というわけで、月好きにとって一年最大のイベント、中秋です。
さて、今年の中秋は今日9/15ですが、満月は9/17ということになっています。
で、「なんで中秋と満月の日が違うの?」っていう話題になりましたので、ここでざっくりと蘊蓄をたれておこうかと。(蘊蓄のくせに間違ってたらごめんなさい)
中秋の名月って?
旧暦8月15日の月を中秋の名月といいます。
暑すぎず?寒すぎず、この季節の月が月を愛でるのにちょうどよかったんですかね。
ちなみに京都だと、日の入りが18時で月の出が17時なので、日没前から月が上がりはじめて、ちょっと明るいくらいの夕暮れ時に東の空にどかーんと月が見えます。これが圧巻です。
昇りはじめの月はいいよね、やっぱり。その意味ではこの時期から冬にかけての月はほんといい感じ。
満月って?
ここでの満月は、天文学的な計算に基づくもの、になっています。
月と太陽の黄道に対する角度「黄径」の差「黄径差」が180度の時を満月(望)と定義しています。
ちなみに0度を朔(新月)といいます。
黄径差が0→360度と一周するのが30日ではなくて29.5xxx日になっていて、この微妙な違いが旧暦と西暦の微妙な違いを生み出します。
で、この望とか朔とかは、その瞬間をさしているので要注意。普段何気なく「今日は満月」といってますが、厳密には「満月の瞬間を含む日」ということになります。
旧暦って?
日本でいう旧暦は太陰太陽暦といいますが、まあ、難しい話はおいておいて、上の朔の日を1日と定義します。
次の朔がくるまでがその月になるので1ヶ月は29日だったり、30日だったりします。で、日数を調整するために閏月を挿入しますが、その話は今回は関係ないのでさておいて。
ずれの原因
朔を含む日を旧暦の1日とし、そこからカウントして15日が旧暦の15日。でもその日が黄径差180度とは限らないのです。そんなわけで中秋と満月の日がずれています。
ちなみに、月齢というのは朔の瞬間からの時間を日単位でカウントしたものです。そのためこれも旧暦の日とは厳密に一致しません。今年だと月齢15になるのは明日9/16です。ややこしいですね。
まあ、なんだかんだいって、今日から17日まではお月さまが楽しめます。というか、お月さまは一年中いつでも楽しめます。
そんないろんなことが気になったら、是非とも拙作のアプリをどうぞ(いきなりステマっぽくなった
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これらの暦の計算を全部アプリの中でやってますので、単に好きなだけでなくいろいろと詳しくなりました。
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さて、18時過ぎに帰宅して、家族全員集合で外にでて、上述の夕暮れ空のお月さまを眺めることができたので今年は大満足です。
あと、月より団子よりビール、ですな。
中秋だしって月見ビール買ってきたら相方さんも買ってきてて完全にかぶった?#Picport pic.twitter.com/3JjWE3IqJP
— itok@そらかぜ (@itok_twit) 2016年9月15日
余談ですが、11年前の中秋の名月の日に結婚しましたので旧暦ベースでは今日が結婚記念日。