京都移住計画-10「基礎工事-その後」

去年内の工事そのものは先日の分でほとんど完了していたわけですが、今日はその後を見に行ってきました。

コンクリートも完全に乾いておりまして、部屋の区切りもはっきりわかり、「ここが玄関で、ここが台所で・・・」なんてことを実際に土台の上を歩きながら考えてみると、ますます実感が湧いてきましたね。4-5ヶ月先なんでずいぶん先のことのようにも思えますが、もうあっという間なんでしょうね。
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京都移住計画-9「基礎工事」

工事開始から3週間弱。初めて現場に行ってきました。最近はどうも天気の調子が良くなく、ちょっと停滞気味だったような感じですけれども、見に行った時はちょうど配筋検査も終わり、コンクリートを流し込んでいるところでした。
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なんか、ようやく実感が湧いてきたといいますか。ほんと。ちなみに、右奥が台所辺り、右手前が作業室辺りですかね↓
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次は、年末年始かな。どんなふうになっているのか楽しみですね。

京都移住計画-8「工事契約・地鎮祭」

できるだけ早く家を建てたいという希望から、前回お話した見積もり第二段以降、ものすごいスピードでものごとがすすんでいきます。なんといっても工事契約と地鎮祭が同じ日。そして、その前日に最終見積もりが確定。うーん、皆さんお手数かけました。

そんなわけでやってきました地鎮祭。実は先週末の土曜日でした(これでようやく完全にリアルタイムな報告ですね)。京都は観光シーズンの真っ只中。いつもの出勤日より早起きして京都に向かうも、そんな朝早い電車の中にも観光客らしき人がちらほら。

当然のことながら、地鎮祭なんていう代物は生まれて初めての経験です。んで、諸般の都合(後述)により、約束の時間よりちょっと遅れて現地に到着したおかげで、ほとんど落ち着く暇も無く、工務店の社長さんと挨拶を交わし、神主さんに儀式の説明を受け、そのまま地鎮祭突入・・・まあ、特には何事もなく。さすがに後半、子供がちょっと泣きかけておりましたけれど、午前中は非常に天気も良かったし、いい気持ちでコトを終えることができたかな。

で、地鎮祭のあとは挨拶回りです。本来ならば、地鎮祭の前にもご近所さんに挨拶しておかなければならなかったそうですが、スケジュールがかなり厳しかったのと、遠方に住んでいる(まあ一応片道1時間くらいはかかる)からっていうことで、そこら辺のことをお断りしながらの挨拶回りでした。にしても、脇道のないブロックの角地なもんで、そのブロック丸ごととお向かいさんもずらっと、なので、総勢20軒強の挨拶回り。そりゃあ荷物のあまりの重さに集合時間も遅れてしまいますよ。まあ、軽めのタオルなんかにすればよかったんですけれど、タオルは工務店の専売特許みたいなものだし、いきなり20軒強のモノを集めようと思っても百貨店にそんなに在庫があるわけでもなく、お菓子か石鹸かの二者択一で石鹸になりました。石鹸も予定ではもうちょっと小さいつもりだったんですけどねえ。。。ちなみに、石鹸は「建築で埃がとぶから」という意味もあって建築時の挨拶では定番みたいですね。

たくさんまわらなきゃいけなかったですけれど、それで気を楽にして着工できるというならそれに越したことはありません。ご近所付き合いは大切ですからね。最初はほんとに大切。

その後、ようやく工事の契約。もちろん本来の順序としてはちょっと(?)前後してますけどね。支払いの相談とかそのあたりもしましたけれど、契約自体は全然問題なく。あ、そうそう、完成予定が契約上は5月末になってしまいました。もっと早くできるとは思いますけれど、安全をとって(契約違反にはならないように)ってことで。まあ、この感じでは引越は5月の連休明けになるかなあ、と思っているところです。

