新しいそら案内が公開されました

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すでに各所で告知されておりますように、先日新しいそら案内をようやく公開できました。

iOS9 / watchOS2 に対応したそら案内(iOS版) v5.0.0 公開のお知らせ | 株式会社そらかぜ
そら案内(iOS版)v5.0.0を新規アプリとして公開しました | 株式会社そらかぜ

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ありがたいことに、このブログを書いている時点(1/16昼過ぎ)でもiPhone/iPadともに天気カテゴリ1位をキープしておりまして、ほんと感謝感謝です。

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また、なぜか一時的にストアの検索トレンドに載ったようでこちらもびっくり。

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さて、アプリそのものについては上記ページたちを見ていただくとして、開発者としていろいろ書いておこうかなと思います。

ざっくりとみなさんの反応を見たかぎりで、気になるものとしては「また別アプリだ」「あ、でも課金情報は移行できるのか!」というものが挙げられるかと。ので、そのへんちょっと詳しく。

アプリを移譲する→できない

そもそもの話として、独立して会社設立、そら案内シリーズは譲渡される、という大前提があったとします。

で、ここで問題になってくるのがストアにおけるアプリの移譲です。

ずーっと前はできなかったんですが、任意のアプリをある開発者から別の開発者へと権利を移譲することができます。

つまり、基本的には開発元が変わったからといって新しいアプリを出し直す必要はありません。

ただしここには例外があります。一部の機能を有するアプリは権利を移譲することができません。

詳しくは先日関モバで話していたのでこちらを参考にどうぞ。

関西モバイルアプリ研究会 #7 にいってきました

今回、もろにその例外事項にぶつかってしまい、そら案内をシンプルに移譲することができなかったのです。具体的にはiCloudの機能をほんの一部で使っていたのがダメでした。

当初、私も移譲自体は簡単にできるものとして、v5を純粋なメジャーバージョンアップ(別アプリにはしない)という位置づけにして開発をしていた(それこそ、旧バージョンのCoreDataから新バージョンのRealmヘのDB移行の実装をしたりしてました)のですが、その事実が発覚した時点で大きく方針を変更せざるを得なくなってしまいました。もちろん調査不足ではあったのですけれども、いずれにしても新規にアプリをつくって公開する以外に方法はなかったのです。

新規にアプリをつくる、ということはそら案内の歴史の中では何度か行ってきました。こちらとしてはいろいろと理由があったわけですけれども、必ずしも好印象として受け入れられていないこともあるのが実際のところです。それは十分に把握していましたので、できることなら新規にアプリをつくることはしたくありませんでした。とはいえ、そういうわけにもいかないので、せめて課金していただいたユーザさんに迷惑をかけることは無いようにしよう、というのが新しい方針となりました。

課金情報を移行する

そこで、課金情報の移行、という仕組みを作ったのです。

技術的な話としてはそんなに難しいものでもなく、アプリA(新そら案内)とアプリB(旧そら案内)の間ではざっくりこういう動きをしていました。

  1. アプリAからアプリBを起動する(一時的なトークンを引数に)
  2. アプリBで課金情報を確認し、課金済みならその情報と先のトークンとを一緒に引数としてアプリAを起動し直す
  3. アプリAにて課金済み情報とトークンを照合し、問題なければ移行用の課金アイテム購入手続きを開始する

ただ、この仕組みのおかげで審査通過までに1月以上かかってしまいました。

審査通過までの道のり

審査中は何度かリジェクトされており、テキストベースでその度にやり取りをしていたのですが、どうも議論は平行線のまま。

結局アメリカから電話がかかってきました。

詳しいことは書いていいのかわかりませんのでものすごくざっくりいうと、

あるアプリから別のアプリ内の課金アイテムを直接購入するような仕組みはダメ

これは結局レビューチームの勘違いだったのですが、おそらくアプリCからアプリDを起動してそのままアプリDの課金アイテムを購入させる、という動きはダメということのようです。

別のアプリ経由で課金アイテムを購入させるような仕組みはダメ

つまりアプリCからアプリDを経由してアプリCに戻ってきてアプリCの課金アイテムを購入する、という仕組みはダメということになります。つまり今回の仕組みはこれによればアウト。

ただし、アプリDでユーザ登録などして、そのユーザ情報を使ってアプリCから認証してCの課金アイテムを購入するのはOKです。もちろんこの場合はサーバが必要になりますが。

こちらのやむを得ない事情(もともとアプリを移譲したかっただけなのに、ストアのシステムの都合で移譲できなかったのでユーザのことを考えてこの仕組みを作った)を説明してみたものの状況は変わりませんでした。

そして途方に暮れました・・・

Macの前でうなだれていた45分間、、、(仕方ないので再課金してもらうようにする、一時的に拡張パックの無料セールをする、ユーザ登録する仕組みを新設する、などなど頭の中を駆け巡っていました)

そこに、まさかの電話です。

詳しいことはわかりませんが、おそらくこちらの事情をわかっていただいた上で特別措置が取られたのではないかと思います。電話担当の方、本当にありがとうございました。

実際はこの後で通常審査に戻り、翌日にようやく審査通過となりました。最初に申請したのが11/30で通過したのが1/9ですね。主力製品なだけに長く感じた審査期間でした。

というわけで、この仕組みはあまりオススメしないです。普通にはユーザ登録してもらう、とかのほうが審査的にはシンプルに通過するものと思われます。

あ、あと、大事なこととして、同じ見た目で同種のアプリが2つストア上に存在し続けるのはよくないと釘を刺されています(これは開発元が別々だから、という理由もあるかもしれませんが)。もちろんそのつもりではありましたけれども「そら案内 4」は将来的にストアからなくなる予定です(なくなっても復元可能なのでダウンロード済みのユーザさんにはさほど影響はないと思いますが)。これについてはまた会社のほうで正式に時期を告知したいと思います。

さいごに

なんにしても新しいそら案内が無事に公開されてほっとしています。

今はまだ不安定なところもあるようで、その点については本当に申し訳ありませんが、順次不具合を修正していきますのでお待ちいただければと。

また、ベータテストのユーザさんをはじめ、メタ・グラマー様、ファンタグラフィカ様、および協力していただいたみなさま、ありがとうございました。

というわけで、そら案内を今後ともよろしくお願いします。

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さて「そら案内が公開されたら作ろう」と思ってAmazonのセールで自分ご褒美に買っていたミレニアムファルコンを作りはじめますかね・・・

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