満月と夜桜

帰りの電車の窓から、ちょうどのぼりたての黄色い月が見えました。

「うちの近くの立派な桜越しに満月を眺めたらさぞかしきれいだろうな」と思い、駅の改札を抜けたところでBGMをブラームス1番終楽章に変更。

いつ聴いてもいい曲です。苦悩から紡ぎだされるホルンのソロと、トロンボーンによる神のコラール。平穏な海からあらわれた弦楽器の波に今日も鳥肌。(ここはやっぱりチェリの演奏が好きだな)

それはさておき、夜桜です。昨日今日あたりから散り始めたというくらいのほぼ満開。

東から西へ桜の木の下を通り過ぎて、振り返り、夜桜越しに東の満月を眺める。

そんな期待感にわくわくしながら最後の角を曲がると、その木陰になにやら見たことのある人影が・・・

えーと、うちの家族が全く同じことを考えて外にできたそうで。なんだか似たもの家族。

ブラームスを背景に独り静かに月を眺めるわけにはいかなかったですが、「きらきら〜」と叫ぶ子供と一緒に月を楽しむ。これはこれでいいですな。