読書

 なんだか久しぶりに読書にはまる日々を続けているわけです。先日の指輪物語にはじまって、ここにも書きましたが、宮澤賢治を読んでみたり、そして、今日からは江戸川乱歩。今の小中学生はどうなのかは知りませんが、僕が中学生くらいの頃は必死に読みあさった記憶があります。それはいわゆる児童文学としての江戸川乱歩で、小年探偵団と明智小五郎のお話がメインだったかと。(余談ですが、「児童文学」というカテゴリーには嫌悪感さえ覚えます。これってつまりは、「本物の作品から子供には教えられない部分を取り除いたまやかしの文学」ということですからねえ)

 ちょっと宮澤賢治に話を戻します。何度も書いてますが「銀河鉄道の夜」にはこだわりがあって・・・云々・・・最終稿としてのカムパネルラが死ぬ話と、初期型としてのプルカニロ博士が出てくる話、これはずいぶんと違うような気がするんですよ。なのに・・・僕の借りたこの賢治集にはブルカニロ博士が出てきて、そしてカムパネルラが死んでいる・・・あの~こういう形の原稿ってなかったと思うんですけど・・・と思って、調べてみたら、ありました。こういう形の状態が。ちょうど↑に上げた二つの状態の間の状態なんですね。なんでこんな中途半端な時の原稿を使ったんだろう?・・・やっぱり謎は深まるばかり。(ちなみに初期型の方が好きです)
 にしても、グスコーブドリのしたことこそはほんとの自己犠牲だと思う。僕が体削って人のためにってやったりしてるのなんて、所詮はまやかし。自己満足の偽善ですね。(って自分でもいつもそう言ってるけど)

 で、今日借りてきた江戸川乱歩全集の1冊目は早くも読み終わる気配が。またまとめて借りておこうかな。いろいろと移動中にも読めそうだし。
 と、そうそう、今読んで知ったことですけども、明智小五郎って同い年くらいであることが発覚。なんか不思議な気分・・・