「戦争と交渉の経済学」を読みました

話題になっているようでしたし、なんとなくタイムリーな気がしたので、と思って手に取ったら結構長かったし、読んでるうちにタイムリーかなと思っていた時期をこえて、ドンピシャな出来事も起こってしまって、それはそれでなんといいますか・・・

さて、現在進行形の事象について私が言えることは何もないですけれど、帯に書いてある「平和とは、敵同士が損得勘定で戦争を避けることにほかならない」というのは実際に読んでみて、なるほどなと。

どこにだって銀の弾丸はないですし、必勝パターンとか絶対うまくいくベストプラクティスなんて存在しないのにね、なぜかそれを妄想しちゃうんですよね。

物事はすぐには改善しないけれど、一歩ずつ、半歩ずつ進んでいても遅いから失敗っていわれたり、世の中なかなかうまくいかないものです。

自分は島国の片隅でかたかたとキーボードをたたくだけの人間ですけれど、世の中の見方がちょっとだけ変わったかもな、と思った一冊でした。

ちなみに、紛争の話もたくさん出てくるんですが、ちょっと前に途中まで読んでた「紛争でしたら八田まで」が前提知識として役に立つこともあったので、これはこれでちゃんと全部読んだらこれまた世界の見方が変わるかもと思った今日この頃。

本自体は結構分厚い(90ページくらいの参考文献ページがある、といっても本文450ページなのでなかなか)けれど、そして少しずつ読んでたので序盤の話はかなり抜けているけれど、一つの見方として読んでみるといいかもしれないですね。


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