なんにせよ、僕らの出る幕としてはほとんど一段落です。あとはぼちぼち現場を見に行ったり、そういう感じでしょうか。もう一回資金繰りも調整しないとね。


さて、ここでちょっとだけ、お金のことを書いておきましょう。一般的にどうかは知りませんけれど、注文住宅の際のお金を払うタイミングとしての参考までに。

支払いタイミング : 金額内訳
設計事務所 設計契約時 : 1/4 設計完了時 : 2/4 建物完成時 : 1/4
工務店 工事契約時 : 1/3 工事途中 : 1/3 建物完成時 : 1/3

設計事務所さんの方は事務所によってはいろいろと違うかもしれませんが、今回は工事監督料も含んでいますので、こういう感じになってます。工務店さんの方は調整によっては多少の金額の前後はあるかと思いますけれど、どこでもこういうのが一般的のようです。で、ということは、「設計完了時」と「工事契約時」、両「建物完成時」が同じ支払いタイミングなので、この時点でお金が結構いります。ローンの組み方や、自己資金の回し方として、現金をどこに投入するのかっていうのはちゃんとあらかじめ計画しておかないと大変なことになりますからね。

特に土地建物別の2段階ローンの場合は、完成しないと残りの資金投入ができませんので要注意(この場合は、土地をすべてローンにして自己資金をできるだけ家に回す、というのが定石みたい)。今回は、結局まとめて一括ローンだったら、残り資金は任意のタイミングで投入できるようで(これは銀行によると思いますが)、そこの心配はいりませんけれど。

京都移住計画-7「設計完了・見積」

細かい設計段階に移り、部品選別や、具体的な位置・寸法の話へと移っていきまして、だいたいまとまってきました。んで、気になる見積もりです。やりたい放題に設計してみたけれど、予算オーバーでは目も当てられません。すでにかなり厳しい状況なので。

「工務店さんに見積もりを依頼しますね」といってから待つこと2週間ほど。ドキドキの見積もり第一段。。。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

えーと、無い袖は振れません。ほんと。どうせ、最初の見積もりなんてある程度高めに設定してあるんでしょうけれど、それにしても、これはしんどい。

大幅な予算オーバーということもあって、当然再調整がかかります。この段階で僕らがすることは何もなくて純粋に事務所と工務店さんのやり取り。なので、経過がよく見えないままにまた2週間程度が過ぎていきました。。。ほんと、待ってるのはつらかった。

で、さらにドキドキな見積もり第二段。。。

・・・!!!

え、なんでこんなに変わったんですか?と。いわばほとんど予算内に収まっている感じでびっくり。いくつかの(完成品として差がわからないという意味での)見えない修正もかかったんですが、それ以上に、工務店さんの方もかなりしっかりと全体を見直していただいたようで、ざっと見たところでは合格ラインにかなり近くなりました。ありがとうございました。

そこで、ようやく僕らの意見が投入されて「これはいらない」とか「ここはこっちで準備します」とかそういう細かい金額調整が続きます。例えば、既製品は工務店さんが買うより、施主持ち込みで取り付けだけ行ってもらう方が手間はかかるけれど最終的に安かったりするようで(ネットだとやたら安く買えたりするでしょ?)、そういう小技もいくつか。

実はその間に建築確認もおりていたそうで、いよいよ工事開始に近づいてきました。目指していた3月末入居はだんだんと(かなり)怪しくなってきたものの、それでもできるだけ早い方がってことで、最終見積もりと工事契約と地鎮祭がほぼ同時にやって来てしまいます。一瞬だけ急に忙しくなるってことですね。お金のこともありますし。

でも、着工してしまえば、ほんとに一段落です。僕らはほとんど何もできません。ただ、見ているだけ、って感じで。でも、できていく家を見るのも楽しみでしょうね。

そうそう、このブログシリーズもこれでようやく限りなくリアルタイムに近づいてきました。だから、最近更新間隔が短かったんですけれど。これからは比較的のんびり更新していきますかね。

