読んだ本「人名の世界地図」

「・・の世界地図」シリーズ続き。基本、通勤中で余裕のある時しか読めていないのでペースはゆっくりです。

人名の世界地図 (文春新書)
21世紀研究会
4166601547

今回は純粋に面白かった。名前にもいろいろな光と影があるわけですね、と。にしても、「悪い名前を付けることで、災いを防ぐ」なんていう文化(発想)は全然しりませんでした。

日本では、特に最近は、子供の名前がかなり凝っていることが多いみたいですけれど、やはり「表意文字」のなせる技なんでしょうね。

まあ、ちなみにいうと、うちの子らは「省略されないこと」と「必ず読めること」が基準でしたけれど。

久しぶりに読んだ本「民族の世界地図」

実に久しぶりの「本棚の本を読もう」企画。

本棚にある文庫本はとうの昔に全部読んでしまったんですが、新書はまだでした(というか抜けていました)。で、ふとしたところから、実はこの本を書いたのが知人であることが発覚して、へぇと手に取ったわけです。(本自体は相方さんがずっと前に買っていたものです)

4166601024 民族の世界地図 (文春新書)
21世紀研究会
文藝春秋 2000-05

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なんで、今まで読んでなかったんでしょね。最近僕が知りたかったことがちりばめられていました。本自体は10年近く前なので(数年前には「新・民族の世界地図」というのがでているそうですが)ちょっと情報としては古いところもありますが、そんなことが問題にはならないくらいに「今、なんでそこがもめてるの?」という疑問に答えてくれた感じです。

これに限らず、最近は近現代史に非常に興味があります。だいたい19世紀後半から20世紀以降ですかね。二度の世界大戦を経て、なにがどうなって今の世界情勢があるのかっていうのを、出来るだけ偏見なしに客観的に知りたいな、と思うわけです。

誰が正しいとか、どこの国が正義だとか、そんな話はどうでもよくて、それぞれの国や民族のどんな主義・主張の元に今の世界が成り立っているのか、もっと知りたいですよね。

とりあえず、うちの本棚にあと数冊ある「・・の世界地図」は全部読んでいきましょうか。

PLUTO完結

長かった・・・いや、話が、というより、期間が。

1巻がでて、またまた「この組み合わせは反則でしょ!」って思ってからもう5年が経とうとしている今日この頃。先日7巻を買い忘れていたことにも気付かずに8巻を手に取るとそれが最終巻でした。

その後ようやく7巻を手に入れて最後まで読んでみたものの、話を全然思い出せずにもう一度立ち返り、6巻から読み直してようやく大筋を理解。いや、やっぱりすごいですよ、このお二方。

知能という意味ではまだまだだけれど、ロボットという概念が現実的にもそこそこ身近になってきたこの時代においても、手塚さんのロボット感は十分に意力を持ち、それが浦沢さんの手によりさらに世代を超えた作品となったように思います。

でも、これってロボットじゃなくてもいいんですよね。「憎しみからなにも生まれない」、それはロボットじゃなくても同じ。ロボットですら(というのもおかしいですが)気付いたこの事実に、僕ら人間が本当に気付きを得るにはあとどのくらいかかるんだろう・・・

PLUTO (1) PLUTO (2) ビッグコミックス PLUTO (3) ビッグコミック PLUTO 4 ―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (4) PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (ビッグコミックス) PLUTO 6―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (ビッグコミックス) PLUTO 7 (ビッグコミックス) PLUTO 8 (ビッグコミックス)

いい作品をどうもありがとうございました。久しぶり手塚シリーズを読み返したくなりましたね。

で、これはこれで近々全巻通しで読みましょう。

羊四部作

先日のアメリカ出張でもっていった本がこれ。

風の歌を聴け (講談社文庫) 1973年のピンボール (講談社文庫) 羊をめぐる冒険〈上〉 (講談社文庫) 羊をめぐる冒険〈下〉 (講談社文庫) ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫) ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)

画像にもあるように普通には青春三部作っていわれてますが、まあ、僕と鼠と羊男の物語としてはこの四作で一続き。

おりしも先月末に待望の新作「1Q84」が発売され(まだ買ってないけれど・・・)、映画「ノルウェイの森」のキャストが発表され、そんなこんなでまた読みたくなったというかなんというか。

思えば、この一連の作品を続けて一気に読んだことはなかったので、結構新鮮な気分でした。こういう時系列だったのね、とか、この人はここでこうなっていたんでしたねえ、とか、独特の世界観の中を流れる一筋のラインが少しは見えた気がしたなあ、と。

ちなみに「1Q84」を買っていないのは今買うと睡眠不足になりそうだから。まあ、日々の生活が落ち着いている時なんてそうそうあるもんじゃないけれど、ばたばたしている時に買うと他にもやりたいことはたくさんあって、必然的に寝る時間が削られる・・・もちろん、出張にもっていってもよかったんですが、ちょっとかさばるなあ、と思ったり。(まあ、四部作の文庫本を持っていったんでほとんど変わらないっていう話もありますけれど)

