スコアを読んだ週末

この週末の移動時間はもっぱらスコアを開いておりました。最近、スコアを開くといっても、他の楽器の動き(誰が一緒に弾いているのか、誰と掛け合っているのか、誰が旋律なのか、等々)を調べたりとか、そういういわば自パートを演奏するためのガイド的な使い方ばかりでしたけれど、ちょっと初心に戻って、まじめに和音進行なんかを見てました。

とはいえ、そもそも僕自身は和声から曲の解釈云々をするほどの力もなければ、そんなことをするつもりもなく、単に演奏している時に「え?今の響きはどうやって作られたの?」といった疑問(驚き)を元に、スコアを見て「へえ〜、こうなってるんだ。すげー」という自己満足のためなんですけどね。でも、一つの曲において、数ヶ所でもそういう和声進行把握ゾーンをもっているだけで、結構楽しいんですよね。演奏しているときに、例えば今回なら「ブラームスさん、あなたはやっぱりすごいですね!」なんて勝手な(偉そうな)ことを思いながらその響きにひたれますから。

ただ、移動中にそれを見るって言うのは一つ欠点がありまして、手元に音がないんですよね。やはり、もともとがピアノ弾きだったこともあって、いつも和音を鍵盤上に展開してイメージしているんですが、実際に鍵盤が手元にあると、そこで音を出しながら簡単に確認できるんですけれど。なにしろ、なんのコードなのか全然わからんところもありますから。(ちなみに、家にはピアノはないけれど、2オクターブ半くらいが出せる小さなキーボードがあるんで)

まあ、そんな感じで、自分的にはちょっとだけ曲に近づけた気がした週末でした。で、今回の把握ゾーンがどんなものかっていうのはおいおい。それこそ鍵盤で確認してからにしますんで。