「ワーグナー (作曲家・人と作品シリーズ)」を読みました

先日のハイドンからがらりと時代変わって、またロマン派に戻ってきました。

オケ弾き的にはそんなに接点があるわけでもないのですよね。オペラ?歌劇?楽劇?がメインなので、どうしても奏者としては序曲とか前奏曲でしか関わらないといいますか。

ワグネリアン、ある意味古のオタクってことですよね(褒め言葉)ということで、熱狂的なファンの多いワーグナーさん。

浪費癖があって、弟子の奥さんに手を出して、ユダヤ人絡みでもいろいろあって、とまあ歴史に名を残す作曲家らしく音楽以外のエピソードも満載です。(ほんと先日のハイドンさんが素朴すぎてそのギャップが)

本文中には、メンデルスゾーンとの確執や、もちろん義父なリスト、そしてブラームスなど、今までに読んできた方々の名前がどんどんと出てきまして、まさに一時代、一大勢力を築き上げたんだなあと。

原作も自身で手がけていたのははじめて知ったわけでして、それって、原作・脚本・演出・監督・音楽、全部自分ってことよね。そりゃ総合芸術だわ。

没後の話(バイロイトまわりのその後)もたくさんのってまして、太平洋戦争絡みの話とか、そのあたりはなんとなく知ってる程度だったので、そういう一面もあったのかとか。音楽史においてもどうしてもユダヤとは切り話せない面がたくさんあるとあらためて。

残念ながら作品を通して観たことはなくて、序曲に触れる場合もせいぜいあらすじを読むくらいのつきあいだったんですが、一回くらいなにか観てみるかなあ、でも長いんだよなあ、というのが悩みどころ。

思えばこのシリーズも結構読んでいて(25冊中13冊目)、オケ的にはあと何人に出会えるかなってところですね。ここ数年で弾いたはずなのになぜか読んでない人もいるけれど。

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