ネットで流れてきて面白そうだったので手に取って読んでみました。
時代は19世紀ごろのヨーロッパ。進化論が発表されて議論を呼び起こしているようなそんな時代。
ファンタジー、ミステリー、そして少女の成長物語。
時代物っぽいのに、嘘を糧に育ち、その実を食べた人に真実を見せるという「嘘の木」という架空の植物が出て来て、それを巡って話は進みます。そもそも、この設定がかなり不思議感ただよってきますよね。
こういった時代(社会)を背景にした小説にあまり慣れないこともあってか、女性の描写にちょっと戸惑いつつも、ぐいぐいと引き寄せられてしまいました。
毎日少しずつ読んでましたけれど、やっぱり最後は一気読みになってしまいますね。ミステリー的な要素でいえば、想像もつかないところから犯人がやってきた感じで、そこも普通に楽しめました。
児童文学部門賞受賞ってことでうちの子にもどうかなと思って買ったものの、小学生にはちょっと早いかもなあとか思ったりしつつ、それでもいつか読んでみたらいいんじゃないかと思った今日この頃です。