京都移住計画-6「家の設計」

前述のように土地が決まってローンで慌てている間も、設計事務所の方と一緒に土地を見に行ったり、ラフ案をいただいて打ち合わせをしたりと、具体的な話をしておりました。最初に二人の希望とかをいろいろ話していたので、それに合わせてという感じで、おおまかな部屋の数とか配置はだんだんと落ち着いていきます。土地の広さは希望通りにあるものの、建ぺい率とか容積率がかなり厳しい目なので、その分建物の広さはそこまでは確保できません。それでも最大限僕らの希望をいかせるようにいろいろを調整していただきました。

まず、こちらのいろんな希望は、おおまかにはこんな感じでした。

  • 楽器の弾けるスペースが欲しい。ピアノも置きたい。
    (なにやら知人からいらなくなった中古ピアノをもらえる話もあるので)
  • 二人の作業部屋が欲しい。
    (僕はパソコンとかその系、相方さんはステンドグラスやらミシンやらの手作業場として)
  • 子供部屋はとりあえずいらない。空間だけあればあとで仕切りを付ける感じで。
  • 台所とリビングは別々で。
    (調理の空気がリビングに漏れるのがいやだそうです。今と一緒の形ってことかな)
  • 人が来た時に泊まれる部屋のようなものが欲しい。
    (二人とも招き好きなので)
  • お風呂とかトイレには全然こだわりはない。

で、出産を挟んで、そんなこんなしているうちに、ここに細かい間取りを書くことはしませんけれど、部屋の内容としてはこんな感じで落ち着くことに。普通の言い方をするのであれば4DKというところですかね。

1階 玄関
リビング ベースもチェロもピアノもAV機器も
容積率の都合と防音対策のため一部吹き抜け
で、その吹き抜け部分に壁一面の大きな本棚。夢のはしご付
(はしごは左右には動きませんが、足場がつきます)
台所 当然ガスキッチンで
僕の希望により食洗器付きのシステムキッチン
多数の調理家電もおさまるように
作業部屋 両壁側に備え付けの机と本棚
真ん中に子供用勉強机
光ケーブルもここに
電源ソケットたくさん(アース付もあり)
(つまり我が家のITインフラの中心)
予備室 ミニ和室
1-2人くらいなら泊まれるかなあ?
トイレ
2階 寝室 上に屋根裏あり
風呂
洗面台 トイレもあり
ランドリー ベランダと直結
クローゼット
子供部屋となるべき空間 今はただの空間
いずれカーテンで仕切るのかな
駐車場 最大2台分(1台も持っていないけれど)
屋根無しの門扉だけ
ちょっとしたテラス

やはり目玉はリビングの本棚ですかね。はじめは、吹き抜け部分に普通の高さの本棚だったんですが、本棚の上にずいぶんと空きがあったので「どうせなら、上まで本棚で埋めてもらえませんか?」っていうことを言ったら、ずいぶんと乗り気で付け加えていただきました。本棚下部にスペースがあまりないこともあって、可動式のはしごにはなりませんでしたけれど、ほんと「夢」のはしご付き本棚です 😉 。あふれ返った本と、管理しなくなってからずいぶんと日が経ってそろそろやばくなってきたCDやDVD、さらに大量の楽譜、がおさまることになります。なんか、あっという間に埋まったらどうしよう?という不安もありつつ。まあ、そこは作業部屋にも本棚あるし、いざとなったら屋根裏行きですから。

あと、相方さん自作のステンドグラスをはめたいという要望も聞き入れていただきまして、数ヶ所に入ることとなりました。

もともとシンプル路線の我々とシンプル路線の事務所ですから、さほどもめることもなく事務所が提示した案をたたき台にいろいろと注文をつけていく感じで、何度かやり取りをしながら、徐々に細かい部品選別へと移っていきます。

