旅行記11(2005.10.5 バルセロナ)

 11日目、曇り、風ちょっと強し。「もうあと半分しかな〜い」とか贅沢なことをいいつつも、おそらく一番まじめに観光した日じゃなかろうか。

 朝、(今までなかった)ビュッフェ形式の朝食に感激してから、メトロに乗ってグエル公園に向かう。標識の通りに歩いたつもりだったんですが、気がつけば、どうやら裏側から入ってしまったらしく、いきなり中央広場にでてしまいました。鮮やかな粉砕タイルが敷き詰められて、えもいわれぬ曲面を形成してました。そしてたくさんの観光客。みなさんほんと朝からご苦労様ですね。
 一旦正面の門の方に向かい、入り口から全体をみて、で、全体をぶらぶらと歩いて、一部別行動。といっても僕はいつでもぶらぶらさまようことしかしないんですけれど。いろんな角度からグエル公園を楽しんだ気分。基本的に曇り空だったけれど、たまに強い日が差したので、広場の真ん中で思いっきり日光を感じたりしてました。あれは結構気持ちよかった。
 お昼は、そこでビールだけを買って、自前のお弁当(といっても朝食から失敬してきたパンとかですけれど)。一息ついてから、公園をあとにしました。
 そうそう、一つだけ気に入らないことがあったんですが、ついたばかりのころ、公園内でフルートを演奏するおじさんがいまして、これがまた下手くそで・・・あんなのでお金を取ってはいけないですよ、ほんと。趣味ではじめたお父さんじゃないんだから。(どうやら、僕はそのBGMがかなり気に入らなかったらしいです)








 公園をでてから、徒歩で、メインイベント「サクラダ・ファミリア」を目指します。結構あるいた気もするけれど、ざっと2kmくらいですかね。結構大きな通りを歩いていったので、あの大きな聖堂が遠くの方からだんだん近づいてくるという感じではなくて、角を曲がったら、どかっと登場した、という感じでしたけれど。いや、それでもかなりのインパクトでしたね。大きさでいえば、今まで見てきたどれよりもはるかにでかい。当たり前か。
 出入口はガウディ担当とは逆側だったので、早速聖堂の中に入って、反対側に向かいます。で、一旦外にでて、振り返ると、そこにはガウディの世界が広がる。。。しばらくの間そこでぼおっと。。。せっかくなのでカメラをとり出して、事細かに撮影開始。なんていうかすごい力を感じました。今までのガウディ作品で感じた「不思議ワールド」みたいなのじゃなくて、もっと内面的な力。
 一通り見たあと、さあ、塔に登ります。エレベータも有料であるんですが、そんなことするわけもなく、小さならせん階段をてくてくと。このらせん階段、内側にはなんの柵も手すりもないので、結構危ない。壁側には手すりがついていましたけれど(って、相方さん曰く、前回来た時には、この壁側の手すりもなかったとか)。これを見て登るのを躊躇している外国人カップルもいましたね。途中途中で、表に出られる場所もあったりして、そこでちょっとカメラをとり出してみたり。自分が落ちることはないでしょうけれど、カメラを落とすわけにはいかないので、結構必死でした。最初に書いてたように、風強かったし。
 途中からなんだかエレベータ組と合流して階段を上ります(結局、階段を上らんといかんってことですね)。最終的には、尖塔のほぼ一番上までいくことができました。地上90mとかだったかな。20階分くらいの高さですね。そして、風はふきっさらし。ある意味、普段仕事をしている25階よりはちょっと低いくらいのもんなので、不思議な感じでした。
 一番上では、スペースもないし(通路分だけ)、うしろからどんどん人は来るしで、のんびりするわけにもいかず、そのまま下り階段へ。下りは下りで、前の親子連れが、怖くて降りられない女の子を励ましてました。まあ、確かに、子供にはちょっと怖いかも。って、僕らのうしろからやってきてた男の子は全然警戒してなくて、それも怖かったけど。
 地上に戻ってきたら、次は地下の展示場やら、付属の建物に入ったりして、出入口側に戻ってきました。今度はこっちも、と事細かに撮影。全然作風が違うんですけれど、僕はこっちもお気に入りでした。
 そんなわけで、今回の旅の大きな目的の一つであった「サクラダ・ファミリア」をあとにします。満足満足。








 他の日だったら、この辺で観光も終わりそうなのに、まだまだ続きます。途中で、地元の人がたくさん集まっていたアイスクリーム屋さんでアイスを買いつつも、ピカソ美術館へ。これも徒歩で2km強くらい歩きましたかね。多少並んでいたんですが、10分程度で中に入れました。
 日本の美術館と違って、順路の表示があいまいなところが多くて、パンフを見ながらでないと、見過ごしてしまいそうでした。ピカソの有名な作品の多くは世界中の美術館へ散らばっているわけですが、それでも、一つの美術館が丸ごとピカソっていうのは楽しいもんです。ジャクリーヌ夫人の肖像や、「レス・メニーナス」は感動でした。冷房のせいもあったかもしれませんが、幾度となく前進に鳥肌が立つほどに。これも満足満足。

 ようやくホテルに戻って、翌日以降の計画(バルセロナを離れる)を練り、夕食のため再び外へ。ただひたすらにぶらぶらと歩き回って、路地裏のお店へ。着いた時はほとんどがらがらだったんですが、どうやら海外のガイドブックなんかには載っているのかどんどんお客さんが入ってきました。家族経営っぽい小さなレストランで、安く、おいしくいただきました。英語メニューを見てもなにが出てくるのかわからない料理を頼んでみたりしましたけれど、結構あたりだったし。レストランはいつも「当たり」。








すべての写真は写真館にて


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