です。やっぱりキャラクターが良い味出してますよ、ほんと。たくさんのキャラクターがちゃんと独自の個性を発揮しているっていうところがライバルDreamWorksとの違いでしょうか。DreamWorksも好きですけどね。