京都移住計画-5「土地購入」

ものごとがやっと本格的に動き出してきたわけでして、土地の売買契約(前金も納めた)を済ませたあとは、みんなの悩みどころ「資金繰り」です。

今回はいわゆる住宅ローンといっても、土地と建物が別なので、そこら辺をちゃんと吟味してくれるところにお願いするしかありません。こういう感じで。

  1. 土地建物別の2段階ローン
    • まずは土地代金だけ
    • 建物完成後に建物代金を追加
  2. 建物代金(計画段階だけれど)分も一緒の一括ローン

どちらの場合でも、話題のフラット35なんかは使えないようでした。で、なんにせよ住宅ローンというわけですから、申し込み時点である程度の建物見積もりもいるので、そこは設計事務所にお願いして、こちらの予算に合わせた見積もりを出してもらいました。(この頃に一緒に土地を見に行ったり、希望の聞き取りなどなど、裏で進行してましたが、これについては次回)

さて、自分で言うのもなんですが、運良く上場企業に丸3年以上勤め、相方さんのおかげで自己資金もそこそこあって、僕自身20代後半なわけで、いわゆる35年のローンを組む際に、銀行側から考えて特に問題となるような点は見当たらず、事前リサーチをかけた時も「是非うちで借りてください」的な返事をもらっていたので、そこはかなり楽観視していたわけです。

そういう感じで、大手都銀のすでに取引のあるとこ(わが家のメインバンク)から優先度を付けて攻めていきました。最初はほとんど第一志望だけに絞った感じで。。。なんですが、細かいことはここにはかけませんけれど、京都特有というか、おそらく戦後に大規模な区画整理を行われなった地域(つまり戦争で焼けなかった地域)特有というか、担保となる土地自体にそういう諸々の事情がありまして、銀行の窓口側はOKだったのに、ローンの保証会社からOKをもらうことができなかったのです。がーん。

そりゃあ、もうあわてましたよ。ローン契約の期限っていうのが決まっているので、それまでに契約を完了して、土地代を全額支払わねばすべては白紙に戻ります。期限まで余裕余裕と思っていた(1ヶ月前倒しでも大丈夫では?と思っていた)のに、急に大慌て。残りの都銀や、それだけでなく地銀にも総当たりをかけました。ここら辺はすでにおなかの大きくなってきた相方さんが駆けずり回ってくれました。あと、不動産屋さんにも何度も大量の書類を作っていただきました。ほんと暑い中お疲れさまでした。なにごともすべてがスムーズには行くはずもありませんね、と。

そんなこんなで、期限ぎりぎりに滑り込みセーフ、です。結局、そういう事情にも精通した感じの地元の地銀に落ち着きました。大手はたいがい「例外は認められません」的なところがあるから仕方ないですけどね。まあ、1行だけは大手でもOKをもらったんですが、最終的な連絡が1日遅くて間に合いませんでした。そういうのはほんと担当者の時間勝負ですな。ちなみに、ローンの形態としては後者の土地建物まとめて一括ローンとなりました。

7月末の最終契約も無事に終わり、土地登記も完了。土地だけはわが家のものになりました。これでようやく建物の方に専念できます。

京都移住計画-4「土地発見」

土地なんて、出会いが勝負です。これ!と思ったらすぐに唾をつけておかないと1週間も経てば誰かに持っていかれてますから。ほんとタイミングがすべて。

「夏くらいまでには土地が・・・」という話もありましたけれど、そろそろ夏に突入しそうでして、そして、土地のめどは全然立っていません。こればっかりはほんとにどうしようないわけですが、ねえ、、、と思っていた5月末ごろ、相方さん実家から緊急連絡。なんでも山科によさげな土地があるとか。しかも、すでにそこの不動産屋さんにも連絡をとったので、この週末に見に行くとか。そんなお話。

