献血日記

 手帳を見ると、あれからもう2週間が経っていたみたいだった。そんなわけで、いったん研究室で用事を済ませたあと、自転車にまたがった。陽もまだ完全にあがりきっているわけじゃなかったし、といっても日の出からは4~5時間が経過していたけど、去年体験したものとはまた違うの秋の気配を感じていたから、久しぶりに川岸を走ることにした。川岸には影が少ない。少なくとも自転車で普通に走れるような場所に影は無い。だから、夏のあいだはとてもそこを通る気にはなれなかった。たとえ、信号もなければ、道路の段差もなかったとしても。

 久しぶりに通る川岸は、とても心地よくて、遊佐未森を聴きながら、僕の足はほんとになんの抵抗もなくペダルをこぐ。摩擦ゼロの慣性の運動をしているかのように。そういやあ、未森は春から秋にかけてはぴったりだけど、ビーチボーイズは夏だけだったけど、冬になったらなにを聴いたらいいんだろう?静かにバロックとか、ショパンでも聴いているのがいいのかな?なんてことを考えていたら、あっという間に目的地に着いていた。
 今日は、毎度おなじみの絆創膏に、あぶら取り紙、そしてタオルがついてきた。フェイスタオルかなって思っていたけど、実はハンドタオルだった。しかも2枚。僕がいつも使っているもの(ちなみにハンカチは持ち歩かない主義。いつもハンドタオル)より一回り小さくて結構重宝しそう。そうそう、あと、4回ごとにもらえる図書券もついてきた。多分これはマンガになる。(普通の本なら大学生協にて現金で1割引だし)
 古本屋さんによろうとか、中古レコードをあさろうとか、電気屋さんにいって市場調査をしてみようとか、そんな計画もあったりしたけども、特になにがあったわけでもなく、単なる気分で、それらの予定は全て未定に終わった。で、気分で、帰りは普通に歩道を走って帰った。やっぱり、歩行者やら車やらの間をすり抜けていくのはあんまりいいもんじゃないな、と。

 ちなみに、今日は、七十二候「つばめ去る」


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