そんなことをいっているけれど、単に買うタイミングを逃した言い訳なんだと思うわけで、増刷後本屋に行った時に店頭で見つけたら買ってるんじゃないかなあ。

1Q84 BOOK 1 1Q84 BOOK 2

MACPOWER 2009 vol.1「スティーブ・ジョブズ伝説」

MACPOWERといえば、以前はずっと定期購読していたのですが、雑誌の方向性が曖昧になってきてからご無沙汰でした。その間に休刊し、去年から季刊誌として復刊したそうですね。

で、最新号が「ジョブズ」の話だったので、思わず買ってしまいました。

4048677764 MACPOWER 2009 Vol.1 (アスキームック)
マックパワー編集部
アスキー・メディアワークス 2009-03-17

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ジョブズの話としては「スティーブ・ジョブズの流儀」であったり、Mac誕生の話でいえば「レボリューション・イン・ザ・バレー―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏」あたりが詳しいわけですが、MacWorldとの絡みであったり、別の視点からの記事が大変面白かったです。

スタンフォード大学のスピーチも改めて読み直してみると、ほんと心に響きますねえ。

最近全然Macの雑誌を買ってなかったですが、MACPOWERは(単なる新着情報誌ではなく)内容的にも充実してますし、しばらく買っていってみようかしら。

今年読んだ本-21「スティーブ・ジョブズの流儀」

発売直後に偶然本屋で見かけて、どうしようかと迷ってその場では買わなかったんだけれど、結局そのあとに買ってしまった本。

4270004215 スティーブ・ジョブズの流儀
三木 俊哉
ランダムハウス講談社 2008-10-23

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ひたすら絶賛っていうわけでもなく、かといって誰かを批判しているわけでもなく、比較的淡々と三者目線で書かれているんじゃないかと思います。

やっぱり、ジョブズと彼のいるアップルってのはすごいなあ、と思うわけですが、かといって、真似する気にも、真似できる訳もなくという感じで。

なぜiPhoneのSDK公開がこんなにもめて、遅れたのかもまあ気持ちはわからなくもないです、という感じ。

今のMacはそこそこ拡張性高いですけれど、だからといって拡張する必要がないくらいに最初っから充実してますし、それはPlusのときもそうだったかなあ、と。

各章の終わりに「格言」っぽいのがまとめられていて、若干啓蒙書風な感じはありますが、単なる読み物として面白いですよ。

この「今年読んだ本」が8月から3ヶ月も空いてしまいましたね。まあ、雑誌とか専門書は半端に読んでたんだけれど・・・

今年読んだ本-20「レキシントンの幽霊」

いきなり関係ないけれど「ノルウェイの森」が映画化されるそうですね。あれがどうやって映像化されるのか、楽しみなようであり、怖いようでもあり、、、観に行く、かなぁ。。。

4167502038 レキシントンの幽霊 (文春文庫)
村上 春樹
文藝春秋 1999-10

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さて、こちらは短編集。書いた時期にそこそこばらつきがあるみたいですが、なんとなく「国境の南、太陽の西」のように不思議感のあまり漂わない感じかなあ、と。(いや、幽霊話は不思議話ですけれど、それでも、ねじまき鳥とかに比べれば、っていうことで)

そういや、古本屋一括入荷の本を全部読んでしまいました。明日からなにを読もうか。。。

今年読んだ本-19「ランゲルハンス島の午後」

安西水丸さんとの黄金コンビ。

4101001383 ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)
村上 春樹
新潮社 1990-10

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文章だけでなく、絵ものんびりと観賞しましょう。

読み終わってから「ランゲルハンス島」がなにかを調べてみた。まあ、想像通りな感じでしたけれど。

今年読んだ本-18「村上春樹、河合隼雄に会いにいく」

小説家と心理学者(といえばよいのか?)の対談。

4101001456 村上春樹、河合隼雄に会いにいく (新潮文庫)
河合 隼雄
新潮社 1998-12

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対談とその節々に対する後付けのコメントが2段になっているのでちょっと読みにくかったりしますが、まあそこは本質的ではありません。

「暴力」のくだりなんかは10年も前の話だというのに、最近の変な事件を予見しているかのようでちょっと考えさせられます。僕らの世代はどうあるべきか?そして次の世代とどう向かいあっていけばよいのか?

「ねじまき鳥」を書かれた直後の対談ということで、またそれ以前の作品をざーっと読みたくなりましたね。といいつつも、もちろん何度でも読み直すんでしょうけれど。

今年読んだ本-17「使いみちのない風景」

20-30分?通勤片道で読んでしまいました。さらりとしたエッセイ。

4122032105 使いみちのない風景 (中公文庫)
村上 春樹
中央公論社 1998-08

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人生においてもっとも素晴らしいのは、過ぎ去って、もう二度と戻ってくることのないものなのだから。

確かにそうですね。そんな通り過ぎの旅を求めてぶらぶらと。

まあ、僕はそんなに旅経験がないから、苦労して大変だったっていう経験もそんなにないんですけれど。