早速大急ぎで(といっても数日後ですが)現地に向かいます。人のよさそうな不動産屋さんに連れられて、土地を見させてもらいましたけれど、これがまたいい感じで。先の条件としては1-3はほぼ合格。ここからなら大阪への通勤もそんなにかかりそうにありません。ただ気になるのがやはりそこにかかれた「建築条件あり」の文字。こいつがくせ者なのよね。基本的に購入するという方向で不動産屋さんとお話をし、建設そのものに関する結論として僕らに与えられたのは

  1. 売り主さん(建設会社さん)に全部お任せ
  2. 設計だけはこちらでやるけど、施工は売り主さんにお任せ
  3. 全部こちらで(実質、建築条件外し)

の三択です。しかも下二つは実現できるかどうかは不明。とりあえず、いそいで設計事務所に連絡。いろいろとアドバイスをいただきましたけれど、結論としては3意外では厳しいですとのこと。やはり自分がよく知っている工務店を使わないとってことですね。値段交渉もどうなるかだし。で、土地代を上乗せしたら条件無しで買えるんじゃないかということで、そちらは不動産屋さんに交渉。。。ほんとバタバタ・ドキドキの数日間でした。基本的には相方さんが全部やってくれましたけれど、結果として、土地代上乗せでの条件外しは了承を得まして、めでたく契約へと進みます。

もちろんここで土地代としては予算オーバー(一応、このあたりで、うちの実家にも連絡を取り、お金の工面をしてみたり)。だけど、純粋に坪単価からいえばそれでもかなりお買い得物件だったのです。これを見逃したところで、同じようなものに巡り合えるとも限らず、運命の出会いだったということで。

京都移住計画-3「土地探し開始」

土地を買うといっても、むやみやたらにネットを徘徊してみたり、広告を見ているだけでははじまりません(いや、結局はそれで見つかったんですけれど)。地域ごとの傾向とか相場とか、そういうのはやはり専門家を経由したほうが分かりやすいですからね。というわけで、2006年春ごろ、京都の不動産屋さんに向かいました。

探してもらう条件はざっとこんな感じ。

  1. 土地の広さと価格最優先
  2. 大阪と京都の間なら特に地域にこだわりはない
  3. 駅から徒歩15-20分圏内(自転車で5-10分)くらい
  4. 建築条件無し

1.はともかく、2.が逆に探す範囲をものすごく広げてしまったようで、ごめんなさい。3.についても、最寄り駅自体がどんなに便利なところでも、結局駅にバスで向かったりしていてはこの場合本末転倒なので、やはり人力で駅にたどり着けるところがよかったんです。ちなみに、今でも駅まで徒歩15分くらいなので、その程度なら特に気にならないかな、と。よく「バス5分」とか書かれてありますけれど、それだったら「徒歩20分」とどっちがどうなのよっていう感じで。4.はつまり土地だけを無条件で買えるってことですね。設計士さんにお願いする場合にはこれは必須になります。ただ、後述するようにそこがネックなんですけれど。

何度か通いながら、図面をいくつも見せてもらったり、実際に土地もいくつか見て回ったりしましたけれど、そうそういい土地っていうのはありません。図面っていうのは単なる図形ですから実際にいってみないとわからないですし、いってみたらどうも(まわりの雰囲気を含めて)しっくりこなかったりするわけです。ちなみに、不動産屋さんによって取り扱っている物件にそんなに差があるわけでもないそうで。みんな共通のネットワークを持ってますからね。まあ大手か地元密着(つまり個人)かで雰囲気は違ったりしますけれど。

ただ、最大の問題は、建築条件ですかね。今はほとんどの場合、土地の売り出しっていうのは個人がそのまま不動産屋さんを介して売っているというよりは、建設会社さんが早々に買い上げて転売していることの方が圧倒的に多いです。その場合は当然その上に建つ建物はその建設会社さんが建てるので、それが「建築条件」ですね。交渉次第によっては条件をはずすこともできたりするそうですけれど、普通に探す場合、条件があるかどうかで検索にヒットする物件数が全然変わってくるんですよね。

と、そんなこんなで、ぐっとくる物件に出会わないままに数ヶ月が過ぎていくのでした。まあ、地価の相場とか、なにに注意しながら物件を見たらいいかとか、そういうのは少しずつ染みついてきましたけれど。

京都移住計画-2「設計士さんに会う」

「やはり最初は、気になる設計士さんのところに『ピンボーン』とたずねていくしかないんですよね」という言葉のもと、結婚式も終わって旅行からも無事に帰ってきた2005年末頃、とある設計事務所にメールを出しました。年明けに会ってもらえますか、と。この事務所、相方さんが見つけてきたわけですが、京都にありまして、雑誌にも載ったりしておりまして、建てた家を見ても、ホームページに書かれた文章を読んでも、ちょうど僕らの基本路線 “simple is best” にいい感じで合いそうな予感。そんなわけでメールです。んで、返事も普通に返ってきまして、年明けに会うことに。

世の中狭いというかなんといいますか、事務所に行く朝に知ったことですが、どうやらその事務所とうちらの身内の人が実は知り合いだったりするとかそういうことらしく、身内の人の評判は上々。行く前からちょっと気が楽になったような気がしなくもなく。

年明け早々の週末っていうことで、事務所には所長さんしかいませんでしたが、こちらの事情や予算、理想とか現実的な話とか、その他とりとめも無い話もして数時間。とりあえず、土地が見つかったら一緒に見に行ってもいいし、基本的な設計段階で気に入らなかったらすべてを白紙にしてもいい、って言うことだったので、ここにお願いしようかなあ、という結論に。といっても別にまだ契約するとかそういうもんじゃないので、また連絡しますっていう感じで。なにより土地がないですからね。

とはいえ、ようやく動き出したのでした。次は土地探しですな。2007年春ごろの引越と思えば、2006年夏くらいには土地が決まってないといけないらしい。がんばらねば、と。

京都移住計画-1「プロローグ:そもそも一戸建ては必要か?」

家を買う、とはいうものの、そもそもの問題は「本当に一戸建てにする必要があるのか?」と言うこと。自分たちの生活スタイルと照らし合わせて、一戸建てがいいのかマンションがいいのか、そこは当然ながら人それぞれですからね。そんなわけで、結婚が決まったあと(2004年末くらいから)、どこに住もうかと悩みつつ、そういう根本的なところを考えてみました。お世話になったのは、相方さんが偶然見つけた晴海デザインセンター。無料で診断プログラムを組んでくれます。間取りがどうとかそういう具体的な話じゃなくて、もっと抽象的に家に対してどんなイメージを持っているかとか、どういう雰囲気の家にしたいか、とか。何度か足を運んだり宿題を提出したりしていると、自分たちに合ったプラン、みたいなものができ上がります。といっても東京なんで、僕自身は2回ほど通って宿題は郵送で、あとは相方さん任せでしたけれど。

で、出てきた結論。「やっぱり、一戸建てがいいみたいですね」とのこと。まあ、そうでしょうね。お互い一戸建て育ちだったし、楽器は弾くし、できれば犬も飼いたいし、、、とそんなこんながありましたから。(この結果が出たのは2005年の夏ごろだったかな)

そんなこんなで、凝り性ゆえの注文住宅(設計からやってもらう)を前提に、今後のやり方としては↓のようにやっていったらいいんじゃないかということになりました。(つまり、こういう順序でこのブログも続いていくんですが)

  1. 設計士さんを探す
  2. 土地を探す (一緒に土地を見てもらう)
  3. 設計してもらう
  4. 建てる

とにもかくにも、自分たちがどういうところに住みたいかっていうことをじっくり考えられたのはいい経験でした。ほんとお世話になりました。


ちなみに、当初は結婚と同時に、などという無謀なことを考えていたりもしたんですけれど、さすがに時間的・精神的(これも凝り性なので)に無理なので、とりあえずの住まいってことで、去年の春、先に僕だけが今の場所に引っ越してきて現在に至っているのでした。